12月の富士山をロードバイクで一周!サイクルボールふじいち完走レビュー!
2020年のロングライド走り納めとして、サイクルボールふじいちへと向かいました!冬の富士山一周は、やっぱり寒い!
今回もトラブルあり、忘れ物あり、初めての2日に分けての完走に色々ありました。
その他のサイクルボール記事はこちらから↓
茨城県霞ケ浦「かすいち」
福島県浄土平「ふくいち」
静岡県浜名湖「はまいち」
目次
- サイクルボールふじいち完走タイム
- ご飯に困らないコース設定
- 冬の富士山一周は寒さとの戦い!
- 後半戦の迷子で日が暮れた!
- モンベル富士吉田で修理できる?
- 昨日の続きから再スタートまでの苦悩!
- 写真スポット盛りだくさん!
サイクルボールふじいち完走タイム
ふじいちは、霊峰富士山をぐるりと一周するロングコース。観光地らしく見どころ食どころ満載のコースになっていました。
ただし。。。コースの前半と後半で、ガラリとイメージが違う感じを受けました。
全長:136.9km
走行時間:約10時間30分
6:40 スタート
9:40 忍野八海
14:00 ミルクランド
16:00 こどもの国
★回収車にてピックアップ
★翌日再スタート
13:00 こどもの国
14:10 ゴール
スタートの御殿場駅前から、いきなり緩やかな上り坂を走っていくことになります。斜度はあまりきつくはないのですが、坂の区間が長いです。延々と続く感じを受けます。この上り坂が道の駅すばしり~籠坂峠まで続きます。
前半はゆっくりと上り坂を駆け上がりながら、徐々に標高が上がっていきます。ここで疲れすぎると、後半に待ち受けている上り坂を攻めきれなくなるので、体力配分は気を付けて!
中盤の北側、そして後半の西~南側でも上り坂はやってきます。獲得標高2,000mのふじいちでは、平坦区間がそんなに多くはないので、足に疲労が溜まりやすいかもしれませんね。
ご飯に困らないコース設定
夫がサイクルボールを走っていて、今まで全くご当地ご飯にありつけていません。走行を急ぎたいという気持ちと、タイミング的な問題で商品の売り切れやお店の営業時間前であることが大きな原因です。
しかし!このふじいちは違った!ご飯どころが満載!観光地最高!朝早くからもやっているお店(忍野八海)もある!
というわけで、ご当地ご飯の焼き草餅(忍野八海)、吉田うどん(道の駅富士吉田)、富士宮焼きそば(ミルクランド)を堪能できました!お陰でタイムが延び延びです。少しゆっくりしすぎましたね。
コース後半の鳴沢氷穴を過ぎてから、コンビニや飲食店、そして民家さえも遠ざかっていきます。部分的には人工物が一切見当たらない場所を走ることもあり、補給食の補充は、ここに来るまでにしっかりと余分を持っておくことです。
西側のチェックポイントであるミルクランドで、食事やパンなど購入することができますが、ここから先が本格的に何も無い区間に入ります。20~30km(上り坂)は、補給食に困らないように計画を立てておきましょう。
冬の富士山一周は寒さとの戦い!
スタート地点の御殿場駅周辺や住宅街で、外気温は3~5度。そして標高の高いところでは、マイナス1~0度!
こんなに寒いふじいちを完走するには、防寒・防風は必須です!
走りはじめは早朝だったので、放射冷却でめちゃくちゃ寒い時間帯のスタートになりました。肌が出ている部分が寒くて痛いくらい!
日が昇っていくにつれて気温も上がっているはずなんですが、それと同時に標高も上がっていくので、結局もっと寒くなっていきました。籠坂峠付近に温度表示があったのですが、走行当日は0度ジャスト!寒いですね!
以前、ロードバイク専用手袋の記事で、夫の寒さ対策の悩みを書きましたが、未だ解決されていない状態でのふじいちだった為、夫は指先が凍えながらの走行となりました。
今までは気にならなかったつま先も、今回のふじいちでは寒かったと言っていたので、相当だと思います。
当日のウエア状況は、こんな感じで着込んでいました。
- 上半身
おたふく手袋BODY TOUGHNESSの長袖インナー
裏起毛の冬用サイクルジャージ
モンベルのストームクルーザージャケット
(顔には目出し帽のようなフェイスカバー)
- 下半身
足首まである裏起毛の冬用サイクルパンツ
- 足
登山用靴下
足首まであるパールイズミのシューズカバー
結構着込んだ感じではあったのですが、ゴールまで上着やインナーを脱ぐほどまでに体は温まらなかったようです。相当な寒さの中で走っているんだという印象です。
後半の迷子で日が暮れた!
サイクルボール恒例となってきた、夫の迷子です。やっぱり今回のふじいちでも迷子をやらかし、そして最終的には私に回収されるということになってしまいました。
問題の部分は、ミルクランドからこどもの国に向かう途中の分岐で、普通なら曲がらなくない?というところを曲がって側道に入ってしまったのが迷子のはじまりです。
上の航空写真に黄色のラインで示されている469号線が本来のコースです。写真左から右に真っ直ぐに進むだけの大きな通りなので、普通には間違えることの方が難しいと思います。
夫が間違ってしまったのは、「高尾山穂見神社」の少し手前にある側道です。この側道、最初は舗装された道路と全く同じだったのですが、進むにつれて舗装は荒くなり、斜度のきつい上り坂になり、道は細くなり、最終的に未舗装路になってしまいました。
が、驚くべきことに、あんなにキツイ未舗装路&上り坂であったにも関わらず、元のコースで進んだ距離はたった500m!
本当余計な体力と時間を使っていました!
夫(; >ω<)「もう迷子はこりたよ!」
なぜこんな側道に入ってしまったかというと、ツールドのアプリを終了させてしまったことで、Googleマップでのナビに頼らざるを得なくなりました。ナビならば問題なかったはずですが、夫はなぜか徒歩でGoogleマップを検索し、山道に入るルートが表示されてしまいました。本当、なぜこの道を案内したんだGoogleマップよ。。。
道間違い?と気が付いたのが、相当入り込んでしまった後だったことや、疲労からくる思考力の低下が迷子になりやすい状況をつくっていたのかもしれませんね。
夫の癖なのか、疲れてくるとよくある事なのか。ナビを見ているはずなのに道を間違えるんです。また間違えた時にすぐに間違いと気が付かないんです。道もどんどん狭くなっていき、確実にコース間違えたなと思った時には、ロードバイクにも問題が起きていて。。。
この日、サイクルボールで初めて1日で走り終えることができませんでした。その日は迷子と気が付いて元のコースに戻ったところで日が暮れてしまったこと、そしてロードバイクの変速機に異常が現れた為に回収車(マイカー)にピックアップされる結果になりました。
モンベル富士吉田で修理できる?
ロードバイクに決定的な故障が訪れました。いつの間にかリアディレイラーの変速ワイヤーが切れてしまっていたんです。鳴沢氷穴を過ぎたあたりから、変速機の入りが悪いな~と感じていたようなのですが、決定的になったのがこどもの国手前の迷子の時です。ギアを重くすることはできるものの、軽くすることができなくなっていました。
翌朝になってからロードバイクを確認すると、完全な切断ではなかったものの、ワイヤーの外側が切れ、変速できない状態になってしまいました。
変速ワイヤーが切れた箇所は、フレームの下辺りです。ワイヤー交換は今までやったことがなく、作業時間がどれくらいかかるのかわかりません。また工具も持ってきていない為、ふじいちをリタイヤするかどうかを考えました。
が、夫はやはり諦めない男だ!
夫( ´・ω・)「モンベルあったよね。富士吉田に」
私( ´・ω・)「道の駅の?あったね。確かロードバイクの部品とかも取り扱いあったね」
夫(`・ω・)「営業時間が朝9時からやっているんだよ!」
私(`・ω・)「行く気ですね?」
夫(`・ω・)「もちろん!」
朝からモンベル富士吉田店に突撃しました!
店員さんに聞いたところ、即日の修理は可能だということ!しかも、こちらができれば急ぎたいという気持ちを汲んでくださり、30分で修理を終えてくださいました!大感謝ー!!!モンベル富士吉田の店員さんありがとうございます!
店員さん( ´ω`)「リアディレイラーが内側に曲がっていたので直しておきました。あと、ステムがかなり緩くなっていたので、こちらも締め直してあります」
夫(*´ω`)「ありがとうございます!」
変速ワイヤーの交換だけではなく、その他諸々チェックしてくださったようで、本当にありがとうございました!
変速ワイヤーの部品代と工賃で、税込み4,776円。工賃は3,000円くらいでした。
昨日の続きから再スタートまでの苦悩
ふじいちが初めてだったのです。2日に分けて走るサイクルボール。
アプリの特性なのか、ツールドアプリは若干の使いづらさを感じてしまいますね。
コースを2日に分けて走行するなどした場合、アプリは起動したままにしておかないといけません。アプリを終了してしまうと、コース上に戻っても再開できなくなります。
夜の間中もアプリを起動し続けるので、電池消耗はかなり激しいです。夜の間はモバイルバッテリーよりもコンセントに繋いでおいた方が安心です。
ただ、アプリを長時間起動したままにした時に、なぜか不具合でアプリが落ちるという現象がよくあって。。。走行再開したい時のアプリの反応も悪いので、ちょっと気になっていました。
そんな中、夫はやらかしました。
1日目ミルクランドにて~
夫( ´・ω・)「ツールドのアプリ、動きが鈍いんだよね。また止まっちゃったのかな?」
私( ´・ω・)「再開できそう?」
夫( ´・ω・)「たぶん大丈夫、あ!」
私( ´・ω・)「どうしたの?」
夫(; >ω<)「走行を再開しますか?っていうのに、いいえって押しちゃった。。。」
私( ´Д`)「あー。。。再開ダメ?」
夫(; >ω<)「アプリが止まりました。。。」
1日目のミルクランドで走行途中なのに、「再開」ではなく「終了」を選択してしまっていたんです。もうこうなるとツールドのアプリ上では走行途中だろうがなんだろうが終了になってしまい、履歴なども一切ない為、どこまで走ったとか、チェックポイントを通過したかとか、何も証明できるものが無くなりました。
コース上にいるんだから、そこからスタートすれば?と思うのですが、ツールドアプリはスタート地点のチェックが終わらないと、走行開始にならないんです。
つまり、この時点でツールドアプリに何かできる事は何も無いということに。。。
とりあえずスマホのカメラ機能で、各チェックポイントの写真は撮ってあります。それでチェック通過の証明と許可がいただければいいのですが。。。
「それではダメです」と言われたら、ふじいち走り直しです。
この後、こどもの国に向かう途中で迷子になり、私に回収されるという結果になった夫。さすがに気落ちしていました。
また明日も走るか?走る場合は、スタートからやり直せるのか?その場合、ロードバイクは修理しなくても走り切れるのか?止めた方が安全なのか?
色々考えていたようです。
夜、宿にて~
夫( ´・ω・)「どうしよう。。。ロードバイクも故障しちゃってるし。アプリも消えちゃったし。別の日にまた来ようかな。。。」
モンベル富士吉田で修理できるか行くだけ行ってみるつもりの夫でしたが、さすがに弱気になってきました。
私( ´ω`)「明日、モンベル富士吉田で故障は直せるかもしれないよ?とりあえず、車でスタートからチェックポイントをチェックしながら、モンベル富士吉田で故障が直せるか聞いてみたら?行けるなら行けばいいし、無理なら帰ればいいじゃない」
夫(`・ω・)「何それ名案!!!」
可能性を引き継ぐって、良い事ですね。
というわけで、車でチェックポイントのチェックを回収しつつ、モンベル富士吉田でロードバイクを直してもらい、こどもの国から走行を再開しました。
2日に分けた場合、途中のチェックポイントまでは自走するか車や公共機関を使うかなので、このやり方に問題はありません。
分けて走る方が、日のある内だけで富士山ロングライドを楽しめるので、景観も最高でした。
写真スポット盛りだくさん!
富士山を一周するふじいちでは、忍野八海や鳴沢氷穴などの景勝地もふんだんにありつつ、富士山という日本一の山を常に眺めることができます。
林道や市街地でない限り、多くの場所で富士山を眺めることができました。長い直線道路では、路肩に駐車スペースがあり、写真撮影に寄ってみたりすることもできます。
特にイチオシしたい場所は、次の3つです。
山中湖
山中湖の南側にまずは到着するのですが、そこから見える山中湖は本当に綺麗です。風の弱い日だと、水面が鏡のように空を映し出しています。
山中湖の東側まで行くと、山中湖ごしの富士山を見ることができるサイクリングロードがあります。ここは絶景ですので、ぜひとも写真に収めたいところです。
忍野八海
インスタに写真がめちゃくちゃ上がっていて存在を知りました。透明度の高い水が湧き出る忍野八海は、金色や青色などの色鮮やかな鯉?が泳いでいます。
あまりの透明度の高さに、水深が浅いのでは?と勘違いを起こしそうになりますが、水深は約8mだそうです。意外と深い!
鯉と綺麗な水、そして揺れる水草のコラボレーションは最高でした。
ここは早朝よりも9~11時くらいに訪れるといいかもしれません。太陽の光がほどよく、水が青く見えやすいです。早朝だとまだ暗かったです。
鳴沢氷穴~ミルクランドまでの直線道路
何も遮蔽物のない富士山を撮りたい人におすすめしたいのが、富士山の西側です。鳴沢氷穴の先をずっと進んでいくと、開けた直線道路に入ります。そこはどんどん人工物が無くなっていき、見渡す限りのススキ野原と富士山の全体像!
邪魔するものが一切ない富士山を眺めるなら、ここ以外にないのでは?と思うほど、絶景ポイントでした。
いくつか路肩に駐車できる場所が作られています。路駐するよりもそういった場所に車を停めた方が、ゆっくりと撮影できますよ。
2021年12月14日更新!
なんと!ふじいち2020の動画を作ってみました(*´ω`)!
全3部作になっていて、前編は夫が作成し、中編と後編は私が作成しました。
ぜひご覧ください!