人力車のえびす屋で行く京都嵐山の夫婦旅

2020年2月人力車えびす屋に乗って京都嵐山観光レビューTOP画像

2月の冬に京都旅行に行きましたが、人生初の人力車!それも古都京都で体験できるなんて、最高の幸せでした!!

目次

 

雨の京都嵐山

冬の京都を満喫しようと、2月の京都旅行を決行してきました。
2月といえば、山の方では雪が降り積もります。ノーマルタイヤの車で行っても大丈夫か不安がありましたが、今年は暖冬!奇跡的に積雪も旅行日程中の降雪予報もなかったのが幸いでした。

しかし、雨。。。(; >ω<)

雨の京都もいいものだという話は聞きますが、実際に雨の中の観光はかなり厳しくないですか?
靴もカバンも服も濡れる。冬だから濡れたら体が冷えるし、傘をさしながらでは、ゆっくり街並みを見て歩くこともできないです。。。

それが嫌だったので、今回は奮発して人力車で雨に濡れずに京都は嵐山を観光することにしました!
人生初の人力車ー!!!( >▽<)

 

人力車の料金相場

人力車。車夫さんと呼ばれるお兄さんやお姉さんが、最大2人乗りの手押し車を走ったり、歩いたりしながら、おすすめスポットや町や建物の由来、この町とどう共存しているかなどのトークを織り交ぜた人力で動く車ですね。

あれって、高いイメージがありませんか?確かに値段はそこまで安いものではなかったです。
でも、乗る価値は確かにありました!

ざっくり人力車料金相場

15分 3,000~5,000円
30分 7,000円~
60分 10,000円~
※私たち夫婦は、70分で嵐山~竹林~嵯峨野方面を巡ってもらい、20,000円でした。内容を知ったら、この料金で納得です。

 

人力車のルール・ホスピタリティ

人力車って、乗っていれば観光案内トークして、希望の場所まで行ってくれるものですが、その内容はざっくり伝えるとこんな感じです。

  • 乗車人数で料金は変動します。
  • 乗車時間はだいたいの目安で、道路事情や観光内容によって10分程度の差が出ますが、料金は最初に契約した金額です。
  • ひとつの人力車で最大2人まで。荷物は足元に置いて、自分の足で押さえておきます。傘などは人力車の裏側に収納。
  • 寒い時期は、お尻にホッカイロ、二重の毛布によるひざ掛けをかけてもらえます。
  • 雨の日は腰から足元全部を覆う赤いビニールが取り付けられます。
  • 発着地は範囲内であれば、自由に決められます。スタートとゴールが別も大丈夫です。
  • 車夫さんによって、案内トークは違います。基本はあるようですが、ほとんどオリジナル。
  • 英語、イタリア語、中国語、韓国語など、車夫さんによって話せる言語が違います。(当たり前ですが、皆さん日本語が基本です)
  • 走ってる最中でも写真は撮り放題。写真を撮りたい場所があれば、先に伝えておくと、そこで停車してくれます。
  • 車夫さんは好きに選べます。空いていそうな車夫さんに声をかければ、そこから自分たちの担当車夫さんになります。
 

全国展開の人力車えびす屋さん

先に結果を書いてしまうと、「すっごく最高でしたー!!!!!(*´ω`)」
接客トークは夫も私も苦手です。できれば黙っていてほしいくらいです。ですが、今回乗せていただいた『えびす屋』さんは、トークが軽快で暑苦しさがなく、押しつけがましくない!無理やり高い料金を勧めてくるなんて怖いことはありませんでした!料金案内もサックリ決められたほどです!

 

車夫さんは選べる

担当してくれたのはHさん。
嵐山駅前で呼び込みをしている車夫さん達がいましたが、ちょうど目の前に空の人力車があったので、直接声をかけさせていただきました。
小降りから本降りの雨の中、おそらく誰かを下ろした直後で疲れていたであろうに、私たち夫婦を快く乗せてくれました(*´ω`)ありがとうございます。

 

料金はその場で決定・クレカOKの後払い

まず、乗りたいコースを決めます。
定番コースはガイドラインとしてありますが、かなり融通できるとのことでした。嵐山で人力車をしているえびす屋さんは、渡月橋付近、有名な竹林内(ここ人力車専用ゾーンがあります)、静かな京都が見れる嵯峨野まで、かなり広い範囲を移動できるそうです。

乗車人数、コースと料金が決まったら、支払は後払いになります。
現金、クレジットカードが選べます。領収証もいただけます。全部ゴール地点で手続きできるので、楽でした。

 

走って止まって人力車の嵐山観光

ここから観光案内本番!早速、雨の嵐山を走っていきます。
天龍寺という大きなお寺の門前をスタートして、車や人に注意しながらも、車夫さんはさくさく走っていきます。速すぎず、遅すぎず良いペースです。
その間にも、こちらの話を伺いながら会話してくれます。最近の京都や見どころ、お昼前だと美味しいご飯処など。

歩いている人とそこそこ目が合うこともありますが、こちらの視線が高い上に、フードを深く下ろしているので、そこまで気になりません。人が見ていても、なんだか手を振りたい気分。。。(*´ω`)

 

人力車専用の小路?嵐山の竹林にて

私は知りませんでした。。。あの有名な青竹の竹林に人力車専用の道があったんです!!
竹で作られた入り口の前には、人力車の車輪が通れるほどの高さの柵がされています。柵には「歩行者立入禁止」の表示です。
この中は、人力車だけしか入れないので、静かに写真撮影ができるスポットなんです!

観光地で写真を撮ろうとすると、必ず誰かの頭が入りますよね。構図によっては、人ゴミが写り込んでしまうので、人のいない時間帯を待つしかありません。
けれど、ここは違う!
だって人力車だけなんだもの!誰も歩いていないんだもの!だから、こんな素敵な写真が撮れました!

2020年2月 京都嵐山の竹林を人力車から撮影

夫、私(; @ω@)めっちゃ上手いっ!!!!!!
私(; >ω<)「えー?!なんでなんで?なんでこうなるんですか?何をどう編集したら、こんな綺麗な竹林が写るんですか?!今、雨ですよ?!」
車夫さん(*´ω`)「お二人が綺麗だからですよ」
私(; >ω<)んなワケあるかー!!!!

本当に驚きました。iPhone7で、まさかこんなに綺麗に雨の日の竹林が撮れるなんて思ってもいませんでしたから。
iPhoneのカメラ機能は悪くはありませんが、そこまで良くもないなと感じていたんです。最近はもっぱら一眼レフ(canon EOS60D、EOS5DMark4)ばかりに頼っていて。

この日に気が付かされました。
カメラの性能だけじゃダメだ。。。編集力がなきゃダメなんだ。。。

 

スマホ写真がもはやプロ!

どこで撮っても凄かった!写真を撮ったあとに編集は必ずしていますが、その構図がとにかく美しい!こんな風に撮れるなんて思ってもみなかった写真ばかりなんですもの!

こちらは嵯峨野の奥へと入ったところです。車1台がようやく通れるような道で、しかも若干の上り坂。歩いてくる観光客もいますが、周辺ほとんどは高級住宅地に囲まれていて、とても静けさの漂う場所でした。

2020年2月 京都嵐山の嵯峨野で人力車から撮影

道が緩いカーブで上り坂。どうやっても私たち夫婦では、上手く写真に収めることのできなかった場所です。
そこが、こんなにも映える写真になるとはっ!!!
斜めって!斜めに撮るって!(`・ω・)もう凄すぎる!

セピア(; @ω@)!!!もうレトロ感ハンパないです!
しかも、カメラ目線と目線を上にあげたものと、それぞれ別ショットを撮ってくださいました。本格的な写真撮影のごとく。。。(*´ω`)
この日一日、夫と自分たちのカメラの腕前に落ち込みましたよ。スマホでこれだけ撮れるんですもの。一眼レフいらないんじゃないかって思いましたもの。

 

退屈しない・邪魔にならない車夫の実力!

竹林のあとは静かな嵯峨野を中心に回ってもらいましたが、話しが上手なお陰で70分間が、あっという間でした。気が付けばもう終了時間ってくらいに。本当にあっという間の楽しい人力車観光になっていました。

今回ご担当いただいた車夫のHさん。ホームページをあとから確認してみたら、もとは浅草に在席していた方でした。えびす屋さんは全国展開しているので、全国色々な方面へとお手伝いすることがあるそうです。

その度に観光案内を覚えているのか、それとも研修時点で全国の観光案内を覚えるのか。。。どちらにせよ、凝り固まった歴史案内ではなく、今の京都から古き良き京都を知る旅になったのは、えびす屋さんのお陰です。

苔で有名なお寺が嵐山にあって、夏にはそれは風情のある苔が見られるとか。写真映えもあるそうです。夫は苔とか自然物が大好物なので、夏の京都旅行が決定したかもしれません(; ´ω`)暑そう。。。
またその時には、えびす屋さんに乗りたいなと思ってます。こんなに楽しくて体が楽な観光は初めてでした。

 

人力車えびす屋さんにできる事?

ここからは憶測です。詳しい話を聞くことさえ忘れて人力車観光を楽しんでしまい、重要なことを聞きそびれてしまいました。
しかし、話の節々から、こういう事もできるみたい?というものを聞いていますので、まとめました。

 

料金は応相談?

料金がどうしても高めに見えてしまいますが、それに勝るだけのホスピタリティや知らない京都情報がたくさんもらえます。それこそ飲食店は隠れ家的なお店から王道まで!この時期・この天気だからこそのおすすめも教えてもらえます。
実際、自分たちだけでは知り得なかった情報です。まさに足で稼いだ情報網は、この料金で乗る価値アリ!です。

それでも安い料金で、という場合は、行くコースを一ヶ所限定にするとかで対応もしてくれそうです。

 

行先は範囲内を自由?

行先はかなりの融通が利きます。
どういう風に観光したいのかを聞いてもらえるので、好きなもの・見たいものなどを先に伝えておくと、観光案内トークに織り交ぜてもらえると思います。

観光マップや公式ホームページにあるコースは、定番中の定番です。誰が見れてもわかりやすいように記載してあるだけなので、「これしか見れないの?」と思ってしまいますが、実際は記載コース以外は走れないということはなく、人力車が走れる範囲であれば、どこへでも行ってくれます。かなり自由です。

 

途中で降りて写真撮影できる?

車夫さんがお客様のスマホで写真を撮ってくれますが、自分たちが降りて写真を撮ってもいいようです。
私たちは雨が降っていたので、案内されたお寺を外側からだけ見ていましたが、お客様が良ければ人力車を降りて、お寺の中を軽く散策、写真撮影してくるなどはOKでした。実際そのように案内されましたが、私が雨の中着物で歩きたくなかったので遠慮しました。
これはどこでもできるのか、特定の場所だけなのかは確認していません。

 

多すぎる荷物は?

観光地なので、お土産など買い物した荷物もあると思います。私達は観光初日のスタート時点で人力車に乗ったので、自分たちの手荷物しかありませんでした。
荷物は全て足元に置かれます。膝の上には載せません。

大きすぎる荷物の場合、もしかしたらどこかで預かり?になるのかもしれないな~と思います。もしくは自分たちでコインロッカーを利用するか、かなと思います。

 

人力車おもしろい!

人生初の人力車観光でしたが、おもしろかったです!そして楽しかったです!
着物を着て散策している人達のほとんどが人力車を利用しているように見えました。人力車と着物は似合いますよね。

嵐山駅のすぐ近くには、着付け・小物付きのレンタル着物店がいくつもあります。気に入った柄の着物で京都を散策するのは、いつもよりも気持ちが良いです。
着物を着たら、ぜひ人力車も!絶対ステキな旅行になります!

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