涸沢カールのテント場はこんな所!そこでわかったテント泊登山の困った事・改善点!

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2020年9月 涸沢カールのテント場で困った事やそこで気が付いたテント泊の改善点をご紹介します。

夢だった涸沢カールにテント泊!だったけれど、意外と大変でした( ´Д`)!まさかこんな事になるなんて!と思ったテント泊のアレコレをご紹介していきます。

上高地から涸沢カールまでの全行程の詳細を紹介している記事もあります。
登山コースをよく知りたい方→【涸沢カールの登山コース全貌・難所を紹介
涸沢カールの売店メニュー、トイレ事情、テント場確保などの詳しい情報は、別記事にしています。そちらもあわせてご覧ください→【涸沢カールのトイレ・食事・テント場確保

目次

 

涸沢カールのテント泊で困った事とは?

驚くほど色々な事に困りました。テント泊初心者だったせいもあるかと思いますが、登山のテント泊って想像していた以上に大変なんですね。このテント泊を連泊で縦走登山する人達が、最早人間ではない猛者に見えてきます。

今回は夫婦初めてのテント泊。そして涸沢カール泊ということで、涸沢カールで感じたテント泊で困った事をまとめました。私たち夫婦の失敗が、誰かの成功に繋がりますように(*´ω`)

 

1.涸沢カールのテント場に道はない

意外や意外、道がない!テント場についてビックリしました。涸沢カールのテント場の中には道が全くないんです。

テント場を左右に分けるメイン通路はあります。これは涸沢ヒュッテと涸沢小屋を繋ぐメインの通りです。ここだけは石畳風な道が整備されています。ただし、浮石もあるので注意してないと転びそうです。

そして、テント場の内側ですが、全く道はありません。わずかな平のスペースにはテントが張られ、その周囲は拳の大きさ~顔より大きな岩のガレ場となっています。平なところは全く無し!

そんな道なき道を通ってテントとヒュッテや小屋を往復しなければなりません。テントを張ったら外に出ない!という選択があってもいいかもしれませんが、トイレにだけは出なくてはならないですものね。テントから一度も外に出ないというのは、現実的ではありません。
本当に出るたびに戻ってくるのが面倒でした。

 

2.夜のテント遭難者は毎晩いる

テント泊をしようと考えているならば、夜にテントを離れる回数は減らした方がいいですよ。なぜなら、自分のテントを見つけるのが非常に困難だからです!

テント遭難問題は行く前から不安でした。【決定版!涸沢カールへ持って行く物!ザックの中身公開します!】でも書いていたように、やはり涸沢カールでのテント遭難は多いようです。
実際に、私たち夫婦が寝ているテントの入り口付近で立ち止まって、テントを確認している物音やライトの光をいくつも見ました。そして、本気でテント遭難してしまった女性もいました。

だいぶ夜も更けた頃、テントで寝ている(横になっているだけ)私たちの頭上から焦った女性の声が聞こえてきました。よくよく聞いていると、ソロ登山で来た女性で、外に出たら自分のテントがどこにあるのかわからなくなってしまった様子です。
そこへ声をかけたのが、他の男性登山者。スマートに声をかけ、テント遭難と聞いて、一緒にテントを探してあげていました。

昼間でもテント遭難にはなりやすいんです。見た目がほぼ同じテントな上に、上質なテントはメーカーも色も被りまくりです。自分と同じテントがいくつもあるんですよ。
そして、目印になるものはテントしかない状況。見分けるのは本当に難しいです!

同行者がいたら連絡を取り合えば!と思うじゃないですか。でも無理なんです。だってテント場は圏外なんですもの( ´Д`)電話やメールで連絡して、探してもらうということはできないんです。

 

3.光と足音が気になる

実際にテントで寝るまで、周囲にいる人達のライトの光と足音が、こんなにも気になるものだとは。。。家で暮らしていては気が付かなかった事です。

モンベルのステラリッジ2のテントを持って行きました。けれど、夜になると外から向けられるライトの光が差し込むし、人の足音は間近に聞こえて怖いし、いつもなら鈍感でいられる私でも、無理!と思うほどに光と音が気になって仕方ありませんでした。

特に足音はテントの近くで停止することもあるので、知らない人が私達のテントに何か用なのかな?と怖くなってしまって。。。
こういうのって、一度気になり出すと止まらなないですよね。

 

4.靴が脱ぎにくい

テント場では、登山靴を脱いでクロックスのような靴やサンダルを履く人が多いです。私たち夫婦もクロックスを持って行って履いていました。
しかし、いつもは何気なく履いているクロックスなのに、脱ぎにくいと感じることがあるなんて思ってもいませんでした。

テントの周辺は石と岩ばかりのガレ場が広がっています。そんな場所で、自分たちのテントの前が平で広いということはまずありえない!だからこそ、脱ぎやすいというポイントは外せません。

テントの入り口は家で練習していた時よりも低さを感じ、靴を脱ぎながらテントに入るという事が難しかったです。
結局、クロックスをテントの外で脱いで、それからテントに入るというようにしていました。晴れていたからいいけれど、雨だったら。。。

そして、脱げやすい靴だとテント場を歩いている時に靴が脱げちゃって危険でもあります。ほどほどの履きやすい靴。。。何かないですかね?

 

5.眠れないテント泊

実に恐ろしいことに、涸沢カールで寝ていません。多少は眠ったのかもしれませんが、寝れたという自覚はほとんどありません。眠りたいのに眠らせてもらえない拷問を受けているかのようでした(; >ω<)

午後18:00。早めの夕食をアルファ米で済ませてしまったせいか、急激に眠くなってしまった私。早朝出発だった為に今朝は2時半起きでした。そのせいで眠い。。。とてつもなく眠い。。。
私( ´Д`)「涸沢ヒュッテにも涸沢小屋にも行ったし、明日もモルゲンロート見るので早起きだからさ。もう眠りたい」
夫( ´・ω・)「そうだね。今日は疲れたし、早めに寝よう」

そう思って眠りについたのに。。。涸沢カールは私達を全く眠らせれはくれなかったのです。

私(-_-)眠れない。。。背中とお尻に岩の角が当たって痛い。。。眠れない。
スマホで時間確認=午後19:35
私( ´Д`)全然時間たってない!

眠りにつこうとしてから一睡もせず、寝袋に入った状態で1時間半経過していました。体は疲れているのに、眠れないんです。寝心地悪すぎて。
主に背中とお尻に当たる岩の角が辛いんです。コンパネ板を確保できなかったのは、やはり辛いですね。できる限りの石は取り除きましたが、地面に半分以上埋まっている顔サイズの岩は動かせませんでした。それが今、痛い。。。

私(; >ω<)寝るんだ!とにかく寝てしまえば楽になる!
~ライトの光と足音で、ふと目が覚める。
私(; ´ω`)あ、結構寝てたな~。もうすぐ日付が変わる頃かな。
スマホで時間確認=午後22:30
私( ; ´Д`)。。。まだ22時?本当に?え?まだ日付も変わってない?
頑張って目を閉じますが、その後も眠れず、30分刻みで目覚めと眠りを繰り返していました。朝5時まで、この時点から数えて絶望しましたよ。約7時間もこの状態なのか?!と。。。眠れない夜は辛い(; >ω<)

なぜ眠れないのか、それは人の気配、話し声、ライトの光も原因です。話し声はもちろん程度をわきまえている音量なので、マナー違反などではありません。楽しそうな話し声を聞いて、眠れない私は「私も参加させてくれ。。。」と思ったほど。

話し声や足音は、テントという薄い生地越しなのでハッキリ聞こえてきますし、ライトの光も透過します。何より、テントの入り口近くで止まる足音と擦れるウエアの音がすると、「何事?!」と思って気が張ってしまいました。この足音の正体のほとんどが恐らくテント遭難者かと思いました。

 

6.白いテントは透ける?

夫がステラリッジ2のオフホワイトのテント・フライシートを購入した為、真っ白なテントに仕上がりました。そこで恐れることは、たったひとつ!透けるか透けないか問題!
これは女性にとって特に大きな問題です!
テントが透けちゃうと、中で着替えもできないし、落ち着いてゆっくり休むこともできません!そんな透け透けテントはいらん!

写真には取りませんでしたが、昼と夜それぞれでテントの内側・外側から見た感じをお伝えします。

結論から言うと、ステラリッジのオフホワイトで、テント内部から外は透けません。中から外の様子を見ることはまずないです。
フライシートにべったりとくっついている状態のものであれば、ぼんやり見えますが、離れるとほとんど見えなくなります。

では、逆に外側から内側は除けてしまうのか?透けてしまうのか?
透けませんでした!
見え方は内から外を見た時と同じく、テントとフライシートにべったりとくっつかなければ、色形まで鮮明に透けて見えるということはありません。

昼に見ると、何となくテント内に置いたザックの色やマットの色が透けて見えている感じがありましたが、それもテントにくっついた部分に限ってのこと。テント中間部~上部からは、中の様子は輪郭がわかるほどくっきりとは見えませんでした。
また、夜には明かりを付けて外から観察してみましたが、ライトの明かりで影は映り込みますが、人の形といったところまで透けはしませんでした。これは他の色のテント・フライシートでも同じかと思います。

ステラリッジのオフホワイトは、透けるんじゃないかと不安になる色ではありますが、はっきりと透けるところまではいきません。それでも他の色よりも多少、影なり色なりが外側から見えることは確か。
気になる人は色の濃いフライシートにするといいですよ。

 

テント泊の改善点!

初めてのテント泊で実際に遭遇した困った事から考え、テント泊の改善点を探しました。これをしたらいいんじゃない?快適になるんじゃない?と思ったことをご紹介していきます。あくまでも個人的な感想ですので、参考にする場合は自己責任でお願いします(; >ω<)

 

1.テントの張る位置は重要

できれば午前中に涸沢カールに到着して、平なテント場の確保を!次行くなら、2泊3日予定にして涸沢カールでの快適性を高めたいと思います。

テント場は常に開かれているので、いつでもテントを張ってOKです。受付と支払いはその後で問題ありません。
その為、テント場はいつも混雑!良い場所はなかなか空いていません。

一番良い場所はメイン通路の脇。人によってはうるさいし、人目があって嫌と感じるかもしれませんが、交通の便と平な場所という立地の良さがあります。
次に泊まる時はメイン通路脇を狙いたいですね。

 

2.夜でも見える目印を

テントを離れる時って、トイレ・食事・写真撮影の理由だと思います。昼間は頑張って探せば、何となくな位置を把握しているだけで見つかるテントも、夜だと全くわかりません。本当に何も見えなくなってしまうんです。
そこで、明るい内にやっておくべきテント遭難対策が、次の3つです。

  1. 夜にテントを離れる場合は、テント内の明かりを付けてから出る
  2. テント外側に目立つ目印を置いておく
  3. 明るい内にメイン通路からテントまでの目印になりそうな他人のテント配置を覚えておく

私たち夫婦は、明るい内はソファー型っぽい大岩を目印にしていました。本当にソファーみたいに座っている人がいたので、目印にちょうどいいなと思って。
けれど、夜になるとソファー型の大岩が全く見つけられないんです。真っ暗過ぎて、ライトを向けてもどこに大岩があるのか全然見えませんでした。明るくないと見えない目印なんて、意味はありませんでしたね。

夜でもテントを見つけられる工夫や目印、絶対必要です。最悪の場合は、片っ端からテントを探していかなきゃいけなくなるので。

テント遭難と気が付いてしまうと、途端にパニック起こしてしまいますが、慌てず落ち着いて探せば、必ず見つかります。焦ってライトでそこら中を照らしたり、大声で騒いだりはマナー違反になるので気を付けましょう。

 

3.アイマスクに耳栓

夫は音に敏感なので、耳栓を持って行きました。それが正解でしたね。私も持って行けば良かったです。
もちろん周囲の人達のマナーが悪いというわけではありません。うるさいくらいの盛り上がりというわけではないんです。ささやかな話し声や歩く足音が気になって気になって。。。(; @ω@)

人の足音とライトの光。テントを離れる人、戻ってくる人の足音とライトの光は本当に眠りを妨げます。アイマスクや耳栓はあった方が絶対に楽になります!

 

4.地面の硬さ対策を

困った事5で書いたように、全く眠れなかった私たち夫婦。やっぱり、硬い地面どころか岩の上での就寝は難しいです。

夫は、クッション性を持たせる為に銀マットを敷いて、その上にエアーマット。起きて座っている時には十分なクッション性かと思ったのですが、寝返りを打つと地面の岩が突き刺さって痛かったです。

私は、BLUE COVEのインフレーターマットです。楽天ランキングで1位を獲ったクッション性を重視したマットだったのですが、寝返りどころか腰とお尻に地面の岩が当たって痛かったです。寝返りを打つまでも無く、クッション性の不足を感じました。

それと、若干ですが冷気が下から伝わってもきてしまいました。岩の硬さよりは気にならないのですが、9月中旬でこの冷気だとすると、紅葉期に入った涸沢カールではもっと寒くなるのでしょう。そんな冷気に対応できるマットがないと、確実に眠れません。

登山中に気が付いたのは、サーマレストを持っている人が多いなという点でした。サーマレストは軽量ウレタンマットとして有名ですよね。あの独特の大きなデコボコが、良いクッションになるようです。断熱効果もありますし。
サーマレストはやや高いので、低価格帯のインフレーターマットやエアマットにしましたが、やはり人気がある商品には求められるだけの理由があるんだなと実感しました。できれば次は、サーマレストが欲しいなぁ( ´・ω・)

 

5.寝袋はリミット温度に注意

寝袋を買う時、リミット温度やコンフォート温度をよく注意しているかと思います。この寝袋で何度までの外気温の中、ちゃんと眠ることができるのかという基準になるものです。

涸沢カールに持って行った寝袋は、夫が昔に購入した名も無き寝袋。コンフォート温度が確か0度。そして、私が涸沢カール用に購入した「イスカ ダウンポカラX」です。こちらはマイナス6度までいける寝袋です。

今回、寒がりなと寝袋を交換しました。私は暑がりなので、多少の寒さでも大丈夫だろうという甘い考えがあったからです。でも、逆にしておいて良かったです。じゃないと、夫は凍えていたかもしれません( ´Д`)

涸沢カールに限らず、山は平地に比べて10度以上も気温が下がります。季節や場所によっては、さらに過酷な状況になることも少なくありません。
そんな時、ゆっくりと体を温めることのできる寝袋がないと、本当に辛い!辛すぎる!
寝袋は安くはない買い物ですが、ケチると後が怖いです。自分と行く山に合ったタイプの寝袋を選別しましょう。

また、使い方も熟知しておくといいですよ。夫は、寝袋に入ったものの首・肩回りから冷気が入り込んで寒いと言っていました。
実は、寝袋のファスナーをしっかり閉じずに寝ていた為、最初は寒さを強く感じたようです。その後、ファスナーを全部閉じたことで、だいぶ温かくなったと。

狭い空間での作業に慣れていない、初めてのテント泊、疲れ果てた登山後であったことなどの要因が重なった結果の失敗だったと思っています。疲れていると、本当に思考が停止状態です。そんな時でも体が自然と動かせるくらい道具に慣れておくのは、いいことかもしれませんね。

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