スニーカーとは違う登山靴!種類と選ぶ時のポイント!

山道の写真

ひと口に「登山靴」と言っても、その種類も豊富で、形状もたくさん。サイズ以外に何を見て選べばいいのかわからなくなるのも無理はありません!
富士山にスニーカーで登って大変な目にあった私が、登山靴の種類と違いをご紹介します。

 

目次

登山靴とスニーカーの違い
登山靴の種類
選ぶ時のポイント
まとめ

 

 

登山靴とスニーカーの違い

靴に入ったハリネズミの写真

どっちも歩きやすい靴なのでは?」と思いますよね。私もそう思って、富士山にスニーカーで行きました。登ってみて、「これダメだった」と七合目を前にして体感しましたよ。本当に靴大事!

どちらも歩きやすさを重視している靴ですが、スニーカーはあくまでも街を歩くための靴です。周りの生地は柔らかく、靴底も柔らかく。足の裏の動きを邪魔しないような造りですよね。
それに比べて登山靴は『動きやすさ』+『安全性』で造られています。
スニーカーに比べて周囲の生地や靴底が硬いですよね。靴底も厚く、凸凹しています。それは路面状況が悪い山道を想定しているからです。どんな砂利の道も石の道も岩の道も登れるようにグリップ力が強く、足首を柔軟に動かしつつも守れるような造りです。

私が「スニーカーダメ」と特に感じたのは富士山の下りでした。
下りでは靴のグリップ力がないと本当に歩くのに苦労します。夫は登山靴を持っていたので楽々と下りていくのですが、私はスニーカー。岩場ひとつ下りるにも足場を靴が掴むことができず、ズルズルと滑ってしまいました。岩の上に降り積もるような砂や砂利なんて、山道ではよくあります。スニーカーだとその全てに滑ります。
夫(・ω・`)「なんでそんなに遅いの?もっとリズムよく下りた方が楽だよ?」
私(;´□`)「足元が滑るから速く下りられないの!」
夫(・ω・`)「なんで滑るの?」
私( ゚ ロ゚)「スニーカーだからだー!それを選んだのは私だー!」
あの時の私を殴りたいです。スニーカーで登山はダメ絶対!でした。
ちなみに、坂道になっている斜面でもずるずる滑ります。舗装されていない山道にスニーカーは合いませんね。

 

 

登山靴の種類

渓流を歩く人の写真

登山靴は基本的に一足では足りません。なぜ足りないかと言うと、登山しているとどんどん高い山へ、険しい山へ行こうとするからです。夫がまさにそう!
そうなると低山向けから高山向けへ、冬山に登るなら冬シーズン用の別の物を!となってきます。一足あれば十分なんてことはないです。
もうどこまでの山かを決めていて、それ以上登るつもりも予定もなければ選びやすいですよ。

登山靴の種類は次の4つです。

 

ローカット

低めの山、日帰りできる軽量の登山向け
ほぼスニーカーに近い形状です。性能もそれほど高いものではないので、低い山への登山やトレッキングに向いています。
デザインやカラーが豊富なので、選ぶのも楽しいです。

 

 

 

ミドルカット

3,000m級の登山、短期間縦走登山向け
くるぶしまである登山靴です。足首を固定するほどの高さではないので歩きにくさを感じにくいです。初心者向けにも良いと思います。夫と私はこのタイプが一足目です。

 

 

 

ハイカット

3,000m級の登山、中長期縦走登山向け
足首まで固定できますが、柔軟性があり動きを妨げません。玄人向けとまでは言いませんが、足首まで固定されるので初心者には最初動きづらさを感じやすいです。

 

 

 

雪山シーズン

雪山向け
ハイカットで雪道用のアイゼンを付けるタイプです。
(アイゼン:雪道を歩く際に滑り止めの役割をする爪のついた靴底に付ける登山道具)
登山靴とアイゼンが別売りなので、靴とアイゼンの相性を考えないと歩きにくさ抜群になってしまいます。靴の種類によっては付けられないアイゼンもあります。
靴を選ぶ際にはアイゼンとの相性をあらかじめ考えておいた方がいいようです。
保温性が高く、長時間雪の中にいても冷えにくい仕様になっています。

 

 

 

 

選ぶ時のポイント

靴紐を結ぶ人の写真

登山靴を選ぶ時には「どこに登る予定か」を考えていると選びやすいです。
例えば、近所にある300mくらいの低山に登ろうとするのと、3,000mを超える富士山に登ろうとするのでは装備が違いますよね。
上記にあげた靴の種類でも、どの程度の山なのかで選ぶ種類が変わります。
まずはどこへ登りたいのかを決めましょう。

お店選びも重要です。初心者であればシューフィッター資格所有の店員さんがいるお店を選ぶといいです。長く靴屋に勤めているだけではなく、専門知識を持っているので回答が適確!
靴紐の結び方ひとつとっても初心者には難しいものです。フィット感ばかりを重視して、小さいサイズを選べば山で足が痛み出してしまうかもしれません。
靴のフィッティングはそれだけ重要です。

それらを踏まえた上で、選ぶ際のポイントです。

 

  • 登山用靴下を持参
    登山靴の中で足がずれないよう、登山用の靴下は厚手です。普通の靴下とでは差ができますので、試着用の靴下を履くか、既に買った登山用靴下があれば持参します。

 

  • 靴紐は先端からしっかり結ぶ
    靴紐はしっかりと結び、フィット感を確認します。靴紐がゆるいとフィット感がわかりません。

 

  • お試しの坂道、店内を歩いてみる
    足の指に圧迫感はないか、坂道や岩場で靴の中で足がズレないかを確認します。登
    山靴を置いているお店であれば、山道に見立てたお試しの場所があるので、そこを歩いてみましょう。
    少しでも違和感、痛み、圧迫感があればシューフィッターさんに相談してください。その感覚が登山靴初心者だからの感覚なのか、靴が合っていないのかを初心者が判断するのは危険です。

 

 

まとめ

  • 登りたい山を決めておく
  • デザイン、メーカーよりもフィット感を大事にする

この2つを頭に入れておくだけでも登山靴選びは簡単になります。
最終的には本人のフィット感が大事です。体の感覚やサイズは個体差がありますので、妥協せずに相談しましょう。

おすすめ