30→32Tへ!スプロケ交換で貧脚でも坂は楽に上れるのか?!SORA9速で挑戦してみた!

山が辛い。。。いえ、坂も辛い貧脚中級者です。
房総グランフォンドを経て、初心者から中級者にランクアップしました(自称)

でも、登りはやっぱり辛いままです。
こうなったら、スプロケ交換にかけてみよう!

目次

 

11-30→11-32Tスプロケへ!

夫のロードバイクばかりがどんどんグレードアップするんですが、私のルイガノはほぼ完成車のまま手つかず状態です。それでも、夫のおさがりホイールでイイ感じにグレードアップさせてもらいました。

ただ!それだけじゃ夫の脚について行けなくなりつつあるんです(; >△<)!
元々の体力や脚力、肉体的なハンデ(病気)もありますが、それ以上に夫のロードバイクへの熱量と言いましょうか。夫が最近、どんどん速くなる!!!
これ以上引き離されてしまうと、一緒に走れなくなっちゃうので、その差を少しでも機材で埋める為にお小遣いを使うことにしました。

今回は、ずっと手の付けていなかったスプロケを交換します!
ヒルクライムを楽にするなら、「乙女ギア」と呼ばれる歯数の多いスプロケが良いとは知っていたんですが、まだ使えるスプロケから交換するのが気が引けていました。
でも!もうそんなことは言っていられない!やらねば!夫に置いて行かれる!

私のロードバイクは、LOUIS GARNEAU(ルイガノ)。カナダのロードバイクブランドです。創業者がロードバイク乗りで、オリンピックにも出場した人。女性や子供にも乗りやすいデザインを取りそろえながら、見た目はスタイリッシュなのがルイガノの特徴です。

そんなルイガノ。完成車のコンポには、シマノSORAがついていました。コンポのグレードとしては、下から二番目。良いか悪いかでいえば、「そこそこで、悪くはない」くらいのものです。エントリーモデルとしては普通ランクですね。

スプロケは、好きなものを何でも取り付けられるわけではなく、コンポ、ホイール、リアディレーラーとの互換性によって、取り付けられるものとダメなものがあります。
この辺り、ロードバイクあるあるですよね。どこからどこまでが大丈夫なのか、お店の人に聞かないとわからない!詳しい人が傍にいない!たまにお店の人でも調べないとわからない!それくらい幅が広いです。
今回は、夫に全てを任せて、買うべきものを選定してもらいました。私は買うか買わないかを決めるだけ( ´ω`)楽です。

それで見つけたのが、SORA9速対応のシマノ【CS-HG400-9 11-32T】です。
スプロケの歯車の枚数は同じ9枚。けれど、中間~後半の歯数が変わります。

  • 11-30Tの歯数
    11-12-14-16-18-20-23-26-30
  • 11-32Tの歯数
    11-12-14-16-18-21-24-28-32

このたった1つの歯数の違いが、ヒルクライムでは大きな差となって脚への負担を軽減してくれる!と期待しています。
実際には「軽くはなるけど、辛いのは変わらない」と言われているので、どうなるのか走ってみないとわからないのが、怖いところです。

 

交換手順に戸惑い

交換手順は、書き出してみると簡単で単純なんですよね。けれど、実際にやってみると、そこかしこに失敗の落とし穴が待っている!

  1. 後輪を外す
  2. スプロケを外す
  3. 新しいスプロケを取り付ける
  4. チェーンを切って外す
  5. 新しいチェーンの長さを測って、必要分で切って取り付け
  6. チェーンにオイルを馴染ませる

手順としては簡単そうなんですが、初心者がやるには難しい点が二点あります!
まずひとつ目は、スプロケのロック解除。これには専用工具が必要で、スプロケ交換をする時じゃないと使わない工具なんです。
スプロケはそう頻繁に交換するものじゃないので、同じだけ工賃を出してお店に任せる人もいます。工具がないと、交換作業は自分では行えません。
ふたつ目は、次の項目で衝撃の失敗談とともにお伝えします。

まずは、スプロケ取り外しから!
ロック解除できる専用工具さえあれば、誰でも簡単に取り外せます。回転させる方向にだけ注意してください。
夫は最初、一生懸命ロックする方向に力を入れ続けて、「ロック解除できない!」と困っていました。回転方向って、簡単に見失うんですよね。

スプロケのロック解除

続いて、新しいスプロケを取り付けます。
古いスプロケを外したら、スーペーサーリングが付いていました。9速から同じ9速に取り換えるので、これもいるんだろうと深く考えず、付けたまま新しいスプロケも取り付けていきます。

新しいスプロケ取り付け

まだ何の汚れもついていないピカピカなスプロケー!
いいですね!新しい機材って、嬉しくなりますね!

そして、とうとう失敗した箇所のお話です。
チェーンの計測に見事に失敗しました!
ある自転車動画を参考にチェーンの長さを計測したんですが、その方法がすでにおかしくないか?とは思っていたんですよね。

「リアディレーラーを通さず、フロントはアウター、リアは一番軽い(大きい)スプロケにチェーンを通して、ぴったりの長さから3コマ分長くとる」という方法でした。
※1コマ=チェーンの丸ひとつ分。1リンク=チェーンの8の字ひとつ分。

リアディレーラー通さなかったら、既に長さ足りなくなると思いませんか?リアディレーラー部分の長さが、3コマで足りるはずがないよね?!

 

チェーン交換よくある失敗!

ふたつ目の難しい点にして、今回の失敗ポイントは、チェーンの長さの計測です。
そんなの難しくないって思いますよね。思うじゃないですか。
失敗しました。。。見事に短い。。。せっかくの32のスプロケまで、チェーンが足りずに変速できない状態になってしまいました。よく見てみると、リアディレーラーの下にあるテンションプーリーとガイドプレートが前輪方向にほぼ一直線に伸びました。こんな状態、見たことないです。

まずは、動画で見たとおりにリアディレーラーを通さずにチェーンの長さを計測。
この時点で私だけ、「これって短すぎない?」って思っていたんですが、夫が頑張って動画を探してくれていたし、私の目測がおかしいだけかもしれないしと思って、そのままチェーンを切断して、計測した長さのところで接続しました。

チェーンの長さ計測
チェーンの接続

一本の紐状だったチェーンを、必要分の長さに切って、つなぎ目を接続します。こちらも専用工具がいります。携帯用工具のチェーンカッターが付いているマルチツールがあれば、チェーンのカット・接続ができると思います。
使用している工具は、【TOPRAK HEXUS X】です。購入レビュー記事はこちら【TOPEAKのマルチツール【HEXUS X】購入!

夫(`・ω・)「できたよ!ちゃんと回るかどうか、テストしてみよう!」
私(*´ω`)「やったー!じゃあ、変速してみるね!」
変速テストを開始してすぐに異常に気が付いた私達。
チェーンが足りてない。。。

チェーンの長さ不足

夫( ´・ω・)「。。。失敗した。ごめんね」
私( ´・ω・)「夫のせいじゃないよ。チェーン短いね。。。」

ガイドプレートがありえない方向に曲がって、いや伸びています。こんな状態は初めて見ました!
これじゃあ、せっかくの32Tにチェーンが届いておらず、全く使い物になりません!

チェーン交換やスプロケ交換で、チェーンの長さを計測する時は、ちゃんとリアディレーラーを通して、実際の長さをきちんと計測するのが一番失敗がないですね。
チェーンは短くする分には問題ないんです。でも、長くしようと思ったら、追加で部品が必要になるんです。

 

失敗修正の為の追加購入品

ミッシングリンクとチェーンの固定ピン

急いで追加購入してきました。
チェーンを固定するコネクティングピン3本入りと、ミッシングリンク。

チェーンのピンって高いんですね。。。たった3本のピンで800円くらいしました。ビックリ価格です。ロードバイク本体よりも割高じゃない?って思いました。

チェーンのピンは、チェーンカット時に同じものが出てくるんですが、使いまわしは基本しない方がいいらしいです。やっぱり安全面で不具合が出てしまうかもしれないから。
※チェーンは「カットする」って言いますが、ハサミで切るような状態にはしません。チェーンを繋いでいる丸の中心にピンが打ってあって、そのピンを専用工具で押し出してチェーンを分解します。それを「チェーンカットする」と言います。

そこで、何度でもチェーンを外せるようにミッシングリンクを間に挟むことにしました。これなら、今後のチェーン交換も楽になります!
ミッシングリンクは、銀色と金色があるんですが、ぱっと見でわかりやすいように金色のものを購入しました。銀色だと、通常のチェーンに混じって探すのが大変になるようです。

ミッシングリンクで再接続

短くしすぎたチェーンを、コネクティングピンで再び接続!
そうしたら、今度こそ長さを計測!リアディレーラーを通して、フロントギアはアウター、リアは32の径が一番大きい方それぞれにチェーンを通して計測し、1リンク分だけ余分を持たせて接続することにしました。長かったら短くすればいいだけなので。

接続部分にはミッシングリンクを使用。この時になって初めて、ミッシングリンクを取り付ける場合にはチェーンが1コマ分短くなることがわかりました。

チェーンをカットすると、完全に穴が開いた状態のコマとボコっとへこんでいるコマとが互い違いにあることがわかります。
コネクティングピンを使って接続する場合は、外したところにそのまま繋げばいいだけなんですが、ミッシングリンクの場合は、プラス1コマを外さないと繋がらないんです。
余分に長さをとっておいて本当に良かった!

11-32Tスプロケ交換完了

失敗がありながらも、一日で11-32Tスプロケに交換完了しました!
ほぼ作業してくれた夫、ありがとう!いつも感謝してもしきれないくらい、ありがとう!

 

11-32Tスプロケでテストライドへ!

スプロケ交換したんで、やっぱりテストライドへGO!
テストライドでロングコースは怖いので、手頃な50kmのゆるポタに行ってきました!

上り坂の違いは、確かに軽いギアがあるという実感がありました。でも、たくさんの人の感想にもあった「軽くはなるけど辛いのは変わらない」も実感しました。

上り坂の前半は、スピードに乗った状態で突っ込んでいくので、ペダルは軽い状態が少し続きますよね。32Tにすると、その軽い状態がもう少し伸びる感じがします。
けど、それよりも長い坂、急な坂となるとペダルには重さを感じずにはいられません。そこはやっぱり、登坂技術がいるんだな~と感じた点です。
でも、軽い!32まである!という安心感があります。

11-32Tに交換すると、平坦が走りづらいという感想もよくあります。
私個人の感想としては、平坦はいつもと変わらなかったです。貧脚なので、そこまで重いギアを使うことはほとんどありません。歯数の変わった後半のギアを使っていますが、その一枚の差が平坦を厳しくさせるというほどの違いは感じられませんでした。
いつも通り、「ギアが、軽いか重いかどっちかしかないな~」という平坦の走りです。いつもと変わらないっていうのは、これはある意味、幸運だったのかな?

夫も私も初めてのスプロケ交換でしたが、無事に交換完了できてよかったです!
これで、この秋には新たなサイクルボールのステージを目指せます!
次はどこを走りに行こうかな~(*´ω`)

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