寝袋(シュラフ)に季節はあるの?適応温度・サイズによる選び方

『寝袋=シュラフ』はキャンプや登山、ツーリングなどのアウトドアでは必要な道具のひとつ!
形の違いでどんなメリット・デメリットがあるのか、季節・サイズによる選び方を調べてみました。

 

目次

寝袋(シュラフ)とは?
寝袋(シュラフ)の種類
選び方~サイズ~
選び方~適応温度~
寝袋(シュラフ)に入る時の服装
まとめ

 

 

寝袋(シュラフ)とは?

朝焼けの山写真

アウトドアの夜を快適に過ごせるかどうかは寝袋(シュラフ)にかかっています。
アウトドアは屋内と違って天候の影響を強く受けます。暑くなったり寒くなったり、湿気が多かったり。朝型にかけては冷え込んで来たりと一晩という時間の中でも住環境は変化していきます。
そんなキャンプの夜を快適に過ごすには寝袋(シュラフ)が重要です。

どんな環境にも合うなんて物はないので、季節や自分の好みで選びましょう!
種類ごとのメリット・デメリットをご紹介します。

 

 

寝袋の種類

寝袋(シュラフ)には3つの種類があります。
どれもメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

  • 封筒型
  • マミー型
  • 人型

 

 

封筒型

長方形の四角型をした寝袋(シュラフ)です。
車で移動できるファミリーキャンプに向いています。重さ、収納時の大きさなどの面から軽量・コンパクトの性能に欠けているので登山には向きません。

足元を開放することで温度調整できるので、暖かい時期でも寒い時期でも利用可能!寝袋(シュラフ)内の空間に余裕があるので、寒い時は毛布を入れて温かくすることもできます。
寝返り回数が多い人は封筒型だと寝やすいと思います。

 

メリット

寝袋(シュラフ)内はゆったりした造りで、布団に近い感覚で寝ることができる。
寝返りが楽々できる。
ファスナーで足元だけをオープンに、サイドを完全にオープンにすることも可能。暑い時の温度調節が簡単。
同じ製品であれば繋ぎ合わせることができる商品もあり、ダブルサイズの寝袋(シュラフ)として利用可能。

 

デメリット

体に沿わないので保温性が低い。
余分な生地が多いので、かさばる・重い。

 

 

マミー型

『マミー』とはミイラの事。つまり人が入った形がミイラに見えることから付いた名前です。
体にフィットした密着性があり、寝袋(シュラフ)と言えばこの形を思い浮かべる人が多いでしょう。
軽量・コンパクトなので、収納時のサイズも2リットルペットボトル1本分のサイズになる商品もあります。ツーリングや登山など荷物をコンパクトにさせたい場合に向いています。

あまり軽量・コンパクトの面にばかり目を向けていると中綿の量が少ない商品ばかりを選ぶことになりかねません。中綿の量は大切な保温性に繋がるので、持ち運びと保温性と自分に合ったものを選ぶ必要があります。
もし持ち運び面を重視して中綿が少ないものを選んだ場合、寝袋(シュラフ)内にひざ掛けのようなものを入れるかなどして、保温性を部分的に高めることもできます。寝心地はイマイチになりやすいですが。

 

メリット

体への密着性が高いので保温性が高い。
無駄な生地が無い分、軽い・コンパクト。
顔や頭も覆うような形状をしているので、顔周りも温かい。

 

デメリット

体に密着するので寝返りはうちにくい。

 

 

人型

まるで宇宙服のような人の形をした寝袋(シュラフ)です。
動き回れる新しい寝袋(シュラフ)です。手の先が寝袋から出すこともできるので、軽い作業なら寝袋(シュラフ)に入った状態で行うことができる面白い性能です。
温かいお茶を飲みながら、夜空を見上げたり、夜釣りをしたり。寒いところでの作業も温かく行えます。
見た目の面白さから子供に人気がありそうですね。

 

メリット

手・足が個別の造りなので、寝袋(シュラフ)に入ったまま動き回ることが可能。ちょっとした作業も可能。
手だけを外に出すことも可能。
天体観測、釣りなどのアクティビティに大活躍。

 

デメリット

手足が体から離れた造りなので、保温性が低い。

 

 

選び方~サイズ~

ハンガーの写真

封筒型にはシングル、ダブル、キングサイズがあり、何人かが一緒に寝ることを前提としてひとつの寝袋(シュラフ)を買うことができます。
家族や夫婦であれば、ダブルがひとつあれば十分かもしれません。
ただし!寝返り回数が多い人と一緒の布団で寝ると、お互いの隙間ができて寒くて寝れなかった!なんてこともあるので、一緒の寝袋(シュラフ)にした方が良いのか、別の方がいいのかは意見が分かれるところです。

マミー型は基本的に1人用なので、大人用と子供用に分けれていて、大人用には身長別に3つのサイズがあります。

  • 165cm以下=ショート
  • 180cm以下=レギュラー
  • 190cm以下=ロング

この3サイズが一般的です。
子供の身長が150cm以上なら、大人用を使って問題ありません。
大人サイズの選ぶポイントですが、実際の自分の身長がそのまま適応サイズではないと思っていた方がいいです。
立っている時、人の足首はほぼ直角ですよね。寝ている時、足首は緩やかに下方向に傾いています。つま先立ちのような状態です。その分身長が伸びていると思った方がいいです。

 

 

選び方~適応温度~

サーモグラフィ

寝袋(シュラフ)には使用する環境の目安温度が表示されています。快適使用温度、限界使用温度、適応温度など。
一般的には表示されている温度+5度が使える目安になると考えられています。
実際にマイナス5度まで使用可能と書かれた寝袋(シュラフ)を持っていても、本当にマイナス5度の環境で寝袋(シュラフ)だけ使って寒くないわけありませんよね。
またメーカーによって温度の算出方法が異なるので、一概に表示された温度まで平気ということはないようです。
体感温度には個人差があるので、自分だとどれくらいなら大丈夫かというのはお試ししてみるのが一番ですね。

季節別に『夏用』『冬用』などと表示されている商品もあります。そういったものも目安にするといいです。
夏には5~15度前後であればOK。
冬にはマイナス5度以下であればOK。
これは一般的な温度表示なので、使用する場所が厳冬期の冬山であったり、平地のキャンプ場だったりで選ぶ温度にはかなりの違いが出ます。

ただ、夏のキャンプ場で使うからそんなに温度にこだわらなくても平気!と思っていると痛い目を見ます。
夏の夜明けは想像以上に肌寒いと思っていた方が無難です。街中ならともかく、キャンプ場は山や川など街中よりも数段は涼しい場所なのですから。
その分、夜明け~朝方の冷え込みはあると思っていた方がいいですね。

寝袋(シュラフ)の適応温度だけに頼るのではなく、寝袋(シュラフ)の中に入れることができる毛布や薄い掛布団など持っていると安心です。

 

 

寝袋に入る時の服装

パジャマの女性写真

パジャマでは寛げるかもしれませんが寒いと思います。外着のようなジーンズにダウンジャケットなどでは寝苦しいです。
スウェットやジャージなどの柔らかい素材の部屋着が一番体に負担がないと思います。
自宅では靴下を履かないと思いますが、寝る時用のゴムのゆるい靴下があると足元が寒く感じた時に便利です。

 

 

まとめ

簡潔に寝袋(シュラフ)の種類と選び方をご紹介しました。
行く場所と自分の好みに合ったものを探して、快適なアウトドアライフを送ってください!

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