念願の聖地【浩庵キャンプ場】で初の雪中キャンプ!盛りだくさんなトラブル連発!

ゆるキャン聖地であり、夢の浩庵キャンプ場へお泊まりキャンプ行ってきました!
三連休の真ん中は、運よく天気も最高な一日!
人生初の雪中キャンプになった浩庵キャンプ場で、トラブルも続出です。

目次

 

浩庵キャンプ場に来たー!

とうとう夢だった「ゆるキャン聖地」の【浩庵キャンプ場】へお泊まりキャンプしてきましたー!
富士五湖いちの透明度を誇る本栖湖から見上げる冠雪の富士山と青空を眺めながら、ゆったりまったりキャンプは憧れでした。とうとうその願いを叶える日が来るとは!なんたる幸運!

直前まで天気は思わしくなく、二日前には大雪警報が出たり、倒木による道の封鎖があったりして、行けないかもしれないと考えていましたが、前日には倒木は撤去され、浩庵キャンプ場営業の告知が!
もう最高の一日にしてやる!と覚悟して行ってきました!

夫(*´∀`)「夢の浩庵キャンプ場ー!しかも雪中キャンプだー!」
私(`・ω・)「絶景撮るぞ!星空見るぞ!」
楽しみ以外の感情が見つかりません(笑)

浩庵キャンプ場の設備は、こんな感じです。
炊事場、トイレ、シャワーは林間サイト隣にある駐車場に隣接しています。

  • 炊事場
    水のみ。お湯は出ない。
    タワシ、スポンジ、洗剤は無し。
  • トイレ
    男女別。
    水洗様式トイレ。
    明かりは人感センサーで自動点灯・消灯。
    手洗い、鏡はトイレ内にあり。
    女性側に一つだけ温水便座あり。
    割と綺麗め。(清潔度合いは利用者の質による可能性あり)
  • コインシャワー
    2分100円。
  • 自販機
    炊事場、受付棟に2〜3台。
    料金は街中にある自販機と変わらない価格帯。
  • 売店
    受付棟内にあり。
    お菓子、アイス、カップラーメン、お土産、ゆるキャングッズ、ペグ、Tシャツなど販売。
    やや割高。
  • ゴミ捨て場
    ゴミは全て持ち帰り。
    灰や自販機で購入したペットボトル、空き缶なども捨てる場所は無し。
    場内でのゴミ焼却禁止。
  • 出入り口の施錠時間
    受付棟からサイトへ降りる坂道の入り口は、夜20時〜朝8時の間は施錠され、車の出入り禁止。
 

積雪と凍結状況は?

天気は直前まで大雪だったのでチェーン装備は必須でした。浩庵キャンプ場の公式サイトでも、スタッドレスタイヤorチェーン装備でなければ来ないでねと注意書きがあるほど。

実際に行ってみての積雪と凍結状況ですが、浩庵キャンプ場受付棟まで道路に積雪も凍結もないという幸運!
キャンプサイトまでの勾配のキツい坂道も完全に除雪されていて、凍結すらもないという奇跡的な状況でした!
※それでも、スタッドレスタイヤかチェーン装備でなければ進入は許可されていません。

この状況は、浩庵キャンプ場のスタッフさんが朝から頑張って除雪してくださっていたお陰のようです。本当に心から「ありがとうございます!」と伝えたい!

坂道を下って林間駐車場への未舗装部分には雪と氷が張っています。
積雪は約5〜10cm未満くらいだと思います。
車は林間駐車場までしか降りられず、湖畔サイトにテントを貼ってもいいけれど、車の乗り入れは完全にできません。

また、林間サイトも雪が残っている部分が多く、除雪を待つか、自分で除雪するか。
スタッフさんが数人がかりで除雪作業を続けてくださっていますが、あくまでも人力なので大変そうでした。

 

雪の湖畔と林間の良し悪し

まずは待望の浩庵キャンプ場の湖畔サイトへ!
積雪があって車の乗り入れはできませんでしたが、荷物を運び込めば湖畔サイトでキャンプはOK!
しかし、雪の為に全面解放とはならず、少ない湖畔サイトはすでに人で埋まっていました。密を避けるため、隣り合うテントの張り綱のペグダウンした箇所の間は1m離さなければいけません。
1m、意外と広い。

湖畔サイトの方が林間サイトよりも雪が積もった状態になっていました。
湖畔沿いの後ろに2本の車用通行ルートが確保されていますが、車の通行は禁止されています。いざという時用や除雪車の出入り用に確保されているのでしょう。

地面は砂利。除雪さえしてしまえば、地面が乾くのは林間よりも速そうです。
ただし、本栖湖側からの冷たい風が吹き込み、見晴らしは良いですが、林間よりも寒さを感じやすいです。
また、湖畔特有の傾斜があり、平坦希望の人は敬遠されるかもしれませんね。

でも、思っていたよりも斜面が辛くないと感じられたのは不思議でした。
湖畔から2mくらいの範囲は傾斜がキツく、高さのあるラックやテーブルはひっくり返りそうですが、それ以上離れると傾斜が緩くなるので、平坦に近い感覚で過ごせました。

一番の難点は、荷物の運び出し(設営&撤収)の苦労と、トイレ・炊事場への移動が面倒になるという点です。
積雪や凍結がなければマシだとは思いますが、通路が雪と氷で埋め尽くされている湖畔から斜面を登って行かなければならないので、スノーブーツは必須です。滑り止めのない靴は本気で滑り落ちます。それくらいツルッツル!
しかも、数kgの荷物を持っての往復となるので、私たち夫婦は翌日筋肉痛になりました。

ただ、それでもあの絶景の見れる湖畔サイトは、また行きたいな〜と思えるほど良かったです!

次は林間サイト!
湖畔サイトの車用通行ルートの後ろが林間サイトへの斜面になります。
浩庵キャンプ場を初めて利用したので、よくわかっていないかもなんですが、明確な通路が無い感じですね。自然そのままの通り道といった感じです。

受付棟から坂道を下って真っ直ぐ湖畔サイトに進入する道は明確に作られていますが、その他の通路は自然にできた通り道が使われている様子です。道幅は人一人分、急斜面で階段はナシ。
その為、行き来は若干面倒です。

林間サイトも基本はフリーサイトなので、枠がありません。空いているスペースがあれば、どこでも設営はOK!
ただし、積雪時期に限った注意点がありました。
「木に積もった雪がまとめて落ちて、テント破損の可能性があります」とのことです。
もちろん自己責任となるので保証はありません。林間サイトの場合、どこに設営するかは地面や風景だけではなく、頭上にも注意した方がいいですね。

大きな木々に囲まれてはいますが、ある程度のスペースがあるので林間サイトの中央部分は広いです。でも、狙いたいのは富士山がよく見えるサイトですよね。
林間サイトでも最前列は人気で、到着時点ですでに埋まっていました。

林間サイトの最前列は、斜面に近いことから狭い部分が多く、大型テントを設営するのは厳しそうな感じがしました。テントは置けても、ペグダウンするスペースがなく、設営しても通路を塞いでしまう感じです。

大きな木々のお陰で、風は防げています。強い風が吹いたらわかりませんが、弱い風程度なら木々が防風の役割を担ってくれるので、寒さは湖畔よりもマシでした。

極寒と風に晒されても絶景が見たい人は、湖畔サイトか林間サイト最前列がおすすめです。
風避けと平坦希望な人は、林間サイトの中ほどがおすすめです。

 

林間で設営!まさかのやり直し?!

なんで湖畔サイトと林間サイトのどちらの良し悪しが初回から感想を言えるかというと、どちらも体験してきたからなんです。
実は、当初の希望は湖畔サイトだったんですが、埋まっていた為に林間サイトに設営しました。テントも薪ストーブもペグダウンまで終わらせて、ランチも済ませたんですが、そこで夫がまさかのひと言を発しました。

夫( ´・ω・)「すごくイライラする」
私(;>△<)いきなり不穏な発言?!何があった?
夫( ´・ω・)「やっぱり林間じゃ満足できない。湖畔に降りたい」
私( ´・ω・)「湖畔、空いてなかったけど…散策がてら見に行ってみようか」
夫(`・ω・)「うん!」

どうやら私提案で林間サイトに諦め設営となったのが、納得できなかったようです。それを我慢に我慢していたら、イライラしちゃったと…
( ´Д`)普段は穏やかな夫だから、「イライラする」って言われて、心臓がキュッと縮みましたよ!

ここで幸運第二弾!
レイトチェックアウト組が去ったのか、湖畔に3つも空きスペースがありました!
しかも、除雪ずみで地面も乾いてるー!

夫( ´・ω・)「ここ良いな!ここでキャンプしたいな!良いかな?ダメ?」
私(;´ω`)設営したテントを撤収して、ここに荷物持って降りなきゃならない…
サーカスTC約10kg。薪ストーブ約10kg。その他諸々、何kg?
でも!
私(>▽<)「湖畔サイトは夢だしね!林間サイトから引っ越そう!」
夫(>▽<)「やったー!」

はい、またやりました。設営完了からの再設営。
富士山YMCAでは、テントの入り口の方向を変えるだけでしたが、今回は距離があります。ここが浩庵キャンプ場じゃなかったら、「YES!」とは素直に言えなかっただろうな〜。

コットに持てるだけの荷物を乗せて、担架のように二人で運び、
担架方式では足元が見えず、個別に持っていく方法で残りを運び、
薪ストーブと薪2カゴを二人で運び、
最後にテントを運んで、引っ越し完了!おそらく3〜4往復はしていたんじゃないかな?結構頑張りました!

設営した林間サイトから、積雪&凍結した通り道を下って湖畔サイトに引っ越しするのは大変だったけど、その価値があるだけの絶景を手に入れました!

2022年2月の浩庵キャンプ場

この最高の富士山と本栖湖と青空を見にきたんだ。
これを見るためだけに、凍結で入れない可能性があっても一縷の望みをかけてやって来たんだ!

 

これぞ浩庵キャンプ場の絶景!

林間サイトも素敵ではありましたが、湖畔サイトはそんなものじゃない!とお伝えしたい!
そのくらいの絶景があり、これを見る為に頑張って荷物運びしたんだ!

2022年2月の浩庵キャンプ場

夜の星空は、月明かりもあって幻想的な美しさでした。
早い時間帯ではオリオン座が富士山の上空にあって、凍える寒さの中でもシャッターを切り続けられました。

2022年2月の浩庵キャンプ場

もう少し夜が吹けると、星の配置が変わって、周囲の明かりも落ちて、より星がクリアに見えます。
写真で見ると小さいですが、実際にはもっと大きく、もっと明るく、星が青く輝いているのが見えました。

2022年2月の浩庵キャンプ場

朝は言わずもがな。日の出は雲に隠れてしまいましたが、雲の彩りを楽しむという絶景を見れたのもまた、喜びです。

 

マイナス11度を乗り越えた防寒グッズ

後から天気予報を遡ってみると、キャンプした日の夜はマイナス11度まで下がっていました!
富士山YMCAではマイナス9度だったので、記録更新の寒さ!
しかも、そんな寒さの中で眠れたのは快挙です!

この寒い積雪期の浩庵キャンプ場で、寒さに耐え、快適に過ごせた防寒グッズを紹介します。

まずは寝具系です。

  • 1.2リットル湯たんぽ(土井金属化成)
  • 寝袋は二重(イスカのダウンポカラX、化繊かダウンかもはや不明のノーブランド寝袋)
  • 銀マット(ホームセンターで700円)
  • インフレーターマット(ノーブランド)
  • WAQハイコット

富士山YMCAでは、湯たんぽ、銀マット、WAQハイコットがなかった状態で、寒さから眠ることができませんでした。
今回は、この寝具で快眠できました!寒さに震えることはなかったんですが、寝心地が家の布団よりも劣るのはどうしようもなく、寝心地という意味で夜3時に起床となりました。

でも、WAQハイコットと銀マット、そこからの湯たんぽは本当に寒さを遮断し、暖かさで包まれる最高の冬キャンプの防寒グッズです!
特に湯たんぽは最高でした!朝まで温かい!

銀マットもホームセンターで売っている安いヤツで、青の裏地のくるくる巻くタイプです。あんな薄いけど、アルミ蒸着というだけで十分に断熱性がありました!
下からの冷気はこれで遮断!
また、WAQのハイコットで地面と距離をとれたことも大きな要因だと思います。冷たい地面から物理的に離れることで、冷気が寄りにくい状態を作れました!

続いてウエアです。

  • ワークマンのストレッチウォームパンツ
  • 十年もののヒートテック(もはや生地ペラペラ)
  • マムートのフリース
  • アークテリクスのダウンジャケット
  • マムートのレインジャケット

こちらはほぼ富士山YMCAと変わらないんですが、変わったのは一点だけ。
ワークマンのストレッチウォームパンツ!

これ最強と言っても良いんじゃないかな?それくらい凄い暖かさを感じました。
通気性があるせいか、風が吹けば寒さは感じます。でも、ジーンズとは違って、裏起毛が本当に暖かい!ストレッチ性が高いので、日中の作業にも歩きづらさや動きづらさは感じられず、そのまま寝ていても不快な締め付けを感じることは一才ありませんでした!

 

薪ストーブは暖かかった?

今回、断熱バンテージを巻いて初の本格冬キャンプだったので、薪ストーブの温度をとことん上昇させて、暖かい冬キャンプを楽しもう!と計画していました。

薪ストーブ温度は、400〜500度以上を維持するように薪を焚べ続け、煙突が赤く燃えるほど燃やしてやりましたが、サーカスTCに溶けも焼けもナシ!破損ナシでキャンプすることができました!

外の寒さや熱の入り方によって差はあるかもしれませんが、断熱バンテージがあると思うと温度を上げやすいですね。一晩で、薪2カゴを使い切る勢いで燃焼しました。

初の冬キャンプだった富士山YMCAでは寒さに凍えて過ごしましたが、今回の浩庵キャンプ場では暖かくぬくぬく過ごすことができました。
でも不思議なのは、薪ストーブを使えば冬キャンプでも半袖でいられるという人がいたんですが、上着を脱ごうとは思えない温度だったんです。
冬の屋外と思えば、そこそこ暖かい感じではありますが、家の中みたいな暖かさではない感じです。

薪ストーブに関しては、まだ温度上昇のやり方がありそうなんですが、どうやってテント内温度を上昇させればいいのか、行き詰まってきました。
燃やせるだけ薪は燃やし続けているし、温度計は500度を振り切っているのに、まだ上着も脱げないよ?

これについては、見直しをやって、さらに快適な冬キャンプができるよう改善する予定です。

 

まさかのライト点かない原因?!

色々と準備して、待望の浩庵キャンプ場の湖畔サイトでテントを張れて、こんなに幸せなことがあるかい?という感じだったんですが、まさかのトラブルはまだ終わっていませんでした。

スノーピークの「たねほおずき」と「ほおずき」を持って行ったんですが、夕方になってから調子が悪くなり、夜には「ほおずき」が点灯はするものの、しばらくすると暗くなって消えちゃうんです。

確か点灯モードに徐々に消えていくモードがあったので、それになってしまっているのかと思い、設定を変えてみたんですが、なぜか勝手に消灯しちゃうのが止められません。
ご飯中や薪切断中にライトが消えるものだから、危なっかしくて。

なんで?と夫と話していて気付いた原因は、乾電池でした。
Amazonで乾電池を大量買いしたんです。安かったので。キャンプギアは電池消費するから、充電するタイプは面倒だから、使い切りタイプでいいかと思って買ったんですが、それが寒冷地仕様ではなかったようです。
使ってから気づくなんて遅いんですが、大量に買ってしまった…

外はマイナス11度の寒さです。乾電池が正常に動かなくなっても仕方がないんですが、乾電池のことまで考えていませんでした。
たねほおずきの方は充電池だったので、正常に作動し続けてくれましたが、電池切れで夜に消灯となりました。

キャンプギアだけではなく、電池の方にも注意しておかないと、冬キャンプは危険ですね。他にも明かりになるものがあったから良いものの、代替え品がないものだった場合、例えばガスストーブだった場合、他に火をつけるものがなければ、ご飯も食べられないし、暖も取れません。
ちゃんと細部まで気をつけないと、いけませんね。

 

雪中キャンプでしか見れない景色がある

ゆるキャン聖地の浩庵キャンプ場。夫が友達と行った写真を見て、私も行きたいと思うようになりました。
あの絶景はずるい!自分の目で見たくなる絶景だもの!

極寒の冬キャンプだったけど、たくさんの防寒グッズに囲まれて、暖かく過ごすことができたし、昼の富士山も夜の星空も朝の本栖湖も、綺麗な風景をたくさん見れたの、本当に嬉しかったです。

あの場所でしか見ることのできない風景があって、あの場所でしか体感できない感動があって、それを感じられたのが思い出ですね。

浩庵キャンプ場ありがとう!
次も最高のキャンプにするぞ!
次回のキャンプは、夜景が最高なキャンプ場を予定しています!

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