冬キャンプ初心者夫婦の「キャンプの問題点」改善はあるのか?

冬キャンプ初心者夫婦が、1月の富士山YMCAで快適とは程遠いキャンプを体験しました。
そこからわかった問題点とそれらの対策を考察します!

目次

 

冬キャンプは問題と対策

テンマクデザインのサーカスTCとウィナーウェルの薪ストーブを持って、余裕だと思っていた冬キャンプに挑んできた結果、かなりの寒さにやられてしまいました。
富士山YMCAの冬の宿泊キャンプデビューの記事はこちらからどうぞ!
真冬1月の富士山YMCAキャンプ場!初の宿泊キャンプが真冬で大丈夫なのか?

車中泊に逃げ込むことはなかったので、ギリギリ成功とは呼べるのかな?というレベルです。でも、寒かった。本当に寒かった!
夜中〜朝方にかけての外気温はマイナス9度!これで寒くないわけがない!芝生さえもシャリシャリに凍りついていましたよ!運よく雨や雪が降らなかったので、凍死は免れましたが、一歩間違えば危険だったんじゃないかと思っています。

今回の富士山YMCAは、初めての宿泊キャンプ!本格キャンプデビューだったので、色々と問題が浮かび上がりました。女性ならではの問題もあり、それぞれの問題と対策をまとめ、今後に活かします!
キャンプへ行く前の参考にぜひお役立てください。

 

1.薪ストーブの温度が上げられない

頼りにしていた薪ストーブでしたが、思った以上に温度が上げられませんでした。
テント破損を恐れるあまり、温度を上げられなかったので、テント内は常に冷気が押し寄せていて、想定していた暖かいテントにはなれませんでした。

テントの幕から外の冷気が塊でグッと押し寄せてくるので、椅子に座っていてもお尻や背中が冷たい!テント内でゆっくり過ごすという点で見れば、惨敗でした。

この原因は、煙突プロテクターをさらに耐火布で保護していなかったので、テントへの熱の影響を考えて、薪ストーブの温度上昇を制限していたことにあります。

本来、付属しているプロテクターだけで煙突から発せられる熱による影響を、テントが受けずに済むのですが、氷点下ともなる冬キャンプでは、そんな温度でテント内は暖まりませんでした。
もっと暖めるとなると、さらに薪ストーブの温度を上昇させることになり、つまりテントへの影響が出てしまうかもしれないんです。

対策は?

テント寒い問題の対策は、二つ考えました。

  1. 「耐熱バンテージ」を煙突に巻き付ける
  2. サーキュレーターでテント全体に熱を回す
  3. 椅子にはブランケットを敷く

まずは「耐熱バンテージ」で、薪ストーブの温度自体をもっと上昇させることです。
多くのキャンパーさん達が実践しているテント保護では、主にバイクのマフラーに巻き付ける「耐熱バンテージ」が利用されていました。

耐熱バンテージ

対応温度は、約800〜1200度ほど。
布の幅は約5cmで、長さが色々あります。
この耐熱バンテージを、テントに触れる煙突本体、もしくは煙突プロテクターに巻き付けておけば、薪ストーブの温度上昇によるテント破損をより防ぎやすくなるというものです。

メーカー推奨ではないので、絶対というわけではありません。使用時は個人の判断によりますし、使用状況によっては希望する効果は得られないかもしれません。

もう一つの対策は、サーキュレーター(ストーブファン)の使用です。
薪ストーブに限らず、暖房って熱が上に溜まりやすいですよね。特に天井が高いとか気温が低すぎるとかになると、寒暖の差が出やすくなります。
それを解消するのが、ミニ扇風機みたいなサーキュレーターです。

薪ストーブのサーキュレーター

小さい扇風機ごときがそんなに役に立つのかと疑問だったし、買い物しすぎもあったので、今回は購入していませんでした。でも、あった方がいいのかもしれません。

テント内の温度を均一にすれば、冷気の塊が押し寄せてくることも減るだろうし、もっとテント内で快適に過ごせるかもしれません。
電源が必要ないのは嬉しい仕組みです。薪ストーブの上に置けば、薪ストーブから上昇した熱を利用して勝手に稼働するようになっています。

動画やブログでの評価はそこそこあるんですが、実際に使用している人を見かけないので、どうなのかな〜?という疑問が拭えずにいます。耐熱バンテージ対策でもまだ足りなければ、やってみようと考えています。

最後のテント寒い問題の対策は、椅子に温かいブランケットを敷くことです。
思った以上に椅子が冷たくて。しかも軽量の椅子になると生地が薄いので、余計に寒さを感じました。

夫のヘリノックスのサンセットチェアは、軽量コンパクトがメリットですが、生地が薄くてとても寒いです。お尻と背中、太ももの裏側に冷気を常に感じます。
私のコールマンのレイチェアも同じく。

冬キャンプ用チェアカバー

小さいサイズの膝掛けは敷いていたんですが、効果が足りませんでした。全く意味がないわけではないんですが、寒いのは変わらず。
朝になって、寝袋敷こうと夫が提案してくれて試してみたところ、座った瞬間はポリエステル生地が冷たいんですが、しばらくすると体温で暖まってきてくれました。
おしゃれキャンパーさんが、椅子に毛皮を敷く理由がわかりましたよ。温かい!

寝袋を敷けば、荷物も増えなくていいんですが、焚き火や薪ストーブの火の粉が飛んで、穴が空いてしまう可能性もあるので、厚手のブランケットがあるといいかもしれません。

 

2.寒くて眠れない

夜中〜朝方にかけての外気温マイナス9度の初の宿泊キャンプでは、ほとんど眠れませんでした。あのまま眠っていたら、どうなっていたのか…

今回、寝床にしたのは、モンベルのステラリッジテント2。その中にスノーピークのアメニティドームSのグランドシートを敷き詰め、お布団(普通の敷布団シングル)を敷き、その上に各寝袋という状態でスタートしました。

寝袋は、夫がコールマンのcoldwhetherシルバートン。私がイスカのダウンプラスポカラXと無名の(おそらく)ダウンシュラフを二重にして眠りにつきました。

夫はすぐに寒さが限界で、寝袋の中に毛布を入れてどうにか眠りましたが、夜中の3時に寒さで起床。
私は寝ては起きての繰り返しで、やっぱり寒くて眠れませんでした。
全体的に寒いのもありますが、お布団がシングルサイズだったので幅が足りず、そこから地面の冷気が上がってくるんです。これがすっごく寒い!

対策は?

寝床の寒さ対策は、二つ考えました。

  1. コットの導入
  2. 銀マットの導入

まずは、コットの導入です。
そもそも地面と直で接しているから、余計に冷気を感じてしまうのが原因なので、その原因から遠ざかってしまおうという考えです。

ハイコット

夫はDODのローコットを持っているので、次回はそれを使う予定でいます。
私はコットを持っていないので、現在購入品を選別中です。地面からより遠ざかりたいので、ハイコットがいいなと考えています。ハイコットなら、下に荷物を置いてさらに冷気を遮断できますしね。

コールマンのトレイルヘッドコットハイランダーのレバー式GIコットあたりを狙っています。そこそこ重量はありますが、オートキャンプしかしない予定なので、重さがあっても大丈夫かなと。

もう一つの対策は銀マットです。
やっぱり、冷気をお布団だけで遮断するのは難しかったと実感しています。厚み5cmくらいの昔ながらの敷布団だったんですが、マイナス9度には太刀打ちできませんでしたね。

銀マット

冷気を遮断しやすい銀マット、有名なサーマレストの蛇腹マットにしようかと考えています。ある程度の凸凹があるので、コットの硬さを和らげてくれそうですし、インフレーターマットやエアマットはあるので、冷気遮断が第一の目的です。

コット、サーマレストの銀マット、インフレーターマット、寝袋。
この構造なら、今よりも暖かくして眠れるかもしれません!

 

3.服のチョイスミスは危険

今回、大きな失敗をしてしまったな〜と思っている一つが、服装です。
この初の宿泊キャンプの為に、夫がダウンジャケットをプレゼントしてくれたんですが、対策をしたのは上着だけなんです。ボトムは何も用意していませんでした。
一応、追加購入を考えてはいたんですが、流石にテントと薪ストーブを買ったことでお小遣いに限界が…

夫は、ワークマンのウォームクライミングパンツで暖かくしていたので、日中ならば快適だったそうです。
私は、普通のジーンズのみ…上はヒートテック、フリース、ダウンジャケット、ウインドブレーカーと着込んでいたので暖かく、足元はモコモコ靴下にワークマンの防寒ブーツのケベックを履いていたので、その間の膝上からお尻までが寒さを感じました。

日中もジーンズから冷気が直接肌に伝わるし、寝袋に入っていても暖まった血液が太ももで冷やされていくし…
快適とは程遠かったです。
でも、ジーンズの下にタイツを履くのはやめておいた方がいい!それだけはわかる!

タイツだと、お腹や足を締め付けてしまって、楽ではないんです。着用した瞬間だと「これくらい平気」と思えるんですが、それが半日以上続く寒い外にいると、決して楽じゃない!

対策は?

服装の対策は、単純に防寒ボトムの購入です。
防寒ボトムは色んなメーカーから出ていますので、どれでも選び放題です。高いところで言えば、ノースフェイスやモンベルなど、登山向けとなると本格的ですね。防水だったり、防汚だったり、アウトドアに欲しい機能もついていることが多いです。
でも高い…

ワークマンの防寒ボトム

そこまで高いのは回避したいので、行き着くところはワークマン。
男女兼用品が多いので、合うサイズやデザインを探すのは苦労しそうですが、低価格で充実した機能となると、やっぱり買いやすいですね。

 

4.荷物の平置きは不便

今回、初心者っぷりを発揮したのが、荷物の置き方です。
ソロキャンプの経験がある夫に、テント設営やテント内レイアウトなどをお任せしていました。(一部、意見を言ったり、希望を言ったりはありました)
ソロだと平気だけど、二人となると不便を感じました。

荷物を地面には置きたくないので、レジャーシートの上に登山用ザックに入れたままの荷物を置いて、その他の荷物もカバンから出さない状態で平置きしていました。
それが、使いづらい・置きづらい・探しづらいの三拍子揃ったダメっぷりでしたね。

荷物はできる限り減らしていったので、登山の時と同じように、必要な時に出し入れすればいいと考えていたんですが、それだと荷物を入れているザックをいちいち探さないといけなくて、面倒なんです。
面倒に感じると、つい無意識に荷物を出したままで何処かに置いてしまい、「あれ、どこにいった〜?」と探す羽目になりました。

また、テントレイアウト上、テーブルがテントの端に行ってしまい、作業台とすることができなかったのも面倒が増えた原因かもしれません。

対策は?

荷物は出そう。三段ラックに!
見た目がいいという理由だけでなく、ラックは本当にあると便利そうですね。荷物を全部出して、家にいるような状態にしてしまえば、使いたい時にすぐに使えます。

スノーピークのワンアクションラック

写真はスノーピークのワンアクションラックです。こういう見た目もスタイリッシュなラックを置けたら、気持ちも上がるんですがね。少々お値段がするので、もっと安い商品を狙っていきます。

目をつけているのは、三段か二段の木製ラックです。荷物の置き場として、広さに余裕があれば一部は作業台として使いたいと考えています。

 

5.メイク道具が凍った

最後の問題は、女性ならではの問題です。
あまりの寒さにメイク道具の中身が凍って、一時的に使えなくなってしまいました!

メイクしたいのって、朝ですよね。朝だとまだ時間が早くて、外気温が上がっていません。ジェルや液体系のメイク道具は全て中で凍ってしまって、中身を出すことができなかったんです。
ちなみに、凍って使えなかったメイク道具は、次のものです。

  • リップ美容液(ジェル)
  • マスカラ(ジェル)
  • 日焼け止め(ジェル)
  • メイク下地(液体)

中身が凍っていることに気づいて、すぐに服のポケットの中に入れて温め始めたんですが、凍ったものの内、日焼け止めは割と早い段階でどうにか使えるレベルまで溶けてくれたんですが、その他は無理でした。
湯煎しようかな?とも思ったんですが、湯煎でメイク道具の品質が落ちてしまっては意味がないので、それは諦めました。

対策は?

  1. 固形のメイク道具を持っていく
  2. メイク道具を温める

ジェル・液体系のメイク道具は、使えないものと思って、固形のものを優先して持っていくのが一番の対策になると思います。
でも、肌に合うメイクアイテムを探すのって一苦労ですよね。キャンプ専用で探すのも勿体無い気がするし、対策に上げたものの、どうしようかなと今でも悩み中です。

もう一つは、温めちゃばいいかなと考えているんですが、お湯を作るのも時間がかかるキャンプで、メイクしている間中、湯煎するのは大変なんじゃないかなと…
服のポケットに入れて温めるとしても、なかなか熱が伝わらないので、すぐには溶けませんでした。やっぱり、ジェル・液体系を避けるべきか…?

 

次は本栖湖でキャンプだ!

こんな初の宿泊キャンプを終えたばかりだというのに、もう次のキャンプ場を予約済みです!
次回は本栖湖!あの聖地で、富士山と本栖湖を見ながらのキャンプを楽しみたい!

今回で色々な問題点があることがわかったので、次回のキャンプまでに解決して、次回こそは快適なキャンプを楽しみたいと思います!
実は、富士山YMCAの帰り道にそのキャンプ場に見学に行っていました。あんなに綺麗な本栖湖と富士山が見れると思うと…期待で胸が高鳴りますね!

本栖湖から見える富士山

次回の更新をご期待ください!

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