2018年9月 今年最後の富士登山へ行く!
こんにちは(*´ω`)
夏の営業が終わった直後の富士山へ、今年最後に登ってきました!
今回の目標!目指すは剣ヶ峰!
富士山へ登りたいと思ってから、たくさんの動画を見て勉強してきました。その中でも埼玉の仙人さんの動画が一番見ていて楽しかったです(*´ω`)距離と経過時間が書いてあるので、実際に登った状況が見ることが出来て、勉強になりました。
けれど、埼玉の仙人さんのような速度では登れませんでしたね。。。速いのなんの。。。
今回は2018年最後のチャンス!ということで、剣ヶ峰まで登ることを目標に夫と2人で頑張ってきました(`・ω・)
5月の末に初めて富士山に登った時は、富士宮ルートでした。最短距離で山頂へ行けることのメリットはかなり大きいです。そして、目的地の剣ヶ峰への距離も一番近いという2つ目のメリットがあります。
今回も富士宮ルートで登りました!
2018年9月16日(日) 開山期間は終わったけれど登山客多数
夏の開山期間が終わったので、五合目の駐車場までマイカーで行けます。これは楽だな~と思っていたのですが、まさかの登山客多め。。。五合目の駐車場に行く前に路上駐車の整理をしている警察官らしき人達が見えました。
私は人が少ないと思っていたので、これには驚きました(; ゚ ロ゚)私も登山に来ていながら、来ている人達に驚くというのもおかしな話ですが、そんなに人はいないと予想していただけに、予想外の展開です。
夫(;´ω`)「五合目まで行っても駐車場ないだろうから、ここでUターンして車を停めよう」
私(・ω・`)「残念だね」
結果的に夫の判断は大正解!後続車がどんどん五合目駐車場へ向けて走って行くのですが、しばらくすると降りてきていました。駐車場は満車だったようです。そして、更に下に伸びてしまった路上駐車の列へと並んでいきました。
早めに停めておいて正解です。何キロも下から歩くなんて体力の余裕はありません(;´ω`)
『楽な山の登り方』で山頂を目指す!
気を取り直して五合目を朝7:40に出発しました。山に入ると、人の多さはそれほど気になりませんでした。お盆休みのような超渋滞は起きておらず、私達の前後にまばらに人がいる程度の多さでした。
まず最初の難所は六合目~七合目です。岩場と坂道が交互に押し寄せる区間です。岩場の登りで酸素と体力を使い果たし、本来楽なはずの坂道では既に息も途切れ途切れになってしまった私。
前回登った時、私はこの区間で体力をかなり消耗してしまいました。しかし今回は『楽な山の登り方』を実践し、体力を温存しつつ登って行きます!
『楽な山の登り方』は、こちら(https://omochabako.tokyo/climb/964)の記事でお伝えしています。よろしければご一読ください。
『楽な山の登り方』
- 体はやや前傾姿勢。
- 視線は前を見る。
- 足は逆ハの字に開いて、一歩の幅はできるだけ小さくする。
- 後ろの足に力を入れて、体を押し出す感覚で歩く。前の足は添えるだけ。
- 足の裏全体、指先まで使って最後まで地面を掴んで、スナップを効かせて歩く。
実践してみました(`・ω・)気持ちいいくらいに体が前へと進みます!ふくらはぎに負担がほとんど感じられません!
正しい前傾姿勢と視線を前に保つ為に、腹筋・背筋を鍛えてきました。その成果が今この瞬間に役立っているのを実感します(*´ω`)
逆ハの字で歩いているのは、ふくらはぎにとって楽なのですが。。。お尻の外側の筋肉にきます。普段使わない筋肉なのでしょうね。そこは鍛えることを忘れていました。若干辛い。。。
けれど、普通に登るよりも圧倒的に楽なことに変わりはありません!これは是非オススメしたい登り方です!
登り慣れない場合、後ろ足に力を入れて歩くことが難しいかと思います。私も無意識になると、自然と前に出した足で体を引っ張り上げるようになってしまいました。それではせっかくの体力温存法も意味がありません。
そして実践中に発見しました!
足の裏全体に力を込めることを意識するとやりやすいです。
靴の中で足の指に最後まで力を込めて地面を踏み出すことです。そうすると自然と後ろの足に力が入りやすくなります。
また、前の足と後ろの足の力を入れる・抜くタイミングも、この方法ならば簡単にできました。
山を歩く際は、まず足の裏全体を使い、指先まで力を込めて歩くことを意識すると良いと思います。
どうにか七合目を過ぎると、雲海が広がっていました。この日、地上は雨や曇りの天気です。雲を抜けた富士山からは、青空と広大な白い雲の海がありました。
綺麗だな~と思いつつも、先へ急がねばなりません!今回は剣ヶ峰まで行くのですから(`・ω・)
水が無い!食料もない!
なんとか標準登山時間プラス10分程度で七合目まで到着することができました。
楽な登り方を実践していても、空気の薄さはどうにもなりません。さすがに息が切れます(;´□`)そしてこの前の区間で事件が起きていました。。。
当初、夫と荷物を分けて持つことにしていた私たち夫婦。直前まではその予定だったのですが、出発の段階で夫が「荷物は全部、自分が持つ!」と言い出しました。
夫(`・ω・)「今日は剣ヶ峰まで行きたいから、荷物は俺が全部持つよ!」
私(*´ω`)「いいの?助かります!」
そう。こんなやりとりがありました。それがまさかこんな目に遭うとは。。。
六合目~七合目の難所を抜けていく間、夫は自分のペースを守って登っていました。重い荷物を担いだ状態で、他人のペースに合わせるのは想像以上に大変です。それが遅いペースだったとしても。
私(;´ω`)荷物持ってもらって悪いな~。けど剣ヶ峰まで行くんだ!足手まといにならないようにしなければ!
そう思って頑張っていたのですが、ふと空腹とは違うエネルギー不足を感じました。
私(;´ω`)そろそろ行動食を食べておこう。
空腹を感じる前に。ちょっとずつでいいので食べながら登ると体力の無駄な消耗を防げます。前を登る夫に止まってもらおうと視線を上げたのですが、夫の姿が見えません。
私(; ゚ ロ゚)「え?! あれ?」
つづら折りの山道なので、見えない部分にいるのかと思って頑張って登って行くのですが、どこまで登っても夫の姿が見えません。
私(; ゚ ロ゚)嘘ー!? どこまで行った? 私の水と食料は?!
何も無い。そう思った瞬間に人の体って欲し始めるんですね。実感しました。。。
食料が無いと思うと途端に空腹を感じ出し、水が無いと思うと喉がカラカラに乾いていきます。人の体って恐ろしいですね。
途中途中で休みながら、それでも速いペースで七合目まで登ると、夫が待っていました。
私(`・ω・)「私、今回水も食料も持っていないのだけれど。その辺りを考慮して待っていてはくれないのですか」
若干怒ってました。命の危機を感じたので。。。
夫(; ゚ ロ゚)「え? ごめん。だって登る時に自分のペースで登るって決めてたし。次の休憩は七合目って決めてたし」
私(`・ω・)「それは私も自分の水と食料を持つって前日までに決めていた状況の場合でしょう。今の私は何も持ってないのに、途中でどうしろと言うの?」
夫(・ω・`)「そこまで考えてなかった。水も食料も休憩の時に飲めれば大丈夫かなって」
反省はしてくれたのですが、一抹の不安を感じてゼリー飲料は自分で持つことにしました。
夫(`・ω・)「荷物が重くなって登れなくなったら困るから!俺が持つから!」
私(・ω・`)「いや。自分で持つ。無いと困る」
夫(・ω・`)「。。。わかった」
ちょっとだけ波乱の幕開けという感じです。
八合目からの未知の領域
ゼリー飲料2個なので、それほど荷物に重さは感じません。これならば大丈夫と思って、登山再開です。
水・食料無しの不安から解消され、夫と2人で八合目を目指します。
私は階段状の山道は苦手です(;´□`)楽な山の登り方ができないからです。
楽な山の登り方は一歩を小さくすること。しかし岩場や階段状の道では一歩の幅が自分で決めることができません。足場となる岩が少ないからです。
となると、無理にでも足を伸ばして大きな段差を超えて行かなくてはなりません。
そんな苦手な道が、山荘の直前に必ずあります。なんで休憩ポイントの目の前にこんな道を作るのか!何度も腹立たしく思いました。ただの八つ当たりです(・ω・`)
やっとのことで八合目に到着!以前見た景色そのままが広がっていました。
夫(*´ω`)「標準登山時間とほとんど変わらないよ!これなら山頂まで行けそうだね!」
私(*´ω`)「本当ー! 頑張って剣ヶ峰まで行こうね!」
この時、時刻は午前10:40。3時間ほどで八合目到着です。標準時間プラス10分!なかなかの登山速度です(*´ω`)
前回の富士宮ルートでは、朝7:00に五合目を出発し、八合目に着いたのは午後14:00でした。とっても遅いです。私の体力の無さが足を引っ張りましたね。
けれど今回でそれは払拭されました!標準登山時間に近いタイムで登れたのですもの(*´ω`)!
ここからは未知の領域です。どんな道が待っているのか、動画でしか見たことはありません。見るのと体感するのとでは段違いですから。気を引き締め直して登ります!
至る 山の頂き!
八合目を出発し、九合目まで息を切らしながらどうにか辿り着きました。あまりの息切れに他の登山客の方から心配される始末。。。
登山客男性(;´ω`)「あとちょっとで山頂だよ!ほらもう見えてる!頑張れ!」
私(;´□`)「ゼハー、あ、あり、ゼハー、がとう、ゼハーございまゼハー」
最早息切れの為に何を言っているのか聞き取れなかったのではないでしょうか。夫が変わりにお礼を言っていました。きっと本当に何を言っているのかわからなかったんだと思います(;´□`)お恥ずかしい。
その節はご心配をおかけしました(;´ω`)お声掛けくださり、誠にありがとうございました。あの時は本当に励みになりました(*´ω`)
九合目に着いた途端、私は地面に座り込み、乱れた息を整えに入りました。しかしすぐに整わないです。肩で息をしているのですが、まったく酸素が取り込めている気がしません(;´□`)!酸素薄いー!
夫にも心配され、九合目待機を言い渡されるほどの状態に見えたそうです。そんなにまずそうな状態だったのか後で聞いてみました。
夫(・ω・`)「病気なんじゃないかと思った。たぶん周りの人もそう思って見てたと思うよ」
私(;´□`)「本当?! 恥ずかしい!」
山でなくとも、ものすごく息を切らし続けている人がいたら心配になりますね。。。
夫(・ω・`)「今度、調べてみようね」
こんなにも夫に心配させるほどの状態を晒し続けていたかと思うと、顔から火が出ます。
しかし、そんな奮闘を続け、やっとの思いで富士山の山頂へと到着しました!
白い鳥居。憧れ続けた山の頂です。感動ですね。感無量です。
ただ、富士宮ルートの山頂入口は道に見えないのですよ。道と言うより岩場?これでも道の続きです。
登り終えた瞬間は、ただただ疲れていて感動も何も後から追いついてきました(・ω・`)山頂では写真撮影やここまでの道中の辛さを語り合う登山客がたくさんいて、皆さん元気だな~と思っていました。
ここまでのルートでは、岩場6割、坂道4割といった感じでした。不思議と吉田ルートの山頂近くほど、急斜面ではなかったと思います。山の形がそうなのでしょうか?
夢が叶う瞬間!山頂のカップラーメン!
やっとランチタイムです(*´ω`)そして夢見てきた『山頂のカップラーメン』です!
夫のメスティンでお湯を沸かし、この日の為にと選別した『日清 京うどん』を食します!
風が強いとわかっていたので、風防も持参しています。どうにかお湯は沸いたのですが、外気温の冷たさはどうにもできませんね(*´ω`)あっという間に冷めていきます。
お湯を注いで3分待つ。その間にお湯はほどよく冷めていく~。
猫舌の人には大変助かる仕組みかと思います。食べる頃には温かいくらいの温度になっていますから。
それでも疲れた体にお出汁がじんわりと染み渡ります。京うどん、美味しかったです。
剣ヶ峰へ!
山頂カップラーメンもやり遂げ、今回最大の目標である剣ヶ峰へと向かいました。
富士宮ルートから剣ヶ峰は目と鼻の先。他のルートと違ってすぐ傍というのは本当に最大のメリットだと思います。
私(;´ω`)「あれが『馬の背』と呼ばれる急坂か。。。」
遠目で見てもわかるほどの急坂です。一応手すりは片側に付いてはいますが、登っている人を見て分かりました。足元が滑るんだ!と。
手すり寄りの土は砂や石混じりで少しだけふんわりとしてます。その為、靴が固定される感じになって歩きやすいです。それでも滑りはしますのでご注意ください。
逆に手すりから離れたところ。ここが一番危険です。見て分かるほどにツルツルした感触なんです。この急斜面をツルっと滑ったら火口へ一直線。。。考えただけでも恐ろしいです。
夫も私も滑るのは怖いので、手すり寄りの道を登りました。体力温存しては来ましたが、最後の最後にこの坂道は辛かったです。
日本最高峰!空に一番近い場所!
やっとこの景色を見ることができました!
一面の青い空。いつもの空よりも青が深く見えます。たった200~300メートルしか離れていない山小屋がとても小さく見えました。
富士山の火口が剣ヶ峰からはよく見えます。写真で見るよりもとても大きいです。
狭い剣ヶ峰の先に立ち、風に吹かれていると、本当にここまでよく頑張ったなと道中の苦労が思い返されます。頑張って良かった(*´ω`)!
帰路はまた危険
山頂の神社は締まっていましたが、お参りしてから帰路に着きました。
富士宮ルートは他のルートと違って、全行程が登り・下りで同じです。その為、渋滞が起きやすいとされています。一応は登り優先ですが、登山客が多い場合はその場その場で交互に登ったり降りたりしています。
待つ為の足場がなければ、降りでも声をかけあって先に降りることもあります。
登りだろうと降りだろうと、一歩間違えれば滑落の危険がある山です。譲り合いの気持ちはいつでも持ちましょう。
登りよりも体力も酸素も消耗しないので、私の下山速度も夫に追いつくほどになりました。しかし、夫はここで調子づきました。
駆けるように降りていき、あっという間に下って行き、つるんと滑り落ちました。
ちょうど岩場の階段を降りている時だったのですが、足場に選んだ岩に滑ったようでした。さして抵抗もせずに滑り落ちた加減が良かったのか、肘を少々擦りむく程度の怪我で済みました。
私(`・ω・)「もうちょっと気を付けて歩こうね」
夫(・ω・`)「調子に乗りました。気を付けます」
無事に下山を果たし、下で待ち構えていたのは幻想的な夕暮れでした。まだ日が高く、夕暮れというには早かったのですが、強い日差しを横から受けた富士山の麓が雲海と共に照らされていました。
山の上からはずっと雲海の下にあった地上が顔を見せています。少しだけ秋めいた色をしているように見える麓の山々。本当に綺麗でした。