ロードバイクレースのマナー的ルールがわからない!集団走行は訓練あるのみ?

ロードバイクレースでは、マナー的な走行ルールがあることを知っていますか?知らずに走ると事故を起こす危険が倍増です。初心者が知らないロードバイクレースのマナー的ルールをご紹介します。

実は、ロードバイクをはじめて割とすぐの頃、初心者向けのエンデューロレースに参加しました。
が、これが「レース嫌い」と思えるほど最悪でした。。。

目次

 

ロードバイクレースとは

ロードバイクのレースには色々種類があって、公道を走ったり、レース場で走ったり色々です。
主なロードバイクレースは次のとおり。

公道で行われるレース

ヒルクライム:約5~20km
麓から山の中腹や山頂を目指すレース。道路を封鎖して行われるものや、封鎖せずに行われるものなど色々。スピードが出にくいことから初心者向けと呼ばれているが、その分斜度のきつい坂道を駆け上る脚力がいる。

グルメライド:約10~50km
チェックポイントごとに美味しいご飯が用意されている。レースというよりもロードバイクで巡るご当地グルメイベントのようなもの。
道路は封鎖せずに行われることがほとんど。交通ルールを守りながらのレースになるので、スピードはほぼ出せない。

ロングライド:約数十~200km
公道上の規定のコースを巡るレース。道路を封鎖せずに行われることが多く、交通ルールを守りながら走る。
エイドステーション(補給場所)の有る無しは、レースによって異なる。

レース場や封鎖された環境で行われるレース

クリテリウム:
一周数kmの周回コースを決められた分だけ走るレース。年齢、性別などで色々なカテゴリで参加方法を選べる。
レース会場や周回できる公道の一部などを貸し切って行われる為、非常にスピードの出やすいレースになる。

エンデューロ:
レース会場を貸し切り、2時間や4時間など、決められた時間内で走り切った周回数を競うレース。
ソロでもチームでも参加可能で、幅広い年齢層でチームを組める。チームの場合、リレーのようにタグを付けた1人が走り、次の人へタグを渡して順番に走行する。

エンデューロレースに出走決定

初心者ではありましたが、とりあえず参加してみないとわからないと思い、夫と2人で初心者向けレースへの参加を決めました。レース参加条件は、ロードバイクに乗って1年ほどの走行経験があることだけで、レベルもそんなに高くない初心者だけが集められたエンデューロ(時間制)レースでした。

クリテリウムは確実にスピード重視でついていけないと思ったので、制限時間内をたっぷり使って走るエンデューロに参加しました。
それが最悪の思い出のスタートになるとも知らずに。。。

 

走行時におけるマナー的ルールの存在

ロードバイク。ただ楽しく走れればそれで良いと思っていたのですが、レースや集団走行となると、楽しいばかりではないような。。。そんな気がしました。

ソロで出走していたので、自分の力だけで走るものと思いきや、周りの人達がガンガン迫って集団と呼ばれる密な中に押し込められていきました。そこで出会ったのは、「前出て!」「下がれ!」「割り込むよ!」などのハンドサインの数々。一体何が起きているのか、初心者の私にはさっぱりわからず、流されるがままに走るだけ。。。
私(; >ω<)楽しくない!めっちゃ怖い!

 

集団走行の先頭に出て走行する

チームメイトとかじゃないんです。赤の他人です。何なら本当に見知らぬ人です。そんな人達が、ガっと集まって集団というひとまとまりになって走ることが、ロードレースではよくあります。特に先頭にいる人達。
そんな集団に属した場合、必ず「先頭で走る順番」というものがやってきます。これをやらないとマナー違反で、時には罵声が飛んでくるようです。

この「先頭で走る順番」というのは、ロードバイク特有のものです。
ロードバイクは空気抵抗を強く受けます。スピードが上がるほどに強く受けます。その負担を減らせるのが、一列や集団などのひとまとまりになって走行することです。
その為、全くの他人であってもレース中には一緒になって走行するみたいな状況が生まれます。
ここで重要なのは、先頭は大変ってことです。空気抵抗を一番受けるので体力を奪われます。後ろの人達は、先頭の人が空気抵抗を負担してくれるので、だいぶ楽に走行できているはずです。

この大変な役割、ずっと同じ人が負担することはありません。集団というひとまとまりの中で、ローテーションをして順番を回していくことになります。
ただ、ローテーションの順番を相談して決めるというよりも、ほぼ暗黙の了解のような感じで決まっていくので、集団に入っていると、そのつもりが無くてもローテーションに組み込まれます。これが意味不明で、察し辛い!だって無言で決まっていくんだよ!初心者には意味が解らないよ!

ハンドサインの意味はわかります。見てわかるようなものばかりなので。でも、そのハンドサインを出される意味がわからず、あたふたしていた私でした。

 

周りとの距離が近すぎて怖い

前述した集団走行は、スピードがかなり出るので速いんですが、その分接触が怖くてたまりません。
スタートしてすぐに人が入り乱れ、夫とは離れてしまいました。そんな夫としか走ったことのない私が、いきなり何十人以上の集団での走行についていけるわけもなく、かといって集団から外れる技量も無く、手の届く範囲を囲まれてしまうという恐ろしい状況で走行していました。

あまりにも近い距離で走るので、ちょっとでもスピードが遅れる/速まると接触=事故の危険が頭をよぎります。本当に怖いくらい近いんです!
だから集団から離れたいんですけど、逃げられそうな隙間がなく、重苦しい沈黙の中で走行していて、声もかけづらく。。。どうやってこの集団から離れたらいいのか全くわからず!誰か教えて!

しかたないので、徐々に徐々に端に寄り、スピードを落として集団から離れました。このやり方で良かったのか、未だにわかりません。

 

コース上のラインは厳守

集団で走っているということは、コース上の走りやすいラインを自由気ままには走れないということになります。

カーブなどのところでは、誰もが距離や高低差の少ないところを走りたいものですが、集団でそれをやってしまうと接触事故に繋がる為、大変危険です。

ロードバイクの集団走行時のマナー的ルールを守らないと危険の図

そこで、集団というひとまとまりそのものでカーブを越えていくように、自分のいるラインを厳守して走行します。
ただ、隣や前後を走る人が結構寄ってきます。すでにギリギリまで近付いて走っているのに、カーブの度にさらに近寄ってくる!
たくさんの見知らぬ人と走るという集団走行自体には、訓練が必要だと感じました。
でもなぜ。。。初心者向けレースなのに、なんでみんな集団走行できてるの??

 

ハンドサインは覚えていて当たり前

集団走行でハンドサインは必須のようです。あえて覚えようとしなくても、手の振り方でだいたい何が言いたいのかはわかるので、何となくで意思疎通はできます。
ただ、なぜそのハンドサインを出されているのか、自分に向かってのものなのかがわからないと、集団の中で邪魔者扱いされてしまいます。

また、ハンドサインにも多少の違いがあるみたいです。全国共通とはいかないようです。何となくの意思は伝わっても、細かな意思疎通は言葉にした方が早いですね。

 

補給は各自管理

マラソン大会しか出たことが無い私たち夫婦。マラソン大会の要領でロードバイクのエンデューロレースに参加したら、まずこの補給問題で痛い目を見ました。

マラソン大会では、どんなに小さな大会でも主催者側が補給食や水を提供してくれます。コース上やゴール地点に。
しかし、私たち夫婦が参加した初心者向けエンデューロレースでは、「補給は各自で」というルールになっていると知らずに出走してしまいました。
書いてなかったんですよ。。。大会規則・注意事項にそんなこと。。。

スタート時、私たち夫婦は460mlボトルを各1本持ち、補給食はゼロ。もちろん予備も何も購入してきていない状態でスタートラインに立ちました。周りの人達は、背中のポケットに溢れんばかりの補給食と水ボトル2本以上を持ち込んでいます。
この状況で、すでに場違いな感じが溢れ出ておりました。

中には、私たち夫婦のように荷物少な目の人達もいたのですが、おそらくピットインしたところで補給する予定だったのでしょう。
そんなことも知らずに、2時間の炎天下を460mlの水ボトル1本で乗り切ろうとする私たち夫婦。帰宅後に熱が出ました。

 

最悪の出来事「強引な割込み・幅寄せ」

大会概要や注意書き・規則などに書いていないマナー的ルールを知らずに出走した結果、色々と周りの人達にご迷惑をおかけしたかもしれず。。。そして、初ロードバイクレースの楽しい思い出もできず。。。初めてのエンデューロレースは終了しました。

嫌だったのは、強引な割込みと幅寄せです。これ本当に怖かったです!
初心者向けレースだから、そういうことはしないようにという注意書きがあったので、安心していたのですが、実際に走ってみるとそんな事はなく、わずかでも前と距離が空くと強引に前に入ってこられ、「こんなに近くて大丈夫なの?!」と不安になる近さまで幅寄せされ、これで初心者向けレースって嘘でしょ?というのが、感想でした。

行ってみればわかるかも!と思っていましたが、それが間違いだったようです。行く前からわかっておかないと、大変危険でした。。。
それがわかったので、今更ながら色々と調べているのですが、どれも「チームに参加して学ぼう!」としか書いていなくて。学べる場所が無い人はどうすればいいのか。。。
ロードバイクのレースって、初心者には難しいですね。

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