クルーズ旅行の不安解消!予約はいつ?どうやって?荷物は何が必要なの?

クルーズ旅行は魅力的ですが、その全容が計り知れないところがあると、予約を尻込みしていませんか?
今回は、謎多きクルーズ旅行の予約〜出発までを時系列順で、各所の注意点を解説します!
これを機に、クルーズ旅行してみませんか?

目次

クルーズ旅行とは?

クルーズ船のイメージ写真

皆様、クルーズ旅行にどんなイメージを持っていますか?
船が揺れて大変そう。
お金持ちがいくもの。
狭い空間で鮨詰め状態。
常に混雑から逃げられない。
とにかく揺れる。
などなど、こんな悪いイメージを持っていませんか?

日本では、まだまだクルーズ旅行は一般的ではありませんよね。けれど、誰もが旅行は大好きです。非日常の空間で、美しい風景や新しい価値観、文化に触れることのできる貴重な時間。
それなのに、遠出の船旅はちょっと敬遠がちでは?
それは、悪いイメージが先行しているからかも。

クルーズ旅行は、思っているよりも身軽な旅行です。
清水の舞台から飛び降りるような勇気はいりません。
隣県にちょっと遊びに出かけるくらいの気軽さで、いつもよりちょっと大きめな船に乗って旅行するだけのこと。

私も、クルーズ旅行なんてすっごい高額な料金がかかるのでは?船が揺れて大変な思いをするのでは?何百人という乗客と一緒では、気が休まる場所がないのでは?と、色々考えてはなかなか踏み出せませんでした。
けれど、そんな時に出発を敢行してくれるのが我が夫。
私の心配を吹き飛ばし、私の中のクルーズ旅行の概念を塗り替えてくれました!

案ずるより産むが易し。意外と、行ってみたら楽しいし、想定していた大変なことって起きないし、「もう一回行きたいな」と思える旅になるものです。
人生で一度、クルーズ船に乗って船旅を楽しんでみましょう!

今回は、クルーズ旅行初心者さんに向けて、クルーズの探し方から予約方法、出発までにかかる期間や各所の注意点など、気になるところを網羅した内容をご紹介します。
少々長くなりますが、その分細かいところまで突っ込んでいる(と思うので)、ぜひ最後までお付き合いください!

1.クルーズを探す

クルーズ旅程のイメージ写真
  • 時期:〜1年前

まずは、クルーズを探すところから始まります。
クルーズ船を所有する会社から旅程が発表されますが、その日程は6ヶ月先〜1年先が一般的です。世界一周するような長期間のクルーズとなると、1年ちょっと先の旅程が発表されるケースもあります。

もちろん、旅程が発表されたからといって、すぐに予約しなければならないわけではありません。自分の予定や寄港地などをよく調べてからでも、遅くはありませんよ。
ただ、人気のクルーズは早めに売り切れてしまいます。

船会社は新しいクルーズ先を取り入れると同時に、人気のあるクルーズを毎年同じ時期に繰り返す傾向があります。
過去のクルーズを参考にして、旅程が発表される前に当たりをつけておくと、クルーズを決めやすくなるでしょう。

どんな場所を巡りたいか?
どれくらいの期間で船旅をしたいか?
行ってみたいところや、やってみたいことを選び出してみると、おのずと行きたいクルーズが見つかりますよ。

注意点は、次の2点!
・発着場所
・対応言語

発着場所は、出航と帰港時の港です。
多くのクルーズでは、出発する港と帰ってくる港は同じですが、まったく違う港が執着地点というケースがあります。
こういうクルーズには、要注意です!

例えば、マイカーで出発する港まで向かった場合、帰ってくる港が違うと車を取りに行かなくてはなりません。
また、帰港した土地の交通の便が悪い場合、帰宅するのが大変です。

自分にとって、行きやすいか・帰りやすいかも、クルーズを決める1つのポイントとなります。行きたい目的地と同じくらい、港からの帰路を考えてみると良いですよ。

もう1つの注意点は、船内の対応言語です。
その船に、日本語を話せるクルー(船員)さんは乗船する予定か、確認しましたか?

日本には、商船三井が運航するオーシャンフジと日本郵船が運航する飛鳥2、飛鳥3があります。これらは日本の国籍を持つクルーズ船のため、クルー(船員)さんの多くは日本人で、日本人以外のクルーさんでも日本語を話せます。

問題は、海外の国籍を持つクルーズ船です。
海外船籍は、もちろんその国籍を持つ国の言語が基本となります。日本語を話せるクルーさんが必ず乗船するとは、限りません。

「スマホがあるから、大丈夫!」という方は、クルーズの大半が電波の届かない海上だということを前提に、考えてみてください。
外洋に出ると電波は届きません。船の有料オプションでWi-Fiを購入することはできますが、通信速度は快適とは言い難い速度です。
困ったとき、すぐに返答がほしいとき、なかなか翻訳されないスマホを持って待っていられますか?

海外船籍のパンフレットには、日本語対応が可能かどうかの一文が記載されるケースがあります。この注意書きがあるかどうかを、しっかり確認してからクルーズを決めると、安心ですよ。

2.予約する

クルーズ予約先イメージ写真
  • 時期:〜6ヶ月前

クルーズを決めたなら、次は予約しましょう。
予約時期は、早ければ早い方がお得です。人気のクルーズほど予約が殺到しやすいため、希望のお部屋タイプが埋まりやすいのです。
基本的に先着順で予約が決まるので、クルーズを決めたなら、すぐに予約をしましょう。

日本でクルーズを予約できるのは、次の3つのいずれかを経由します。

  1. クルーズ船公式サイト
  2. 旅行代理店
  3. クルーズ専門旅行代理店

1.クルーズ公式サイト

クルーズ船公式サイトは、オーシャンフジや飛鳥2などの船会社が運営するwebサイトです。
船独自の割引キャンペーンや限定キャンペーンなどを適用し、お得に予約することができます。

デメリットは、海外船籍への予約です。webサイトも電話も、基本は英語対応となるため、英語が話せないと正確な予約が難しいケースが多いでしょう。
クルーズは日付を予約だけではなく、お部屋タイプや予約に際しての注意事項の説明なども確認しなければなりません。言語の壁を越えられる方でないと、予約そのものが厳しいかもしれません。

2.旅行代理店

旅行代理店とは、楽天トラベルやHISなどのこと。
海外船籍の取り扱いもあり、添乗員つきツアーなどで言語を気にせずクルーズを楽しめるプランが選べます。
日本にある店舗で予約を取り扱うため、対応してくれるスタッフさんは日本人です。予約時に英語が必要ないので、安心して細かな条件を確認できます。
また、プランによっては、出発する港までの移動手段をツアー料金に含めていることもあり、よりお得感が増しますね。

デメリットは、取り扱うクルーズが限られている点です。
それほど大きな違いはないかもしれませんが、旅行代理店には降りてこないクルーズもあり、すべてのクルーズに対応しているわけではありません。
行きたいクルーズの取り扱いがなければ、その旅行代理店では予約が取れないのが難点です。

3.クルーズ専門旅行代理店

クルーズ専門旅行代理店は、クルーズバケーションやクルーズプラネットなど、クルーズ旅行を専門に取り扱う日本の代理店のこと。
日本船籍も海外船籍も取り扱いがあり、会社独自の割引サービスも行っています。
また、クルーズ専門なだけあって、質問への回答がスピーディで的確!初めてのクルーズならば、クルーズ専門旅行代理店はおすすめです。

デメリットは、特に思い浮かぶものがありませんでした。
それほどに充実したフォローと安心感があります。困ったことや気になることがあったら、電話をすればすぐに正確な内容を調べて、回答してくださいます。

私たち夫婦は、クルーズバケーションにいつもお世話になっています。
担当してくださるスタッフさんとは、電話越しでしか会話をしたことはありませんが、こちらの質問・疑問にいつも真摯に応えていただけて、乗船する前の安心感はピカイチ!だと感じています。

3.一次資料到着

クルーズ資料イメージ写真
  • 時期:4ヶ月〜6ヶ月前

予約が完了すると、しばらくは音沙汰がありません。けれど、大丈夫です。問題はありませんよ。
必要書類の第一便は、出発日の4〜6ヶ月前に自宅住所へ送られてきます。

  • クルーズのパンフレット
  • 前金の請求書

送られてくる書類は、大体がこの2通です。
パンフレットは公式に発行されたもので、ざっくりとクルーズの内容が掲載されているものがほとんど。より詳しい情報を知りたいと思っても、この時期にはまだ詳細情報は届きません。

重要なのは、請求書です。
金額が高額になりやすいクルーズ旅行では、旅費の全額を一括で支払うのではなく、一部を前金として支払い、数ヶ月後に残金を支払うケースが多いようです。
そのため、この時期の請求書は前金として旅費の一部を支払う請求書が届きます。

請求書には支払い期日が設けられているので、期日までにしっかりと入金を済ませましょう。
支払いがない場合、そのまま予約が取り消されてしまう可能性があります。

支払方法は、銀行振込・クレジットカードなど、予約した会社によって対応が分かれます。請求書には支払方法がいくつか記載されているので、そのうちから支払方法を選びます。
もし、自分が行いたい支払方法の記載がなかったら、予約した会社に相談してみましょう。もしかしたら、別の支払方法でも受けてくれるかもしれません。
「困ったら、とりあえず相談」は有効な手段です。

4.二次資料到着

クルーズ資料イメージ写真
  • 時期:2ヶ月〜3ヶ月前

出発日が近づき、2〜3ヶ月前ほどになると必要書類の第二便が到着します。これでやっとクルーズの詳細が確認できますよ!
送られてくる基本的な書類は、以下のとおりです。

  • 残金請求書
  • 乗船チケット
  • 荷札
  • 船内新聞
  • クルーズガイド
  • 郵送伝票
  • 注意事項など…

まずは、残金の請求書です。こちらも支払い期日が記載されていますので、期日までにしっかり支払いを済ませましょう。
支払方法は、前金のときと同じで大丈夫です。

どんな荷物が必要になる?
船でどんなイベントがある?
スーツケースに制限はある?
数々の疑問の答えは、クルーズガイドにほとんど書かれています。船のイベント情報は、船内新聞に時間と場所がわかりやすく掲載されています。多くの疑問は、この2つを読み込むことで解消されるでしょう。

そして、乗船チケット。こちらではまだ船に乗船はできません。
出発地の港で受付をする際に提出するチケットとなっており、受付後にルームキーも併用する乗船証と交換できます。
乗船証は、船内のレセプション(受付)でクレジットカードと紐付けを行うと、乗船証をスキャンしてもらうだけで船内での買い物が下船時にまとめて精算できるようになります。

そのため、乗船証はお部屋の鍵であると同時に、クレジットカードの代理でもあるという重要なもの…
落とさない・紛失しないように、気をつけてお持ちください。
多くの方は、首から下げるホルダーを持ち込みます。これで落としにくくなるし、手も塞がりません。

荷札は、大きな荷物を入れるスーツケースやボストンバッグに付けます。
部屋番号と名前を記入する空欄があるので、水でも落ちないようマジックで書き込みましょう。誰にでも見えやすいように、略字ではなく正確に記入することをオススメします。
記入した文字が読みにくいと、正しくお部屋に運搬されないかもしれませんからね。

5.荷造り

クルーズ旅行の荷物イメージ写真
  • 時期:〜1ヶ月前

出発日の1ヶ月前くらいになると、そろそろ荷造りのテストをしてみませんか?
クルーズ初心者の方ならば、一度すべての荷物をスーツケースに入れてみることをおすすめします。
なぜなら…意外と荷物が入りきらないケースが、少なからずあるからです。

ほとんどのクルーズでは、『フォーマルナイト』などの名称で午後17時以降の服装に制限が設けられます。これは、クルーズ船をより楽しむためのルールやマナーのようなものです。
指定された夜は、そのルールに従った服装をしていないと立ち入れないエリアが設けられることもあるので、クルーズガイドをしっかり読み込んで、ルールに合った服装を持っていきましょう。

例えば、『フォーマルナイト』では、結婚式に参列するような服装が求められます。
男性はブラックスーツや燕尾服に、黒の革靴。女性はロングドレスや格式の高い着物と、それに合わせたヒールや草履などです。もちろんアクセサリーを着けて、華やかさをプラスすることも楽しみ方の1つですよ。

注意点は、次の4点!
・荷物入り切るかチェック
・スーツケースのサイズチェック
・パスポートの有無

まずは、荷物が入りきるかチェックしてみましょう。
夜用の服装一式をスーツケースに入れると、靴まで必要になるため、思っていたよりも幅をとる荷物が増えます。そのため、ひとまわり大きなスーツケースにしないと入りきらないことも…。

出発前夜になってからの荷造りでは、スーツケースを購入する余裕がなくなってしまいます。荷物を減らすしか選択肢がなくなってしまわないように、一度荷造りをテストして、すべての荷物が入りきるかどうかチェックしてみましょう。

2つ目は、スーツケースのサイズです。
船のお部屋は意外と狭いです。そのため、持ち込むスーツケースのサイズや重量に制限がかけられることは珍しくありません。

荷物の制限については、クルーズガイドに明記されています。これはすべての船に共通する制限ですが、制限の内容は船によって様々。
・大きさは○cm以下だけど、重量は制限なし。
・大きさは制限ないけれど、重量は20kg以下。
などのように、船によって指定する制限は異なります。

また、海外船籍の場合には、別の制限も気に掛ける必要があります。
そのクルーズは、乗船・帰港する土地は海外ですか?
もし海外である場合、日本に帰国するために飛行機に乗りますよね。そうした場合には、飛行機に乗せられる荷物の制限をクリアしないといけません。

この段階でしっかりとサイズ・重量を確認して、用意をしておきましょう。
直前では、焦ります。本当に焦ります。

3つ目は、パスポートの有無です。
日本国籍の方が、日本の土地を周遊するクルーズに乗船するならば、パスポートは必要ありません。
日本国籍の方が、日本の港を出発して海外へ周遊する場合、パスポートが必要です。例え寄港地で下船しなくても、海の上にも領海はあります。

日本の領海を出ると、別の国の領海です。
つまり国境を越えると同義になります。
パスポートを持っていないと越えることができませんので、手荷物に入れ忘れないように気をつけましょう。

6.荷物発送

クルーズ旅行の荷物イメージ写真
  • 時期:2日〜3日前

思いスーツケースを持って、出発地の港まで行くのは大変ですよね。そのために、二次資料の書類に郵送伝票が入っているのです!
この郵送伝票を使えば、自宅から出発地の港まで思いスーツケースを事前に送ることができます。

※ちなみに、自分で持っていく方は荷物発送の必要はありません。これはサービスの1つであり、利用するかしないかはお客様次第です。

スーツケースやボストンバッグは、しっかりと施錠できるタイプがおすすめです。万が一の際にも安心ですし、運搬途中で荷物が散乱してしまう可能性を減らせます。

郵送伝票には別紙で案内があり、いつまでに発送手配を行うべきかが記載されています。
しかし、運搬は運送会社によって行われるため、自宅と港の位置によってかかる日数はバラバラです。自分の家からだと何日必要か、しっかり確認して間に合うように荷物を発送しましょう。

注意点は、次の点!
・乗船に必要なものは入れない

間違いやすいのは、船に乗船する直前に必要となる荷物まで、スーツケースに入れて発送してしまうことです。
例えば、乗船チケットや酔い止め薬、パスポートなど、大事なものだからとスーツケースにしまってはいけません。それらは乗船する前に必要だからです。

「なぜ?船に乗るのだから、先に送っておいても乗船前に取り出せばいいじゃない?」と思われましたか?
それはできないのです。

発送した荷物は、船のお部屋に届けられます。『船のお部屋』です。
つまり、乗船するため港にいるときには手元に無い状態なのです。
港で乗船チケットやパスポートがなければ、どれだけ本人確認ができても乗船できません。酔い止め薬も飲めなくなってしまいます。
乗船時に持っている必要があるものは、すべて手荷物に入れておきましょう。

7.出発

クルーズ船イメージ写真
  • 時期:前日〜当日

あとは、当日出発するだけですね。ここまで来たら、クルーズ旅行を楽しむだけ!と思いたいですが、当日に焦らない・困らないように、最後の準備を整えておきましょう。

荷物の持ち忘れはありませんか?乗船チケット、パスポート、酔い止め薬、お財布などはカバンに入っていますか?
万が一忘れると、取りに戻れません。船で外洋へと出ていくのですから。

注意点は、次の2点!
・交通機関の時間
・駐車場の第二候補

港が身近な場所だと、ついうっかり公共交通機関の時間を調べ損ねたり、思い込みで間違った時間配分で出発したりしようとしてしまいます。
その思いこみ…本当に大変なことになりますから、下調べはしておきましょう?ね?(涙)

電車やバスを利用する場合、出発日と時間を指定してチェックします。
イベントなどのイレギュラーがあると、運行時間にズレが生じます。時間ギリギリに移動しようとした場合、乗船時間に遅れてしまう可能性も…

クルーズ船は、時間厳守です。万が一乗り遅れたとわかるお客様がいても、時間どおりに出発しなければなりません。
置いて行かれたお客様は自己責任です。(これは本当)

マイカーで港まで向かわれる方は、駐車場の位置や営業時間を確認しておきましょう。さらにおすすめは、駐車場の第二候補、第三候補の目星をつけておくことです。

港の駐車場は、クルーズ船のためだけのものではありません。港を利用する方々や観光客も利用します。
クルーズ船の入港は、それだけでイベントとなるケースもあるため、駐車場が平時よりも混雑しやすいです。満車になってしまうと、空車待ちなんてしていられる時間はないでしょう。
そういったケースに対応できるよう、近辺の第二候補、第三候補の駐車場を事前に見つけておくと、慌てることはありません。

また、クルーズ船が発着する港の駐車場では、クルーズの乗船客を優先的に駐車場へ案内していただけるケースがあります。確証はありませんが、駐車場に管理人が常駐しているならば、「今日出発のクルーズ船に乗るのですが」と声をかけてみることをおすすめします。運が良ければ、駐車場が空いているかもしれません。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
横浜港大さん橋駐車場攻略!クルーズ船に乗りたいのに車が停められなかったら?

まとめ

クルーズ旅行初心者さんへの、クルーズ船の決定〜出発までをまとめたご案内はいかがでしたか?
疑問だった部分が解消されたなら、嬉しいです。

疑問を解消して、不安をスッキリさせて、ワクワクした心で船に乗り込みましょう!
良い旅になりますように!

7/16:pm19:30〜
Youtubeで動画公開予定!
( *´∀`)音とイラストで、クルーズの不安・疑問を解消!

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