真冬1月の富士山YMCAキャンプ場!初の宿泊キャンプが真冬で大丈夫なのか?

初めての宿泊キャンプ。それも1月の冬キャンプでテント泊。
本当に大丈夫か心配でなりません!

冬の富士山YMCAグローバルエコヴィレッジキャンプ場で、薪ストーブキャンプしてきました!

目次

 

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジへ

夫(`・ω・)「とうとうキャンプの日がやってきました!準備はいいですか?」
私(`・ω・)「おう!持てるすべての防寒具を持ちました!」
いざ富士山が見えるキャンプ場へ!

私は初めてのテント泊での冬キャンプ。キャンプデビューが冬のテント泊で大丈夫か?と思いましたが、他の季節は虫問題があって、どうしても無理なので冬キャンプを決意しました。
夫はソロキャンプでは冬を体験したことはありますが、基本的に電源サイトに入るので、電化製品に頼ったキャンプしかしたことがありません。
夫婦揃って、薪ストーブで暖を取る冬キャンプが初めてという難易度高めのキャンプデビューです!

今回キャンプした場所は、富士山の西側にある【富士山YMCAグローバルエコヴィレッジ】です。こちらは有名なふもとっぱらキャンプ場に近く、アニメ「ゆるキャン」の聖地の一つでもあります。
人気キャンプ場ではありますが、予約数制限を厳しく設けているらしく、密になることがないキャンプ場です。

出入りは完全に利用者のみ。見学や写真撮影にも入場料をかけているので、オープンスペースなキャンプ場ではありますが、不審者の立ち入りには厳しい目を光らせています。
これは結構な安心ですよね。セコムも入っているようで、安全面への配慮が女性には特にありがたいです。

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジのキャンプ場利用の基本情報は、こんな感じです。

  • キャンプ利用料:一般平日2,700円。一般休日3,100円
  • 駐車場代:車500円。バイク300円
    ※必ずチェックインをしてから敷地内への入場します。
  • チェックイン:13時(アーリーチェックイン:9時30分)
  • チェックアウト:12時(レイトチェックアウト:16時)
    ※アーリー・レイトには各500円×人数がかかります。
  • 支払いは現金のみ(2022年1月15日時点)
  • 車は荷物の積み下ろし時のみサイトへ入場可能。それ以外は駐車場に停める。
  • 洗い場あり(お湯も出ます)
  • 洋式男女別トイレあり(温水便座はなし)
  • 自販機あり(110〜130円代)
 

テントサイトは平坦?デコボコ?

テントサイトは芝生?牧草?があって、直接地面という場所はほとんどありません。たまに地面が出ている場所もありますが、少ないです。
土汚れが付きづらいので芝生サイトは大歓迎なんですが、意外とデコボコが多くて、傾斜のない平坦な場所を見つけるのに苦労しました。

受付時、広いサイト内の説明を受けるのですが、地図を見せていただけて、そこには甘い丸印で「平坦な場所」のチェックがついていました。
管理棟を中心として、周囲にテントサイトがあります。そのどこにも大体平坦な場所があると明記されていました。

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジ施設内MAP

テント設営地を決める為、テントサイトに車で入った感想としては、思っていたよりも広大じゃなくて良かった、です。
ゆるキャンを見ていると、ふもとっぱらキャンプ場と同じくらいの広大な敷地があるんじゃないかな?と想像していたんですが、端から端まで歩いて回れなくもないし、管理棟があったり、傾斜があるので全体を見渡せないだけで、そこまで広すぎるということはありませんでした。(狭いということもないですよ)

ただ、平坦が少ないという印象に変わりはありません…
ソロテントのような小さなテントならば平坦な場所は見つけやすいと思いますが、大きなテントとなると、完全に平坦な場所を探すのは厳しいかな?と思いました。

割と傾斜がある部分がそこかしこにあって、平坦な場所を探しても畳二畳分くらいの広さ。寝る場所と薪ストーブの安全な置き場を考えると、なかなか場所を決めきれませんでした。

でも見晴らしがイイ!富士山を目の前に捉えることができる場所がほとんどです!
一部、林やススキが目の前にある場所では富士山が見えづらくなってしまう場所もあります。

全体を見て回って、夫が気に入って決めた場所は駐車場真横のテントサイト!富士山目の前の最前席です!

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジにてテント設営

ゆるキャンの聖地として描かれるサイトに泊まり決定!
野クルがテントを設営した場所そのものです!
いや〜アニメで見るより富士山近っ!

そして、静か。とっても静かなんです。
人数制限をしているせいもあるとは思うんですが、利用者の一人一人が静かに過ごされていました。夫と話すことを躊躇うほど静かなので、賑やかなキャンプがしたい人には気を遣ってしまうかもしれませんね。

 

トイレ、シャワー、お風呂の利便性

広大すぎるということはないけれど、それでも歩くと結構広いと感じる富士山YMCAグローバルエコヴィレッジの敷地。やっぱり近い方が楽なのかなと思いました。

シャワーやお風呂は、現在テントサイト利用者に提供していません。残念ながら、ボディシートで対応するか、外で入浴できるところを探すかしかありません。

トイレは、管理棟の裏手に二箇所あるようです。私たち夫婦は、地図上の赤い星マークの上の方を利用していました。

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジ施設内MAP

歩きなので通路を通らずにテントサイトを一直線に進んでもいいのですが、傾斜が結構きつくて。最短距離で辿り着こうとすると、足にきます。私は、このトイレや洗い場利用の為の徒歩だけで、大腿四頭筋が筋肉痛になりました(笑)

トイレは水洗で洋式。ただし、温水便座はありません。
小さな子供が利用できるように、便座は子供用の小さいサイズが付属していました。
トイレの外扉前で靴を脱ぎ、中のサンダルに履き替えて利用します。
手洗いは、トイレの中にもありますが、男性トイレ側の裏手にはお湯の出る洗い場があるので、そこで手を洗う人もいました。

清掃を定期的にしているのがわかるくらい、綺麗に掃除されたトイレだったので、利用するのを躊躇うといったことがなくて良かったです。
暖房はもちろん付いていないので、寒いです。防寒着は必須!

また、テントサイト内には明かりがありません。トイレには電灯がありますが、そこへ行く道は真っ暗です。ヘッドライトがあると、両手が空くのでとても便利でした。

 

宿泊キャンプのテントレイアウト!

悩みに悩んだテントレイアウト。キャンプの前週にも家でテストをして試行錯誤の結果、レイアウトを決めたんですが、実際に現場に立った夫はもう一度レイアウトを考えたいようで…
日が出ていても寒いのは寒い立地の富士山YMCA。できれば早く薪ストーブで暖を取りたいところですが、レイアウトが決まらないとストーブに火を入れることは叶いません。

私(*´∀`)「じゃあ、このレイアウトでいいかな?」
夫( ´・ω・)「う〜ん。うん…」
ご不満な様子の夫。風の向きを考慮して、富士山に向かってテントの入り口が立てられませんでした。
しばらくして〜
夫( ´・ω・)「やっぱりテントの向き、変えていい?富士山をテントの中から見たい」
私(; ´Д`)「今から?ペグダウンもしたのに?」
夫(`・ω・)「いい案があるのだよ。妻がポールを押さえておけば、テントの幕を回転させるだけでいいかもしれない!」
私(  ゜д゚)「その手があったか!」

意外にも、この方法がうまくいきました!

  1. ワンポールのサーカスTCのポールを妻がテント内で支えます。
  2. ペグダウンしたペグはそのままにして、張り綱だけを解きます。
  3. 夫がテントの幕を回転させ、すでにペグダウンしたペグに張り綱を引っ掛けます。

だがしかし!ここで盲点がありました!
薪ストーブもセッティングし終わっていたんです!
私はポールを抑えるだけじゃなくて、薪ストーブも一緒に移動させないといけなかった!
夫がテントの幕を回転させると同時に、薪ストーブが巻き込まれて倒れていくー!

私(;>△<)「ちょ、ちょっっと待ってー!ストーブ倒れる!」
夫(`・ω・)「どうした?」
私(;>△<)「ポールとストーブ持つから、テントの幕が私に絡まないように回転お願いします!」
そう、薪ストーブもそうだけれど、テントの幕が私を巻き込んだ状態で回転しはじめてしまい、テントの中はとんでもない状態になっていました。まさに身動きとれん状態。

私(*´∀`)「やったね!できるもんだね!」
夫( ´・ω・)「入り口…もう一つ隣だった…」
私(  ゜д゚)あんだって…?
入り口のあるファスナーを富士山の正面に置いたまでは良かったものの、開こうと思った入り口には張り綱があって、地面と仲良しな状態です。開くのは、そのもう一枚隣の布の方という…

こんな初心者設営で約2時間ほど設営に費やしていました。アーリーチェックインしたけれど、テント設営が終わったのが11時くらいです。
レイアウトやテントの特徴がわかっていない初心者では、こんなにも時間がかかってしまうこともあるんですね。
初めての宿泊キャンプなので、安全と楽しいが第一です!楽しいの為には頑張ります!

ようやく決まったテントレイアウトがこちら!

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジにてテントレイアウト
富士山YMCAグローバルエコヴィレッジにてテントレイアウト

荷物の移動を極力しなくてもいいように、薪ストーブで暖を取るのに最適な位置に座れるように、富士山がよく見えるように。それらを考慮した結果、こんな感じに収まりました。
でも、実際にテントで調理や撮影やらしてみると、まだまだ改善の余地ありでしたね。想像上で整ったレイアウトでも、使ってみると利便性が悪いということが多くて、これからいじり回そうと思います。

 

薪ストーブの稼働力は如何に?

初の薪ストーブ稼働です!
今回は冬の1月。天気予報では深夜から明け方にかけて0度近くまで気温が下がる予定です。そんな中で暖を取れる方法は薪ストーブだけ!
寝ている間は消化しますが、テント内をぽっかぽかにして暖かくして富士山と星空を眺める計画です!

しかしながら、うまくいかないのは初心者だから?
薪ストーブの点火はうまくいきました。夫が慣れたようで、一度で成功。そのまま火を安定させているんですが、なかなか思ったようにテント内の温度が上昇しません。

動画やブログでは、テント内温度が30度まで高められるという人もいたので、楽しみにしていたんですが…何がどう違ったんでしょうか?

一つだけ懸念点として挙げられるのが、超高温すぎる温度にしないように気をつけていたことです。
薪ストーブの温度は500度を超えるほどの超高温にもなります。薪をくべ、燃焼させれば煙突が赤く焼ける様子が見てわかるほどです。

けれど、それをしてしまうと煙突プロテクターを超えてテントの幕に熱が伝わりすぎてしまい、テントの幕やファスナーを破損してしまいかねない恐れがあります。
私たち夫婦は、煙突が赤くなりすぎないように注意していました。温度計はありますが、温度よりも見てわかる判断材料の方が対応しやすかったので。

薪ストーブの煙突が赤く焼けた状態

煙突3本目の高さがプロテクターが付いている位置です。そこまで赤く焼けてしまえば、テントに影響が出る危険性があります。
煙突が赤く焼ける状態は、煙突2本目までに抑える為、ダンパーや吸気口を調節して、温度管理していました。
それがテント内温度が上がりきらなかった原因なのかもしれません。

 

初キャンプ飯は定番のあのメニュー!

色々と初めての私を引き連れての冬キャンプ!できるだけ面倒は減らした方がいいんですが、楽しみがないのも面白くありません。
ご飯はキャンプ最大の楽しみ!ここは面倒がってはいられませんね!

夕食は、「りんちゃんのスープパスタ」を作りました!
これは何度も家でテストをして、成功率の高い料理となったので安心だったんですが、まさかの具材多すぎにより、水分量を減らさなければならなくなってしまいました。
贅沢にも朝霧高原ベーコンと朝霧高原牛乳を使ったんですが、ベーコンを欲張り過ぎましたね。

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジにて夜ご飯

完成段階では、スープパスタというよりもカルボナーラの見た目です。
でも美味しかった〜(*´ω`)

朝食には、キャンプ飯の定番中の定番!「メスティン炊飯と朝霧ベーコンを使ったベーコンエッグ!前夜に余ったしめじを添えて」です。
余ものとなってしまったしめじを朝霧ベーコンの油で炒め、塩胡椒をしただけの料理ですが、これまた美味しい!美味しいベーコンの油って、本当に美味しいですね!

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジにて朝ごはん

目玉焼きはとろとろ状態!
これをご飯に乗せると…お口の中が幸せで満たされます。

 

寒さ平気?1月キャンプで眠れたのか?

冬キャンプの一番の問題点は、寝ること。あまりの寒さに眠れないどころか、そのまま安らかに…なんてことになったら大変ですので、できる限りの防寒具を持っていきました。

寝袋は、コールマンのcoldwhetherシルバートン。イスカのダウンプラスポカラXはリミット温度が心配だったので、無名の安い寝袋を二重で寝ることに。

夫は初使用のコールマンのcoldwhetherシルバートンで寝ましたが、やっぱり寒かったようです。夜22時に寝袋に入った夫。なんとか眠るも、寒さで自然と目が覚めたのが夜中の3時という…

一方、私の方は寝る前から活動限界を感じていました。夫から見ても体調不良者に間違いはなく、私自身も寒さでぼんやりした状態でいました。
20時には二重にしたイスカのダウンプラスポカラXに入って寝てみたんですが、寒くてなかなか眠れず…
しばらくしたら夫がペットボトルのホットティーを買ってきてくれて、それを湯たんぽ代わりにして寝たら、どうにか細切れに眠れました。

私が眠れなかった原因は、寒さと地面の硬さです。
本当に普通の敷布団(シングル)を持って行って、ステラリッジテントの中に敷き、その上に寝袋だったんですが、これでも硬さを感じてなりません。
人よりも柔らかさがないとダメのようで、硬い地面だと体が痛くて起きちゃうんです。

あと、シングル敷き布団だったので幅が足りず、そこから冷気がドンと上がってくるのが辛かったですね。やはり冷気遮断の銀マットは必須なんだとよく実感できました。

朝まで安眠コースのベッドは、どうやったら作れるんでしょうか?
お金をかけて、荷物が増えてもよければ方法はいくらでもあるんですが、荷物は増やしたくないし、お金もかけられる上限がありますからね。
これからどうにかせねば、次回の冬キャンプで凍えてしまう…
どうにかしなければ!

 

富士山が眩しい一泊二日

2022年1月15日。富士山グローバルエコヴィレッジから見える富士山の朝焼け

あっという間だったような、寒さで長く感じたような。そんな初の宿泊キャンプでした。
実際に冬という気候の中でキャンプをしてみると、考えていたよりも色々なことが体感できました。想像しただけでは考え付かなかった出来事もあって、それはまた【冬キャンプの問題点】みたいな別記事にまとめているので、更新をお待ちください。

やっぱり辛いのは寒さ!何よりも寒いのが辛いです。本当に寒いと人って、動けなくなるんですね。雪国出身なのに、動けなくなる寒さって初めてでした。

富士山YMCAグローバルエコヴィレッジにてテント設営

でも、富士山をたくさん見れたのが、幸せなキャンプでした。
目の前に迫り来るような富士山が見れる絶景ポイントにテントを張れて、テントの中でお茶を飲みながら太陽に照らし出される富士山を眺め続けていられました。

もっと寒さ対策をすれば、暮れゆく富士山の姿も眺められるかもしれません!今後の防寒対策を練りに練って、快適な冬キャンプを極めようと思います!

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