【にっぽん丸】最低ランク・ステートルーム【スーペリアツイン】宿泊レビュー!

にっぽん丸といえば、日本で1番小型なクルーズ船です。
この船にはお部屋ランクが設けられており、その中で最も低いランクのお部屋に宿泊してきました!
ランク:【ステートルーム】
部屋タイプ:【スーペリアツイン】
旅の参考に、ぜひご一読ください。
目次
にっぽん丸【スーペリアツイン】とは?

にっぽん丸のお部屋には、3つのランク10種のお部屋に分けられます。
上から『スイート』、『デラックス』、『ステート』の3つのランクがあり、それぞれのランクに3〜4種類の広さ・調度品・サービスの異なるお部屋が用意されています。
【スーペリアツイン】は、ランクで言えば1番下の『ステート』のランクに当たるお部屋です。
そのステートランクのお部屋では1番上と言いましょうか。『ステートランクの他よりサービスが付いたお部屋』となっていると思っても良いでしょう。
お部屋は2〜4階に配置され、広さは14〜18㎡。お部屋がある場所によって広さは異なります。広いお部屋でも同じステートランクのため、料金は変わりません。
広いお部屋に割り当てられるかは、運次第です。
コースによっては、6万円台のステートランクは庶民の味方!
贅沢なクルーズ旅行でも、割と安い価格で船旅を満喫できるのが嬉しいですよね。
さぁ、詳しいお部屋のご紹介をさせていただきます。
【冷蔵庫】待望のスパークリングワイン!
これが最大の魅力!にっぽん丸のスーペリアツインには、無料サービスで『スパークリングワイン1本』が付いてきます!
部屋にある冷蔵庫に水のボトルと一緒に冷やされていますので、乗船した日に飲んでしまうのも良し。持ち帰って家でじっくり楽しむも良し。
他のステートランクでは、このサービスはありません。

私たち夫婦のお部屋の冷蔵庫でも、サービスのスパークリングワインがよ〜く冷えておりました。
けれど、乗船中には飲めず。家に持ち帰ることになるのです…これについては、別のにっぽん丸乗船記事でご紹介しますね。
冷蔵庫の中身は、他は1人2本の水のペットボトルだけでした。ジュースやお茶などは入っておらず、有料のドリンクもありません。
基本的には、お部屋の外で無料で振る舞われるドリンクを飲むのでしょうね。
けれど、庫内に余裕があるということは…
売店で買ったアイスとかジュースとかを、お部屋に冷やしておいておけるということですよ!
ラウンジやカフェでの飲食も素敵ですが、たまにはお部屋に戻って気兼ねなく食べたい気分の時もありますよね。そんな時に便利。
【ベッド】

ベッドはシングルサイズが2つ。窓に頭を向ける形で配置されています。
こちらのベッド。サラサラのシーツに、ふわっと軽い掛け布団のシンプルなベッドですが、とっても寝やすかったです!
重みがない掛け布団がこんなに体を楽にするとはっ!
ちょっと久しぶりの感覚に驚きを隠せませんでしたよ…
難点が一つあるとすれば…枕かな?
枕については、夫も「あまり好みじゃなかった」と言っておりました。
なぜなら、硬い!
反発力があるとか、もっちり弾力があるとかではないです。内側には柔らかい感触を有していながら、頭が触れる外側はなんだか硬い感触…
長時間寝ていると、ちょっと頭が押し負けて疲労感が漂ってきました。
クローゼットに代わりの枕はなかったので、選択肢はないのかもしれません。
ワンチャンあるとすれば、フロントに連絡して他の硬さの枕がないか聞いてみることです。
あとで聞いてみようと考えていたら、初乗船に浮かれて、うっかり下船しちゃいました。
ベッドの間には棚になっているサイドテーブルがあり、ここには読書灯・コンセント・USB充電・ベッド上の電気のスイッチが配置されています。
2人で1つではなく、人数分用意されているのが嬉しいですね。ここは、2022年の大改装によって変更された点だと聞いています。
スマホはタブレット、カメラ等々…。充電したいものが増えましたものね。ベッドサイドのUSB充電は、特に重要です!なくてはならないもの!
こういうところが改善されていくと、よりクルーズを楽しめますね。
【バスルーム】
バスルームは、船だから広いとは思っていませんでした。けれど、にっぽん丸のバスルーム使いやすい!狭いのに狭さを感じませんでした!これは驚き!
ドアを開けてすぐ左手にはアメニティが置かれた小さな棚、目の前は斜めに配置された洗面台、その右手にトイレ。しかもウォシュレット付きです!
トイレのさらに右手にシャワーブースが付いている配置でした。

シャワーブースは残念ながら、カーテンで仕切るタイプ。このタイプ苦手なんですよね…ちょっとシャワーの向きを間違えると、トイレの方まで水浸しになっちゃうから…
けれど、思っていたより快適でした!
まず、シャワーブースはトイレより一段下がるように段差が作られており、排水がかなり良かったです!飛鳥2よりも排水スピードは良いと思われます。
そして、人1人が入ってやっとの広さと思われたシャワーブースは、利用するには狭すぎることはない程度の広さを有していました!
※個人の感想なので、人によって狭さを感じると思います。

思いっきりシャワーを使っても、トイレ側の床に水が飛び散ることはなく、水が溢れることもありませんでした。
これは快適!
あと、タオルの置いてある配置が絶妙なのです!
トイレの真上にタオルが置かれているのですが、それがシャワーブースから手を伸ばして届きやすいこと!
身長が低い方ならば、タオルを棚から引き出して垂らしてかけておけば、シャワーブースから手を伸ばしても届きますよ。
トイレは、一見するとウォシュレットが付いていないタイプに見えますが、便座に座るとあら不思議!目の前にウォシュレットのスイッチがあるではありませんか!
ちょうどアメニティのある棚の側面に、ウォシュレットのスイッチが配置されていました。
トイレの向きも、洗面台やアメニティの棚に挟まれているのに狭くはありません。
【室内の収納】
スーペリアツインの収納は、縦長クローゼット・冷蔵庫下の引き出し・ベッド下の3箇所あります。
ベッド下収納は、場所を取りやすいスーツケースを収納することを想定して作られています。お部屋タイプによってベッド下のサイズが異なるため、荷造りをする前に予約したお部屋のベッド下サイズを確認しておきましょう。
お部屋に到着してからスーツケースが入らない!なんてことになったら、大変です。
お部屋タイプ | 幅×奥行×高さ(cm) |
---|---|
グランドスイート | 154×66×30cm |
6Fビスタスイート ジュニアスイート | 154×54×27cm |
5Fビスタスイート | 156×97×24cm |
オーシャンビュースイート | 156×97×24cm |
デラックスベランダ デラックスツイン | 頭側 79×69×28cm 足側 96×69×28cm |
デラックスシングル | 154×54×27cm |
スーペリアツイン | 153×55×30cm |
コンセプトルーム | 156×87×24cm |
コンフォートステート スタンダードステート | 92×71×28cm |
スーペリアツインのベッド下収納のサイズは、153×55×30cm。
近年はさまざまなサイズのスーツケースが多いので、『一般的サイズ』ではひと括りにできません。が、飛行機の機内持ち込みサイズだったら、ほぼ大丈夫だと思われます。
下の写真は、スーペリアツインのベッド下収納です。
頭側・中央・足側にベッドの脚があるので、ベッドのサイズそのままのサイズ感ではありません。ご注意ください。

クローゼットは入り口のすぐそばに設置されています。
扉が3つありますが、縦長なクローゼットが3つ並んでいるような状態です。中に仕切りがあるため、個々に分けて使うことができます。
スーペリアツインの幾つかのお部屋には、3人宿泊ができるようになっているらしいので、クローゼットも3人分を目安に作られているのかもしれませんね。


引き出しは、冷蔵庫がある棚の下段に作られています。こちらは全部中身が空っぽです。衣類や小物類などの収納ができるよう、一段が深めに作られているので、少し高さのあるものも難なく入りそうですね。
こちらもよく見ると3段になっています。
仮に3人が同じ部屋に宿泊した場合、一段ずつ使うようなイメージでしょうか?荷物がごちゃ混ぜになってしまわなくて、良いですね。
【室内環境】
室内は新そうな調度品と古そうな設備が混ざり合っている印象を受けました。
古そうでいえば、天井の換気扇、エアコンのスイッチ、電気ポットの電源台などですね。これらは昭和感があって、ある意味『レトロ』!こういう雰囲気が好きな方には、情緒あふれるお部屋かと思います。
新そうな調度品では、ソファー前のテーブル、ベッドサイドの読書灯・USB充電、ベッドも新しいもののような感じでしたね。
クッションはヘタレてないし、シーツはパリッとしていて肌触りがサラサラなのが心地よかったです。
全体的に新旧取り揃えて、という風でしたが、リラックスできる環境が整えられていたように感じます。
エアコンも古そうですが、ちゃんと効き目は抜群でした。暑すぎたり寒すぎたりはせず、特に調節しなくても心地よい温度が維持されていました。
換気扇も同様です。
ただ…コーナーにあるソファーは、使いにくいな〜というのが、正直な感想でした。
なぜなら、テーブルの足が邪魔なんです。テーブルをずらさないと座れないのですよ。これは船だからどうしようもない点ですが、座るたびにテーブルをズラすのは面倒です。
スイートクラスのようなお部屋だったら、もっと広い空間でリラックスできるようなので、これは船の仕様&お部屋ランクの仕方なさといえますね。
【窓からの眺望】

にっぽん丸は、飛鳥2と同じくほぼ全室に窓があります。海外のクルーズ船のように、内側に客室を設けていないため、全室窓付きが実現しています。(もしかしたら、例外があるかもしれない…?)
そんな窓からの眺望ですが、「めっちゃ良き!」でしたよ!
にっぽん丸は、8階まである構造をしています。
私たち夫婦が宿泊したスーペリアツインは、2〜4階にある1番部屋数が多いお部屋タイプでした。その中の3デッキ右舷側309号室。
ここからの眺めは、邪魔になるものが一切なく、横浜港大さん橋や横須賀の工場地帯、外洋に出ればどこまでも続く波打つ海が見えました!
8階建ての3階なので、救命ボートが窓にかかるのでは?と思っていましたが、眺望を邪魔するものがないお部屋だったのは幸運でした。
ベッドに座って窓の外を眺めている。
これだけで幸せですよ!朝起きたら、窓の外は海なんですもの!こんな素敵な目覚めがありますか?
4デッキは救命ボートがあるため、眺望が良くないお部屋がありそうですね。
どのお部屋に割り振られるか…こればかりは運です。予約時に部屋番号で指定はできないと聞いたことがあって。
【お部屋の全アメニティ】

お部屋にあるアメニティは、環境に配慮した『竹製品』が使われていました。
髭剃り、ヘアブラシ、歯ブラシなどの一部のアメニティの素材は竹。
竹と木で製造過程が異なるのか、素材が採取しやすいのか、詳しい違いは素人にはわかりませんが、「環境に配慮できる」のならば、協力は惜しみません。
竹製品のアメニティは、プラスチックよりも手触りが良いと感じられました。
つるりとした手触りに、薄いベージュ色。ナチュラルな風合いが使っていて心地よかったです。
室内にあるアメニティの一覧は、以下のとおり。
- 髭剃り
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉(紙の袋で歯ブラシとは別梱包)
- ヘアブラシ
- ヘアバンド
- シャンプーキャップ
- ボディータオル
- コットン2枚と綿棒2本のセット
- フランス製ボディークリーム(部屋特典)
- スパークリングワイン(部屋特典)
上記の内容が人数分そろえられています。
下の2点はスーペリアツインのお部屋特典です。おそらく同じランクの他のお部屋にはついていないアメニティと思われます。
このボディークリーム、ぜひ使ってみてほしい!
液状に近いゆるいテクスチャーで、花のような柔らかな香りが漂ってきます。けれどキツくない!(ここ重要!)
すーっと伸びがいいし、肌にも馴染みやすくて、ベタつきもほとんど感じられませんでした。
船の中って乾燥しやすいと言いますが、これを塗っておけば乾燥知らずでいられそうですよ。それくらい保湿力はしっかりある感じ!
『ステート』ランクは過ごしやすい?
にっぽん丸は、過去何度か船内設備の改装を行っています。直近だと2022年です。
この大改装はお客様の「使いにくい」との声を改善する目的もあり、お部屋はかなり使いやすい印象を持ちました。
お部屋は最低ランク。そのランクの中では1番上という『スーペリアツイン』は、狭いけれど狭さを感じさせない使い勝手の良さがありました。
バスルームなんかは設備が色々あるから狭く感じやすい場所ですが、物が取りやすい・水浸しになりにくい・壁にぶつかりにくいなどなど…不便を感じさせない構造になっていたように感じます。
ベッドがあるリビング空間は、14㎡もないはずなのに、何だか広々w
大きな窓もあるし、スパークリングワインのプレゼントはあるし、とっても素敵なクルーズになりました。
何より、初乗船の船ではお部屋の外にいることが多いです。というか、ほとんどお部屋に戻りません。寝る直前まで遊んでますw
どんな航路の船旅かを考慮して、お部屋選びした方がお得ですね。せっかくのスイートも、たった一晩では味わい尽くせそうにありませんもの。
2025年5月9日更新!
YouTubeでお部屋紹介動画を公開しています。
( *´∀`)動画で見える情報も、ぜひご覧ください!