初心者登山!塔ノ岳リベンジ!大倉尾根ルートで2019年1月2日の新年初登山!

2018年10月に夫と一緒に登った塔ノ岳!あの時はまったく登れませんでした。
体力と脚力の無さを自覚し、もう夫と一緒に山に登ることはあるまいと心に決めたはずなのですが、なぜか未だに夫から登山に誘われます( ´・ω・)なぜ。。。

 

目次

 

 

塔ノ岳にリベンジ?

本当にどういう流れなんでしょうか。気が付くと夫と登山計画を立てています。いつも不思議でなりません。
あの日も気が付いたら、夫が「塔ノ岳。塔ノ岳登ろう」と言い始めたような気がします。

夫(`・ω・)「塔ノ岳登らない?」
私( ´・ω・)「前回でこりました。一緒に登れるペースじゃないからもういいよ」
夫(`・ω・)「いや!今だったら登れる気がする!」
私( ´・ω・)「。。。なぜ?」
夫(`・ω・)「前より筋力ついたんじゃない?それにルートは大倉尾根にするから、嫌いな『鬱蒼とした山』じゃないよ!だったら登れそうじゃない?」
私(´Д`)「でもペースが違うじゃない」
夫(`・ω・)「大菩薩嶺に登った時は苦じゃなかったよ?」
私( ´・ω・)「あの時は、夫が写真撮りまくっていたからね。その間に私が追いついた感じだったね」
夫(`・ω・)「今回も写真いっぱい撮るから大丈夫だよ!」
私( ´・ω・)前向き?なぜそんなに前向き?。。。いや、これって前向き?
夫(*´ω`)「とりあえず、動画見て予習しよう!」
私( ´・ω・)動画。。。動画が見たいだけなのか?

塔ノ岳 大倉尾根ルート動画鑑賞後

夫(*´ω`)「行けそうじゃない?あんまり鬱蒼としていなかったでしょう?」
私( ´・ω・)「確かに。ヤビツ峠よりも鬱蒼としていないし、広めの道が多かったね」
夫(*´ω`)「だよね!行けそうじゃない?」
私( ´・ω・)「うう~ん、いやしかし。お正月だよ?冬真っただ中だよ?雪積もってない?」
夫(`・ω・)「天気予報はずっと晴れだし、当日も晴れだから雪ないよ!塔ノ岳は滅多に積もらないって!」
私( ´・ω・)「うう~ん。。。」
夫(`・ω・)「せっかくのMAMMUTのフリースを着るチャンスだよ!」
私( ゚ ロ゚)「MAMMUTフリース!」
夫(*´ω`)「MAMMUTがあれば大丈夫だよ」
私(*´ω`)「大丈夫、かな~?」
夫(*´ω`)「うんうん、大丈夫。別の動画も見てみよう!登山道の状況がわかった方がいいでしょう?」
私(*´ω`)「そうだね。動画見よう!」

確かこんな会話が展開されていたような気がします( ´・ω・)文字にすると私の単純バカさ加減がチラ見えしますが、会話していると認識できていないので、夫の話術に見事に誘導されていきます。

こんな流れで決まった塔ノ岳リベンジ登山。お正月早々の2019年1月2日に登ってきました!

 

 

ルートは『大倉尾根』

塔ノ岳 大倉尾根ルート図解

今回の塔ノ岳へは大倉尾根から登るルートに決定しました。
真っ直ぐ直登するように登るルートで通称「バカ尾根」とも呼ばれています。ただしこの呼び名はあまり良い表現ではないようで、多くの方から敬遠されているようです。

ルートには急登になる箇所もありますが、多くの場所で見晴らしが良く、富士山や相模湾を眺めることができる人気の高いルートです。
山小屋やベンチも多く配置され、休み休み登るには最適なルートとされています。

  • 標準登山時間:登り3時間、下り3時間
  • 走行距離:片道約6km

標準よりも足の遅い私なので、登山予定時間を登り4時間としました。
これでもまだ不安があります。急登がある所では、私の足は更に遅くなるので、どこまで食らい付いていけるかが勝負です!

 

 

リベンジ塔ノ岳GO!

私たち夫婦の登山は基本日帰りです。前日にかなり早く就寝し、早朝に車を走らせて現地へ行きます。人はこれを弾丸登山と呼び、推奨されない登山スタイルです。
ですが、私たち夫婦は夜遅くまで起きていることができない体質でして、早朝と言ってもいつも既に起きている時間なので問題なく体も頭も動きます(*´ω`)早寝早起き大事。

車は大倉バス停にある駐車場(1日500円)に停め、住宅地を抜けて登山口まで10分ほど歩きます。バス停にトイレがあるので、ここで済ませておくと後が楽です。

順調に車移動できた為、30分ほど早くスタートできました。朝6:00登山開始です。
まだ暗闇の中にある山を目指し住宅地を歩いていると、背中から朝日が昇ってくる気配。振り返ると綺麗な朝焼けを見ることができました。

塔ノ岳 大倉バス停からの朝日

登山口には『丹沢クリステル』と名前の付いた人形がお出迎えです。この人形、反対側にもう1体いたそうなのですが、全く気が付きませんでした。

塔ノ岳 丹沢クリステル像

元は乗馬クラブの人形だったようですが、その乗馬クラブが閉鎖され、人形だけが残ってしまっているようです。ある意味、この登山口の看板娘になっているので残されててもいいのかな。
そういえば、ヤビツ峠の入り口にもいたような気がします。
ある意味名物!なぜか記念撮影したくなります。

 

 

塔ノ岳名物『階段地獄』

日が昇り、見通しも良くなってここから本格的に登山道です。
入り口からしばらくは坂道状の登山道が続きます。緩やかに傾斜が急になっていくような感じです。

塔ノ岳 登山道入り口付近

けれどまだまだ序盤。これからこの道は徐々に塔ノ岳名物へと繋がっていくのです!
そう!塔ノ岳の名物登山道『階段地獄』が待っています!
塔ノ岳は何かと階段が多いので有名です。階段も緩やかなものから急なものまで様々取り揃えられております。足幅に合わない階段ほど、歩くのが辛くなりますよね。

塔ノ岳名物 階段

私、半分ほど登って筋肉痛になりました(; ´ω`)久しぶりです。翌日じゃなくて当日にくる筋肉痛なんて本当に久しぶり。
段の幅も高さもマチマチなのですが、その都度一番負担になる幅や高さのような感じだと思いながら歩いていました。まるで苦行ですね。

写真や動画で見るとそれほど急には見えません。けれど実際に歩いていると急ですね。息は切れるし、足は重くなるし。今回も登りでは誰一人追い抜くことなどできませんでした。追い抜かれてばっかり。
一度、おじいさんに追い抜かれた時に夫の気配( ´・ω・)に寒気を感じました。決して意固地になって遅く歩いているわけじゃないんだよ(; ゚ ロ゚)!!ただ本気で遅いだけだ!

天まで続く階段は写真を撮るにはうってつけなのですが、登るのは大変ですね。

 

 

山小屋の営業事情

塔ノ岳 花立山荘

登山口から6つくらいの山小屋があるのですが、内3つはお休みだったようです。
お正月ですしね。そりゃお休みでしょうと思ってはいたのですが、半分は営業していることにびっくりです。トイレや飲食の心配が減って嬉しいですが、皆さんなぜこんな正月早々登山に来ているんでしょうか(; ´ω`)
私たち夫婦は「人がいないはず!」と思って来たので、割と人が多いことに驚いています。ご来光登山というわけでもないけれど、長期休暇であれば夏も冬も関係なく登山は人気なのかもしれませんね。

塔ノ岳 花立山荘メニュー

私が気になったのは山頂手前にある『花立山荘』です。建物も綺麗ですが、入り口から良い出汁の香りがしてくるんです!!すっごい惹かれる!お腹空いたし、寒いから温かいもの食べたい!
入り口には『月見うどん』の看板が出ていました( ˘ω˘ )食べちゃダメダメ。山頂ご飯が待っている。

 

 

極狭登山道!金冷やし!

塔ノ岳 金冷やし

花立山荘の先にある塔ノ岳最後の極狭登山道!『金冷やし』!
道は大人1人がやっとの極狭登山道!大きなザックを背負ってのすれ違いはかなり厳しい箇所なので、すれ違いゾーンでの譲り合い必須です。

一ヵ所だけ急な階段がありますが、手すりもありますし、階段もしっかりと安定しています。急いで駆け下りたりなどしなければ、それほど危険ではないのでご安心を。
ただ、この階段の前後の道も狭い稜線になっています。私は歩くのが遅いので、すれ違える幅のある場所で前後を確認していました。私のせいで渋滞を起こすのも嫌ですし、他の方のご迷惑になりますから。
歩くペースが速い方は、どうぞ遅い方のプレッシャーにならないようにお気を付けください。

 

 

やったぜ登頂!!

塔ノ岳 山頂

足はガタガタ。膝はガクガク。息は途切れ途切れですが、AM11:50山頂到着です!
予定時刻を1時間20分オーバーですが、登り切れたことに感動です!
ヤビツ峠から登った時は、行程の半分も登り切れませんでした。それが登頂!こんなにやり切った感動に体が震えました(*´ω`)!

夫(`・ω・)「ご飯作るから、これ着ててね」
私( ´・ω・)。。。登頂の喜びが。。。いや、それよりも寒っ(; ゚ ロ゚)!!

登頂し、座った瞬間に夫からダウンジャケットとウインドブレーカーを渡されたのですが、理由は簡単。めちゃくちゃ寒いです!1月の山だから暖かいわけがないと知っていましたが、吹きさらしの山頂の寒さは街中の比ではありません!先程まで歩いて上昇していた体温がグングン下がっていくのが体感できます!登ってきた人達がすぐに上着を着込むのは、防寒対策なんですね。こりゃ放置したら即風邪ひけます!

私(; ´ω`)「ささささ寒いね!今日の山ご飯はラーメンだよね。こんなに寒くてお湯沸くの?」
夫(`・ω・)「お湯沸くよ。寒いから冷えないようにしてね」
私(; ´ω`)ガタガタガタガタ

手持ちで一番温かいMAMMUTのフリースを着て、ダウンジャケットを着て、ウインドブレーカーを着ています。中にはもちろんヒートテックのハイネックインナー、頭には毛糸とフリースの帽子です。が、寒い!ラーメンのお湯が沸くまでの数分が待ち遠しい!

メスティンでラーメンを作って2人で半分こしました(*´ω`)いや~美味しい。体が温まるって嬉しい~。
ですが、三口目にはぬるくなっていました( ´・ω・)冷めるの早い。。。
周囲の登山客もラーメンやスープパスタなど体を温めやすい汁物を選ぶ人が多かったですね。そこら中から良い香りがしてきます。

山頂は『尊仏山荘』という山荘があり、その手前に階段状に広がる広場があります。

塔ノ岳 山頂

塔ノ岳 山頂

どこに座っても大パノラマを見ることが出来るので、天気の良い日ほど外で山ご飯をオススメします!
この日は残念ながら、徐々に厚い雲が富士山側から流れてきました。ほんの少しでも日が陰るともの凄く寒さを感じます!防寒対策は必須です!冬なら必ずダウンが必要になりますよ!

塔ノ岳 山頂

山ご飯を食べ終えて、やっと一息つけました。この塔ノ岳は丹沢山系のひとつですが、見晴らしが最高に良いです。360度の大パノラマ!天気が良ければ富士山が見事にくっきりと見えるのですが、私の足が遅いばかりに雲に隠れてしまいました。。。
朝のままの天気なら、丹沢山系越しに富士山がドーンと見える予定だったのに。。。残念です。

 

 

帰りは帰りで大変です

一息ついたと言っても、あまり長いをすると体が冷やし固められてしまうのでサクサクと下山を開始します。
山頂滞在時間は約30分。12:20下山開始です。

呼吸も落ち着いて、これなら登りで遅れた分を下りで取り戻せるかなと思っていました。甘かったです。
下山開始直後から膝が痛くなり、階段が辛いこと辛いこと(´Д`)膝イタイ。。。

山頂から少し下った『堀山の家』に着いた時には立っているだけで膝がガクガクと震えました。震える足を見て、夫も私も笑いが止まりません(*´ω`)

けれど良いことも!

塔ノ岳 階段

登りで辛かった階段地獄ですが、このタイプの階段は帰りの歩幅にぴったりマッチ!飛ぶように駆け降りることができて楽しかったです。なぜか膝も痛まないし、この階段がある時だけは楽でしたね。

 

 

また登るかな?

塔ノ岳20190102行程時間

予定していた時間は過ぎてしまいましたが、下りで少しは稼げたのでぼちぼちの時間で終えることができました。さすがに寒さと疲労で夫も私も疲れ切っていましたが、やはり『できなかった事』が『できるようになる』のは楽しいですね(*´ω`)
こんな事を考えている時点で、夫の誘導にハメられている気がします。けれど上手く転がしてくれるなら、それもいいかなと思っています。

帰宅後、やはり夫は言いました。
夫(`・ω・)「今年はどこの山に行こうか」
私( ´・ω・)絶対に諦めない男。それが我が夫。

おすすめ