台北の激安移動手段「you bike」楽・早い・安いを兼ねたレンタサイクル!

台北のみならず、台湾のほとんどの地域で利用可能のようです。
観光客でも簡単に利用できるので、ぜひ使って快適な旅を楽しんでください。

目次

激安移動手段「you bike」とは?

旅行となると、やっぱり気になるのは移動費ですよね。
国によっては公共交通機関が発達しているので、移動にそこまでの不便は感じませんが、見たい観光地をちょこちょこ移動すると、思っていたよりも移動費がかかっちゃってます。

そんな時、ふと思う…
私( ´・ω・)「自転車ほしい…」

台北市内のみならず、台湾全土で広く展開している「you bike」は、簡単に利用登録ができて、貸出・返却も簡単!
しかも利用料金は、30分でたったの10元!日本円だとたったの50円という激安なんです!

台湾はバスやMRTも安いのですが、駅やバス停から観光場所がちょっと遠かったり、見どころが密集しているエリアでは歩いた方が早い距離があったりして、なかなか使い勝手が良くありません。
そんな時、自転車も使えたら楽だと思いませんか?

you bike」は、有人カウンターを必要としないレンタサイクルで、街中にあるポートから24時間いつでも好きな時に自転車を借りて、返却できるレンタサイクルです。

台湾のyou bike

自転車があるポートは、台北市内だけでも地図を埋め尽くすほどの数が設置されています!
有名な観光地の近くにもあるし、駅からちょっと離れた場所やメインストリートなど、ニーズに沿った場所に展開しているため、乗り降りがとっても楽!

私たち夫婦も、西門駅から少し離れたホテルまでの移動や、駅周辺の観光、夜市までの移動手段などに利用させていただきました。
無人ポートだから、中国語や英語が話せなくてもOK!
24時間いつでも借りられるし、返却できるから、時間を気にしなくてもOK!
前にカゴが付いているから、買い物しても荷物が置けます!

登録方法は2つあり、台湾の電話番号を所有している方はアプリ登録とicカードでの支払いが選べるようです。こちらは詳しくないので、ご紹介はここまで。

観光客向けには、you bike専用アプリをダウンロードして、メールアドレスとクレジットカードを登録するだけで、その日のうちから利用可能になります。
登録手続きも、とっても簡単ですよ。

利用料金は?

利用料金は、30分10元(約50円)で計算されます。
ただし、これは連続4時間までの単価です。連続4時間以上利用する場合は、30分20元(約100円)に値上がりします。
さらに、連続8時間以上利用する場合には30分40元(約200円)と、そんなに安くない料金となるので、ご注意ください。

台湾のyou bikeの料金

日本のレンタルサイクルよりも圧倒的に安い料金ではありますが、台湾はバスやMRTも安いので、そちらと比較すると連続4時間以上の料金設定では、高く感じられるかもしれませんね。

このため、一日中レンタルし続けるよりも、近くにあるポートを利用して、ちょこちょこと乗り降りを繰り返した方が、料金を安く抑えられます。
私たち夫婦は、一日中レンタルと返却を繰り返して、最低料金の30分から60分の利用を繰り返して、2人で1日の移動費が1,064円になりました。

バスより楽?

私たち夫婦の感想は、「バスやMRTに乗るより楽!」でした。
バスもMRTも十分な台数が営業していますが、MRTは地下までの乗り降りが面倒で、バスは台数が混雑しすぎて乗っている時間が大変だったからです。

台湾にはUberをタクシー代わりに呼ぶことができますが、やっぱり公共交通機関に比べると割高ですよね。それでも正式なタクシーよりも若干安いようですが、混雑する時間帯に呼ぶと、正式なタクシーと同等か高くなるケースはあるようです。

一度、夜市までの道のりでUberを呼ぼうとしたのですが、なかなかドライバーがピックアップできず、5分くらいかかったので辞めました。
その時は、帰りが夜で帰り道の暗さが怖かったので、バスを使ってホテルまで帰っています。

you bikeを利用したのは、丸一日観光ができる2日目!
移動範囲は、西門駅〜台北松山空港〜免税店エバーリッチ〜饒河街観光夜市〜台北101〜台北駅〜西門駅まで、約11km圏内を自転車でスイスイ移動できました。

台北って、割と交通渋滞しているのでしょうか?
Googleマップで道案内を検索すると、自転車とバスがほぼ同じ時間で目的地に到着できると表示されるんです!
これにはビックリしたと同時に、この瞬間に「自転車旅 in 台北」が発足しましたw

バスや車に乗っていたのでは味わえない途中下車の気楽さ、「ここ寄って行かない?」と気軽に言えて、立ち止まるのも簡単!
(*´∀`)レンタサイクル、最高ー!

いつもの旅行よりも、その土地の街並みをじっくり見て回れたような気がします。
歩くよりも早く、バスよりもゆっくりできるレンタサイクル。おすすめします。

登録手順

you bikeの登録手順は、専用アプリのダウンロードから始めます。
アプリは自転車タイプごとに設けられているので、自分が利用したい自転車のアプリをダウンロードしてください。自転車は全部で3種類あります。

  • ユーバイク1.0(オレンジの車体のママチャリ)
  • ユーバイク2.0(白い車体のママチャリ)
  • ユーバイク2.0E(白い車体の電動アシスト付き)

この中で観光客が利用できるのは、おそらく「ユーバイク2.0」だけかな?と思われます。なぜなら、街中に1.0も2.0Eも置いてなかったから。
理由はわかりませんが、ユーバイク2.0以外の自転車を見かけませんでした。
せっかく登録の手間をかけたのに使えないなんて、より面倒ですからね。初めから使えるとわかっているアプリをダウンロードした方が良いでしょう。

台湾のyou bike

アプリは「ユーバイク2.0」をダウンロードします。
ダウンロードしたアプリを開いて、まずは左上の三本線のメニューを開き、「Login」を押して、オレンジ色の目立つボタンの下にある「Single Rental」を押して、アカウントと支払い方法の登録へ進みます。

アカウントは、メールアドレスを入力するだけです。
登録したメールアドレスに確認用コードが送信されるので、メールが届いたら中身を確認して、コードをアプリに入力します。

クレジットカードは、どのブランドが使えるか公式サイトにも明記されていませんでした。
台湾ではVISA、MasterCard、JCBあたりが使えるようです。アメリカンエキスプレスも使えるお店が一部ありました。
私たち夫婦は、VISAで登録ができました。

クレジットカードは、何がどうして登録可否が決まるのか全くわかりませんw
私のカードは全部拒否されてしまったため、最終的に夫が登録できたカードを登録しました。けれど、夫が登録できたはずのクレジットカードで拒否されてしまいました。
(  ゜д゚)な〜ぜ〜?

台湾のyou bikeのカード拒否の画面

クレジットカードの登録ができないと、上記のような赤いバツのエラーメッセージが表示されます。
けれど、まだ大丈夫です。

この表示が出てから2〜3時間ほど時間を空けてください。なぜか同じクレジットカードでも登録ができます。
私のアカウントでも、夫が登録したクレジットカードと同じものが登録できました。
どうしてなのか、それは運営にご確認くださいw

クレジットカードが登録できれば、あとはもう利用するだけ!
素敵な旅を始めましょう。

利用手順

自転車を借りるには、アプリをダウンロードしたスマホが必須です。電池切れを起こさないよう、モバイルバッテリーや充電ケーブルを持ちましたか?
夫(`・ω・)「ちゃんと持った!」
私(`・ω・)「充電ケーブル持った!」

まずは、レンタル前に自転車の状態を確認します。レンタルしてからだと料金が発生してしまうので、車体の交換ができません。状態が良い車体を借りられるように、次の3つの点は事前確認することをおすすめします。

  1. 前後のタイヤの空気が入っている
  2. サドルの調節機能、ギア調節機能、ベルが操作できる
  3. 目立つ汚れや破損、ゴミがない

ポートに停めてある自転車の中で、サドルが逆向きになっている車体が稀にあります。それは故障していることを表しています。
前の利用者が車体の破損や故障に気がついたら、アプリを通して運営に通知し、車体が借りられてしまわないようにサドルを逆向きにするのだそうです。
もし、サドルの向きがおかしい自転車があったら、それは故障車です。

さて、車体に問題がなければ、アプリを使ってレンタル開始です!
アプリを起動すると、現在地とスキャンボタンが表示された画面が映し出されます。オレンジ色の「スキャン」ボタンを押して、同じく自転車のハンドルに付いているオレンジ色のボタンを押します。
自転車のハンドル中央の液晶画面にQRコードが表示されるので、スマホで読み取ってください。
この読み取りには数秒時間がかかりますが、時間がかかっているだけなので大丈夫ですよ。

台湾のyou bike

QRコードが読み取れたら、液晶画面にロック解除の文章が表示されます。そうすると、自転車と支柱のロックが解除されるので、すぐに自転車を後ろに引いて支柱から離れてください。
このロック解除は30秒しか保たれません。30秒以上経過すると、自動的に再ロックがかかってしまうので、自転車が取り出せなくなってしまいます。

こうなった時、利用料金が計上されるのかキャンセルされるのか…どちらだと思いますか?
お金かかるの嫌なので、試していませんw
どなたか知っていたらコメントください( ´∀`)

返却する場合は、空いているポートに自転車を押し込むだけです。支柱と自転車のロック部分を噛み合わせるようにして、最後まで押し込みます。
返却に成功すると、自転車の液晶画面に「忘れ物はありませんか?」と「返却成功」の文章が連続で表示されます。これが表示されたら、返却成功です。

支柱にロックが届いていないと、返却とみなされません。ロック部分がしっかり支柱に噛み合うまで押し込みましょう。
この自転車、アプリ機能を搭載したためか結構重いので、体感ではロックしたかどうかが判別しにくいです。
液晶画面をチェックして、返却漏れをなくしましょう!

基本装備品

電動アシスト付きなら、坂道も楽々なんですが、残念ながら1台も見かけませんでしたw 2.0の普通のママチャリでも、変速ギアが付いているので、ちょっとした坂道くらいならスイスイ〜と登れますよ。

you bikeの全ての自転車の装備品は以下の通りです。

  • 3段階変速ギア(右手側)
  • ベル(左手側)
  • 自動点灯ライト
  • 自動点灯テールランプ
  • カゴ
  • チェーンロック

必要なものは全部揃っているといった感じですよね。ライトも自分で付けるのではなく、勝手に付いちゃうので気にしなくて大丈夫です。
カゴもちょっとした荷物を入れるには十分なサイズです。ただ、スリに気をつけた方がよいので、盗られない対策は必要ですね。

3段変速ギアには、大変お世話になりました!
これがなかったら、あの重い車体を軽々とこげませんでした!

台湾のyou bike

ギアの変速は、右手側のハンドルの根本を回転させます。
手前に回すと重くなり、進行方向に回すと軽くなります。
一時停止からのスタートでは、1番軽いギアで走り出していました。ギアが軽いので、足への負担が軽減されます。ある程度スピードが乗ってくると、空回りするくらい軽すぎてしまうので、2番目のギアにしてこいでいました。

夫はロードバイクをやっていた頃から健脚なので、ギア2と3を行ったり来たり。
私は貧脚なので、ギア1と2を行ったり来たり。ほとんどギア1でしたねw
体力がない人でも、軽いギアがあるだけで自転車は快適に乗りこなせると思います。自転車に乗るために、パンツスタイルの服装と、リュックサックかショルダーバッグでのお出かけがおすすめです。

何気に活躍したのは、カゴから伸びるチェーンロックです。これがあるので、お店に立ち寄りたい時に自転車に鍵をかけておけました。
長時間、お店に立ち寄るならばポートに返却した方が安上がりなのですが、ちょっとコンビニに行きたいくらいなら、チェーンロックが最適です。

チェーンロックのやり方

チェーンロックはカゴの底部に付属しているため、紛失や盗難のリスクがゼロです!これは有難い仕組みだと思いました。

台湾のyou bike

カゴから、イヤホンジャックのようなチェーンロックを取り出します。
カゴの下辺りを見ると、穴があいた鉄板がくっついています。ハンドルを右に切ると、自転車を支柱にロックする部分に空けられたもう1つの穴と重なります。

2つの穴が重なったところで、チェーンロックの先端を、カチッと反応があるまで差し込むと施錠完了です。
施錠が成功すると、自転車の液晶画面に「施錠成功」の文章が表示されます。きちんと施錠できているか不安に思う方も、こうして表示されることで安心して使えますね。

解錠する場合は、自転車をレンタルする際と同じ動作でQRコードを読み取れば、解錠できます。
この解錠の場合にも時間制限が設けられているのかは不明ですが、おかしなことにならないように、さっさとチェーンロックを取り外した方が良いかもしれません。

これやったらダメなやつ!

最後に、you bikeを利用する際の注意点をご紹介します。
個人的に「注意した方がいいだろうな〜」ことは、次の4点です。

  1. 返却はきっちり確認を!
  2. 歩道でも車道でもスピードに注意!
  3. カゴに荷物ポイっは危険!
  4. 走行できない時間帯がある?

返却はきっちり確認を!

返却する際、必ずやっておかないと請求額がとんでもないことになるから気をつけてください!
自転車は、備え付けの支柱にロック部分が差し込まれると自動的に施錠され、自転車が返却されたことを認識します。

返却を認識した自転車は、液晶画面に返却完了のような文字が表示されますが、これがきちんと表示されたかどうかを確認しましょう!
もし、何かしらのエラーで返却を認識できていないと、その間もずっと利用料金が加算され続けてしまうからです!…どうですか、怖いでしょう?

歩道でも車道でもスピードに注意!

台湾では、自転車利用が盛んです。だからこそyou bikeがこんなにも用意されているんですよね。
けれど、どこを走れば安全なの?という疑問は、日本と同じだと感じました。

車道では1番遅いので、右端を走っていても、右折車がグイグイ押し寄せます。
歩道では歩行者でいっぱいなので、自転車に乗っているだけで冷や汗ものです。
どこを走ってもスピードが乗るほど、危険が

じゃあ、どこ走る?ってことになりますよね。
自転車専用道が整備されているところが優先レーンです。

台湾のyou bike

場所によっては道路の右端、歩道と車道の間くらいの位置に自転車専用道のマークとして、自転車に乗っている人のイラストが道路に印字されています。
この表記は日本と同じです。

道幅が広いところでは、白線を引いてしっかり車道と自転車道と歩道と区別されているところもありました。
けれど、実際にはそこを歩行者が歩いていたり、路駐している車がいたりと、スムーズに走れない状態なこともありましたが、こちらが気をつけて走行していれば、事故にはならないでしょう。

カゴに荷物ポイっは危険!

前カゴが付いた自転車ならば、荷物はカゴに入れた方が断然楽です。肩から荷物が降りると、本当に体が楽ですよね。
けれど、台湾ではスリ被害が多いという話を聞きました。自転車のカゴから荷物を持っていっちゃう不届き者がいないとも限りません。

カゴに荷物を入れる場合、ショルダーバックならば持ち手を手首やハンドルに絡ませて、すぐに持っていけないように工夫するなどの対策をすると良いでしょう。
私は、カゴに荷物を入れた際、ショルダー部分をハンドルと手首に絡ませていました。盗られそうになることは一度もなく、安全に走行できました。
ただカバンがボロいからだけかもしれませんがw

走行できない時間帯がある?

夜市やフードストリートなど、一部のエリアでは朝〜昼までしか車・バイク・自転車が走行できないよう制限が設けられています。
例えば、西門のフードストリートでは、標識に車両通行の時間が表記されていました。歩行者天国になるという意味ですね。

日本でも歩行者天国では、自転車が混じっているところもありますが、台北では自転車も車両扱いです。結構な頻度で警察官がパトロールしていますので、トラブル回避のためにも交通ルールは守りましょう。

標識の意味がわからないと不安になることはありません。
台湾で用いられている漢字のほとんどは、日本と同じです。完璧に読めなくても、意味は理解できます。よく見ていれば、なんとなくわかるので大丈夫です。

こちらの記事をYouTubeで動画公開しています。
ぜひご覧ください(*´∀`)!

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