飛行機輪行を安全にする為に!ロードバイクにしておくべき事!超過料金の事!

日本国内の飛行機で安全かつ超過料金なし飛行機輪行できないかどうかを調べてみました。市販されている輪行袋、実はサイズオーバーなものがほとんどなんです。その輪行袋を使って超過料金はかかるのか?他にロードバイクを安全に運べる専用サービスはないのかをご紹介します。

石垣島一周ライドとかやりたいと考えています(*´ω`)夫が。
その為には、ロードバイクを安全に破損なく飛行機に乗せなければならないんですが、電車の輪行とは違って気圧もかかるし、荷物が自分の目から離れるので、何をしたらいいのか下調べしてみました!

目次

 

飛行機輪行とは?

ロードバイクを輪行袋などの安全に保護できる袋や箱に入れて、航空会社に預け、行先まで輸送してもらう方法です。
電車での輪行とは違って、自分の手元から離れる時間が長く、どのような扱いをされるか不明という点が大きな難関といえますよね。

飛行機では、傷や破損があっても航空会社は保証しないのが基本姿勢となっているので、できる限り自衛する以外に安全な飛行機輪行はありません。
できる限り安全に輪行するに、まず航空会社のロードバイクの取り扱いについて調べてみました。
※石垣島一周ライドを目標にしているので、石垣島への運航がある航空会社のみ調べています。FDAの自転車搭載サービスについては解説していません。

 

国内線の預入荷物サイズは?

日本国内のほとんどの航空会社で、ロードバイクを安全に輪行する為の現行の専用サービスはありませんでした。これだけロードバイク人口が増えているので、少しくらい何かあってもいいかなと思ったんですが、甘かったですね。

ロードバイク専用のサービスがないとなると、各航空会社の預入荷物の規定に則ることになります。
預入荷物の規定サイズは航空会社によって若干の差があります。あと、購入する座席のランクにもよりますよね。でも、だいたい同じようなサイズ感です。
3辺の合計が203cm以内。
重さは20kg以内。
多少の違いはありますが、ほぼこのサイズが規定サイズになっている航空会社が多かったです。

ただ、この規定サイズが微妙に惜しい!ロードバイクを収納するには微妙に足りないんです!それはまた後で説明しているので、その前に気になったJALのロードバイク取り扱いについての情報をご紹介します。

 

JALのSBCON(エスビーコン)

まだ運用には至っていないんですが、JALにはロードバイクを専用のボックスに入れて飛行機に積んでくれるサービスのお試しがあったというニュースを見つけました!
その名も【SBCON(エスビーコン)】
※2018年にしまなみ海道モニターツアーを実施し、まだ運用されていないようです。

ロードバイクの前輪を外すだけで専用ボックス内に収納でき、持ち込む人にとっては簡単に収納できる便利さがあり、輸送するJAL側はプラスチック製のボックスなので何度もでも利用できるメリットがあるとか。
どちらにとっても、便利なものですよね。

だけど、まだ運用開始前の状態で、いつ運用開始されるのかわからないのが残念です。
現在のJALでは他の荷物と同じように預入荷物サイズの規定に則っています。

スポーツ用品などで規定サイズを超えるものについては、航空機の貨物室に搭載可能な場合に限りお預かりいたします。

JAL お預けのお手荷物より

自転車の預入は可能か?
受託手荷物規定サイズの自転車のみ、保護用ケースやカバーで梱包されていることを条件に受託手荷物としてお預かりいたします。受託手荷物規定サイズを超える自転車などについては、お預かりできません。

JAL 国内線・国際線・JALマイレージバンクに関するQ&Aより

JALの預入荷物の規定サイズは、50cm×60cm×120cm以内の20kg以内です。これより大きいサイズになると預けることは超過料金がかかります。
ロードバイクを最小サイズまで分解しないと無理でないかな?と思えるサイズ感なんですが。。。これのサイズに収納できるんでしょうか?

 

よくある輪行袋のサイズ

通常販売している輪行袋はありますが、どれも航空会社の規定サイズをオーバーするものばかり。最小で7~10cm、最大で約30cmのオーバーになるものがほとんどでした。重さだけはクリアしているんですがね。
売り文句に「飛行機輪行にも使える!」と書いてあっても、実際にはサイズオーバーです。なぜサイズオーバーになるかと言えば、保護の為のクッション素材などが幅を取ってしまうから。傷付けない為のクッションですが、飛行機輪行ではそれが仇となっているなんて~!

でも、飛行機に乗せるには市販されている輪行袋でなければいけないわけではないんです。ちゃんと収納されていて、規定サイズ内だったら預けられるので、段ボール箱だろうとナイロンの袋だろうとOK!
ロードバイク自体は軽量だから、内側にどれだけ緩衝材を入れても重さとサイズがオーバーしなければOK!

こうなると、段ボール箱で自作の輪行ボックスを作ろうかな?と考えてしまいますね。材料費タダだし。

 

超過料金かからない?

最後に、市販の輪行袋で飛行機輪行している人達のブログや動画を参考にしていて気が付いたことがあるのですが、ほとんどの人がサイズオーバーの輪行袋で国内線・国際線を飛んでいるという事実です。

荷物を預け入れるところから動画を撮っていた人のものでは、重量は測っていましたが、大きさは測っていない様子でした。そして超過料金なし。
また別の人の動画では、サイズオーバーと計測もしていないのにひと目で察知する航空会社さんによって、今回の便に積み込めるか確認が即座に行われ、超過料金なしでの預け入れができていました。

輪行袋の大きさの計測については、袋のロゴを見たり、ぱっと見のサイズ感でわかってしまうのかもしれませんね。それでもちゃんと計測された人もいるようです。

そして、超過料金についてですが、なぜ発生する時と発生しない時があるのか全くわかりませんでした。航空会社の規定では、サイズ・重量オーバーは確実に超過料金なのですが、なぜ超過料金がかかっていないのでしょうか?

 

輪行で気を付けること

飛行機に預け入れるサイズをどうするかは、手作り輪行袋か超過料金を支払うかになりそうですね。
あと気になるのは、やっぱりちゃんと傷なく輸送できるのか?ってこと。
ここからは輪行で注意しておくべきポイントをまとめました。

先端保護は絶対!

前後輪を外したフォークは輪行袋を軽く突き破ってくれる凶器でもある上に、とっても脆い!ってことを知ってました?
エンド金具を付けるのはもちろんですが、さらにその上から緩衝材を巻くなどして保護した方が安全のようです。

日本の航空会社の荷物取り扱いは丁寧なので、破損する確率は低いですが、天候が荒れたりするなどのアクシデントがあると、積み荷が揺れてロードバイクが破損してしまう可能性はゼロじゃない!
自衛できる部分は、あらかじめやっておく方が良いですよね。

テープと紐で固定は絶対!

電車輪行だと自分で常に持っているので、袋の中で多少パーツが動こうとも手で押さえることができますよね。でも、飛行機輪行でそれは無理!

基本的には、フレームに全てのパーツを固定した方がいいようです。揺れで動いてしまうとパーツ同士が干渉し合って傷つくことがあります。多少の傷ならいいですが、思いっきり曲がっちゃったりするのは怖いですよね。。。

テープは跡が残るガムテープじゃなくて、マスキングテープのような跡が残らないタイプのものが良いようです。
テープによっては強度不足ということもあるので、テープと紐でも固定すると安心度が増します。

タイヤの空気は抜いた方がいい!

上空では気圧差があるので、タイヤの空気は抜いて置かないと大変なことになります!と思っていたんですが、航空会社によってルールが違うようで、タイヤの空気を抜いたか確認されたり、何も言われなかったりと様々なようです。
タイヤの空気を入れておくことで、必ずしもバーストするわけではないようですね。

けれど、本当にタイヤがバーストしても保証はされないので、安心の為にはタイヤの空気は少し抜いておいた方がいいかな、と思います。

天地を決めておく!

輪行袋に入れたロードバイクって、普通は収納した状態=立てた状態で持ち歩きするものなので、横に寝かせるという発想はありません。でも、飛行機輪行でそれはお願いできません!

飛行機の貨物室の状況によっては、輪行袋に入れたロードバイクを横に寝かせて安置することもあるそうです。というか、ほぼ横に寝かせるらしいです。その為に、預入の場所で必ず天地を確認されます。
その時になってから、どっちも下に向けられない!となると、収納のやり直しになってしまうので、最初からパーツの入れる場所を工夫して、天地の方向を決めておきます。

一緒に収納するパーツに注意!

注意したいのは、一緒に梱包してしまうパーツです。パンク用の空気のボンベとレンチとパンク修理剤など、取り扱い注意の用品が多いので、手荷物にするか預入荷物として輪行袋に入れるか、事前に確認が必要です。
特にこの3つは取り扱い注意しておかないと、その場で捨てざるを得ない可能性が高いものです。

  • パンク用の空気ボンベ
    パンク用の空気のボンベは、引火性だと預入も手荷物としても飛行機に入れることができないことが多く、容量など航空会社によってルールが微妙に異なります。利用する航空会社の手荷物、預入荷物のルールをよく読んでおいた方がいいですね。
  • 六角レンチ
    分解・組み立て用の六角レンチ。実は、手荷物として持って行くには小さなサイズでないと取り上げられてしまいます。
    輪行袋に一緒に入れるなら、サイズは問題ないようですが、動いてパーツに当たってしまわないように梱包・固定するのが必須ですね。
  • パンク修理剤
    ゴムみたいな液体と空気を入れて、一時的にパンク修理して乗れるようにするパンク修理剤。これは完全に預入も手荷物もダメなものです。可燃物扱いになるそうで、飛行機に乗せられません。
    もしかしたら、持ち込み可能な航空会社もあるかもしれませんが、調べたところなさそうでした。

飛行機に乗せられない可能性あり?

市販の輪行袋では、サイズオーバーするものがほとんどです。特にウレタン素材のクッションが入っているものや、キャスターが付いているものは約30cmほど規定サイズよりも大きいものがほとんど。

そんなオーバーサイズも、超過料金を払えば預けられるでしょ。と思っていると失敗するかもしれない理由がこちら!

スポーツ用品などで規定サイズを超えるものについては、航空機の貨物室に搭載可能な場合に限りお預かりいたします。

JAL お預け荷物・スポーツ用品・楽器より

貨物室に空きがないと、乗せられない可能性は規定にちゃんと書いてありました。これはANAでも同じです。
預けられないこともないけれど、貨物室に余裕がなければ無理です。ということらしいのですが、この無理って状況は当日になってみないとわからないようなのが、一番怖い!
空港まで行ってロードバイクが乗せられない可能性があるなんて知っても、もうどうしようもないじゃない?と思うんですが。。。

 

飛行機輪行する?しない?

色々考えてしまって、飛行機輪行が良いのか悪いのか、頭を悩ます感じです。
自分のロードバイクを持って行けるのは、やっぱりロマンだし、現地で快適に走行できるメリットが大きいですね。
怖いのは、飛行機に預けられなかった場合や破損してロードバイクが乗れない状態になってしまうことです。それに、超過料金って意外と高い!その往復分の料金があれば、現地でカーボンホイールのロードバイクが1日レンタルできちゃいますから!

行けるようになってから石垣島1周ライドを考えていましたが、飛行機輪行するかしないかの段階から迷ってしまっています(; >ω<)
もっと気軽に飛行機輪行している人達はいるという実績は見ているんですが、万が一の事が自分たちにぶつかってきたら、どうしよう!と思うと、わざわざ自分のロードバイクを持って行ってまでしなくてもいいのかな~とか考えちゃいますね。
まずは、段ボール輪行ボックスを自作してみようかな( ´・ω・)

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