寝袋の中綿と生地の違い

猫が寝ている写真

以前、寝袋(シュラフ)の種類、主に形状面でご紹介しました。
今回は更に奥深く迫っていきます!
今回の注目する点は中綿と生地です。

 

目次

中綿~ダウン
中綿~化学繊維
生地~表面素材
生地~肌面素材
まとめ

 

 

 

 

中綿

たんぽぽの綿毛の写真

寝袋(シュラフ)の中綿にはダウンと化学繊維の2種類があります。

 

ダウン

水鳥の羽からとれるダウン。
ダウンの性能はフィルパワー(FP)と言う数値で表されます。この数値が高いものほど保温性に優れた高質なダウンとされています。
保温性が高いので、寒い所に持って行くにはオススメです。ツーリングや登山にも小さく収納できるダウンは便利!

 

メリット

温かい
軽量
収納した時のサイズがコンパクト
寝心地が良い

 

デメリット

水に弱い
値段が高い
洗うと中身が偏る
保管・お手入れが面倒

 

 

化学繊維

ダイナファインファイバーやエクセロフトなどメーカーごとの特徴溢れる化学繊維が使われています。基本的には天然のダウンに近い保温性に、耐久性、耐水性を兼ね揃えたものを研究しているようです。
保温性やコンパクトはダウンには劣るものの、圧倒的に安いです。気楽に使いたい春夏のキャンプにオススメです。

 

メリット

保管・お手入れが楽
水に強い
値段が安い

 

デメリット

ダウンより重い
保温性が低い
収納時のサイズが大きい

 

 

 

生地

寝ている猫の写真

中綿と同じくらい重要なのは生地です。
肌に触れる部分と全体を覆う部分で異なる生地を使っている商品もあり、選ぶ時の決め手になるポイントです。

表面素材と肌面素材とに分かれていて、表面素材には防風、撥水、通気性の特徴のある生地が使われています。肌面素材には吸湿、保温、通気性に特徴のある生地が使われています。

表面と肌面どちらにも同じ生地を使っている商品もありますが、粗悪品というわけではありません。
どちらも似通った性能なので、統一させても問題がないということです。

 

表面素材

  • モイスポリ
    ポリエステル織物に撥水加工を施し、汚れを寄せ付けずに熱圧力加工で織物表面の隙間を潰し、通気性を調整。
  • モイスポリソフト
    中細ポリエステルファイバーを高い打ち込み密度で織り上げ、よりソフトに仕上げたもの。就寝中の水分を円滑に排出し、ソフトな肌触り。
  • サーマブレスクロス
    ポリエステルファイバーを微細に起毛させることで、優しい肌触りに。通気性に優れ、水に強い。
  • モイスポリウルトラライト
    薄く柔らかく、強度を兼ね揃えたファブリック。この薄さがコンパクト収納を可能に。

 

肌面素材

  • モイスポリ
    モリエステルヤーンを粗く織り上げ、熱圧力で織物表面の隙間を潰し、体から出た水分を円滑に外へ放出。
  • シルキーモイスクロス
    ポリエステルファイバーをシルキーに織り上げた生地。表面はいつもサラサラ。
  • モイスポリウルトラライト
    薄く柔らかく、強度を兼ね揃えた。この薄さがコンパクト収納を可能に。

 

 

まとめ

小難しい話になりましたが、素材の名前と特徴を憶えておけば、選ぶひとつの基準になります。
肌に一晩中触れるものだからこそ、少しでも快適な寝心地のものを選ぶといいですね。

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