東京湾をロードバイクで一周!健脚な夫と貧脚な妻が【湾イチ】行ってみた!
ロードバイクを始めた頃から目標としていた湾イチに挑戦してきました!
遠い目標だと思っていた湾イチに、とうとう挑戦する日が来ようとは。。。!
これから挑戦される方の参考になるように、路面・交通状況などの解説も詳しく書いていきます。ぜひご覧ください。
目次
- 東京湾一周チャレンジ!通称【湾イチ】
- 木更津~金谷港の坂とトンネル
- フェリー乗船!
- 横須賀~銀座までの走りやすさ
- 荒川・江戸川の川越えがキツイ!
- 浦安~千葉市までの高速巡行ポイント!
- 千葉市内の路肩が広い!
- 1100ルーメンのライトが大活躍!
- ライド飯のぬくもり
- 湾イチ完走!次の目標は?
東京湾一周チャレンジ!通称【湾イチ】
最初は夫だけが挑戦する予定でいた湾イチに、いつの間にか私も一緒にという流れになっていました。
貧脚であっても、もう初心者レベルではない私を引き連れて、夫婦で東京湾一周ロードバイクの旅に挑戦してきました!
今回は、フェリーの時間に余裕が持てるように木更津出発の時計回りルートを設定しました。
時間制限のあるフェリーを体力のある前半に済ませてしまえば、あとはただ走るだけの簡単なロングライドですからね。心理的な余裕をつくろうと、夫と一緒に計画しました。
- 走行距離:196km
- 獲得標高:980m
- 走行時間:9時間20分
- スタート時刻:5:00
- ゴール時刻:19:00(休憩含め約14時間)
私は今までの最長距離に挑戦する形となった今回の湾イチです。貧脚中級者のレベルで、東京湾一周はどの程度の苦しみを味わうことになるのか。出発前のドキドキは言い表せないほどでした。
木更津~金谷港の坂とトンネル
フェリーの出発時間ギリギリは避けたかったので、できるだけ早い時間に出発はしたかったんですが、あまりに早朝過ぎると睡眠時間を削ることになってしまうので、朝5時出発としました。
前夜の内に準備を整え、当日朝は身支度のみで出発できるように準備をしていてよかったです。
木更津からフェリー乗り場のある金谷港までは、約30kmほどの道のりです。館山ライドでも通っているので、どんな道か知っているのは強みでしたね。
緩く長く続く坂道と、所々にあるトンネル。この二つだけが難所らしい難所です。
路面の状態は悪くはなく、走りやすい綺麗な舗装が続いています。
草が生い茂っていて、道路に入り込んでいるので路肩がほぼありません。仕方がないので、できる限り道路の左端を走行しましたが、車とすれ違えないくらい狭い箇所もあるので、交通量が多い時間帯には渋滞をつくる原因になってしまうかもしれませんね。
坂道は激坂というほどのものではありませんので、貧脚さんでも十分に走り切れると思います。貧脚な私も登れました!
トンネルは、朝早い時間帯だったので交通量が少なく、日中よりも安心して走れました。早朝ライドのここが良い所ですよね!
フェリー乗船!
予定時間より20分も早く金谷港に到着しました!休憩ナシで30kmを走り切れるとは思っていなくて!
交通量が少なく、圧迫がなかったからなんでしょうか?とってもスムーズに走ることができました!お陰で早めの到着ができた!
フェリーの切符売り場には、自動券売機がありますが、そちらは徒歩乗船の人専用となっています。輪行しない自転車やバイク、車の人は有人窓口で切符を購入します。ウロウロしてたら、切符売り場の人が声をかけてくださいました。
切符に料金が書いてありました。
車両運賃600円:ロードバイクの持ち込み料金。
旅客運賃800円:大人ひとりの片道運賃。
合計:1,400円(大人ひとり)
私たち夫婦は二人で2,800円となりました。
切符売り場の人も、ロードバイク持ち込み客の案内に慣れている感じです。自転車の台数と人数を、こちらが言うよりも先に確認してくれました。
切符と一緒に渡された二枚の紙は、二輪車で乗船のお客様向けの注意事項です。特に、最近増えてきたロードバイクの人達へは、ビンディングシューズでの乗船について注意がありました。「転倒事故が多いから、気を付けてね」って。
切符を買ったら、本来は乗船前の乗車待ちスペースで待っているはずなんですが、ちょうど乗る予定のフェリーが入港したところで、そのまま船内に入っていいと案内されました。
本来は、車の乗船待ち列の隣にあるバイクスペースで、ロードバイクと一緒に並んで待っているのが正式な形?なのかな?と思います。バイクの人達はそんな感じで並んでいました。
乗船順番は、切符を買った順番ではなく、ここに並んでいる順番に案内されるので、並んで待っていないと乗船が遅くなります。もし人数がオーバーしていたら、そのフェリーには乗れないという場合もあると、公式HPでは注意書きがありました。
切符は、乗船前に係の人が半券をちぎっていきます。そうしたら、そのままロードバイクに乗ってor押して歩いて乗船してOKとのことです。
乗船ゲートがちょっとした坂道にはなるんですが、ロードバイクに乗って乗船したかったので、頑張ってクライミング!
でも、船の入り口の繋ぎ目の部分は危ないので、下りて歩いてくださいと案内されます。
ちなみに、フェリーによると思いますが、船への入り口は横幅はありましたが、天井が低いので上下に注意です。
二輪車乗船用スペースは、かなり広いのですが、ロードバイクはスタンドがないので、周囲の柵にハンドルを引っかけるようにして固定されます。
柵にハンドルを引っかけるだけなので、施錠は各自の判断でする・しないを決めていいと言われました。運よく私たち夫婦しか二輪車スぺースに入る人がいなかったからかもしれません。
天候によって船の揺れはだいぶ差があります。その為、ロードバイクに飛沫がかかる可能性があるということは、切符購入時の注意事項に書いてありました。
また、同じように揺れによってロードバイクが柵に当たって、キズがつく恐れもあります。それについては自分たちでどうにか対策するしかなさそうです。毛布やクッションになるものが用意はされていません。
フェリーの船内はとにかく広い!
空が見渡せるオープンスペースもあるし、風の入らない屋内スペースも十分な広さがあります。この日この時間の乗客は約10人程度のようで、同じスペースにいる人は私たち夫婦の他に二人しかいませんでした。
客室は一階と二階があり、どちらに座ってもOKです。
進行方向を向いて座るスペースが一番広く、先頭は一面の海が見渡せます!左右の端の席は、小さなテーブルがあるボックス席風になっているので、向き合って座りたい人にはちょうどいいです。
カウンター席もあって、スペースは本当に広々と使えました。
売店では、お菓子やおにぎり・お弁当などの軽食や、フランクフルトなどのホットスナックなどが買えます。自販機もたくさん種類があって、値段は街中とほぼ変わらないかな?少し高いものもあるかな?という感じでした。
金谷港は、道路の向かい側にセブンイレブンがあるので、そこで食べ物を買って乗船してもいいし、買う時間が無かったら乗船後に売店で買ってもいいですね。
売店前にゴミ箱もあるので、ゴミ処理に困ることはありませんでした。
約40分を朝ご飯と休憩時間にあてて、のんびりしたら、あっという間に久里浜港に入港です。
久里浜港では、下船ゲートは徒歩の人達が使う徒歩用下船口と同じところから降ります。その先は、二輪車用のゲート(坂道になっている乗船タラップ)に繋がっていました。
ロードバイクを押して歩くだけの道幅はありますが、そこまで広くないので荷物が引っかからないように!
ちなみに、乗船ゲートの繋ぎ目はやっぱり凸凹で危ないので、ロードバイクから下りて歩いてくださいと案内されます。繋ぎ目さえ過ぎてしまえば、乗船ゲートをロードバイクに乗って下りてもOK!
下では、このフェリーに乗り込むのを待っているロードバイカーさん達がたくさんいました。
横須賀~銀座までの走りやすさ
久里浜港を出発して、磯子駅付近までは軽いアップダウンのある街中の道を走ります。軽いアップダウンとともにトンネルもいくつか通過しました。路面状態は良い方です。悪路ということはほとんどないと思います。
全体的な路面状態はとても良く、路肩も走りやすいです。
久里浜港近くの方が、路肩が広いです。街中に行くにつれて、道幅に余裕がなくなってくる箇所が現れてきます。
横浜周辺は、とても走りやすい道が多いですね。路面が綺麗だし、路肩も綺麗です。
横浜~川崎までは、国道15号線をずっと北上しました。この道がただただ長く、そして走りやすい!道幅に余裕があるので、交通量が多くても安心して走れますね。
多摩川を渡れば、もう東京都大田区です!この辺りでもう半分を超えてきましたが、走りやすい道が続いたので、体力的にも「行けそう!」という感じでした。
疲れは多少ありますが、補給がうまく繋がっていたので、本当に体は楽な状態を維持できているというのが、最長ロングライドなのに面白いなと思っています。
銀座までの道では、首都高1号線の下の道路をずっと走っていました。この道、怖い!
道幅が狭い上に交通量は多く、そして車のスピードが速い!路肩を走るロードバイクにとっては、ちょっと恐怖を感じるかもしれません!私はちょっと怖かった!
特に、左折専用レーンがある交差点では、こちらの存在を無視するかのように車が目の前に突っ込んでくるので、運転手と目線を合わせるようにしたり、歩道を歩いたりして危険を回避していました。
左折専用レーンがある時、どうしたら安全に走行できるんでしょうか?
危険な道を突破したら、銀座!銀座、日本橋です!
電車や車でしか来たことのない場所に、ロードバイクに乗って自分の脚で到着するなんて!なんか感動!こんな非日常に、すごく感動しました!
銀座~日本橋では、左足のビンディングをはめないことをおすすめしたいくらい停車が多いです。
信号の数というのもありますが、路駐がとにかく多くて、停車せざるをえない環境でした。ビンディングをはめても、すぐに外すを繰り返してしまうので、左足だけ疲労します。
荒川・江戸川の川越えがキツイ!
銀座を超えたら、三つの大きな川を渡ります!ここが一番の難所でした!
ひとつ目は荒川!江東区にある夢の島から荒川河口橋を渡るんですが、ロングな上に微妙にキツイ上り坂です!足つきはしませんでした、というよりも、できませんでした。
荒川河口橋は歩道と車道が完全に分けられていて、私たち夫婦は直前まで車道を走っていたので、そのまま橋に入っていってしまったんです。交通量もある上に、車道を走っているというのに、足つきなんてできるわけがない!危なすぎる!
残り体力を消耗してでも、フラつかないように踏み込んで、どうにか(自分の)最速で橋を渡り切りました!本当にキツイ!ツライ!橋を渡る時は、歩道の入り口を探すべきだと思いました。
ふたつ目は旧江戸川!舞浜大橋です。
ここから見る川沿いの風景は本当に綺麗!ここは荒川河口橋での失敗を学び、歩道の入り口から橋を渡ることができました。風の影響を強く受ける上に上り坂となる橋は、歩道を安全に走行した方がいいですね。
最後は江戸川です!江戸川は先ほど乗り越えてきたと思っていたんですが、荒川の次に渡ってきたのは旧江戸川。江戸川からの支流みたいな部分でした。本当の江戸川はその先にあります。
この江戸川がまたキツかった。。。しかも車道に貼ってしまいました。。。
銀座を超えて東へ向かい出すと、川越えが何か所か出てきます。どこの橋も川の上に伸びているので、ほぼ必ず上り坂となります。勾配が緩いところもありますが、橋によっては本当に勾配がキツくてツライ!
歩道の入り口がわかりづらい所にある橋もありますが、勾配がキツイとわかる橋の車道を走行するのは危険なので、できるだけ歩道を走った方が安全です。
浦安~千葉市までの高速巡行ポイント!
荒川、江戸川を乗り越えて、やっと千葉県まで到着しました!もう半分以上の行程を進んできています!あと少しで完走は目前です!
でもちょっとだけ寄り道したいところがあったので、行ってきましたディズニーリゾートのモニュメント!
計画段階では、立ち寄るのは無駄足かなと思っていたんですが、いざ走っていると体力的な余裕もあって、できるなら行ってみたいな!と思えるようになりました。
なので、寄ってみた( >▽<)!
ディズニーリゾートの敷地の外側にあるので、脚さえ伸ばせば誰でも立ち寄れます。ただ、車を路駐するスペースはないので、こういう場所にはロードバイクが便利ですね。
ここからは高速巡行ポイントになります!
国道357号線を延々と走るんですが、この道路がまるで高速道路みたいな区間があるんです!
左右を壁に挟まれるので、風の影響がほぼありません。そしてある程度進むと、信号がほぼ無い区間が存在します。その為、渋滞さえしていなければ、かなりな高速巡行ができるポイントなんです!
夫に前を引いてもらい、残り体力を気にするタイミングではありましたが、高速巡行できるなんて滅多にないポイントなので、頑張りました!これが功を奏して、かなり時間を縮められました。
千葉市内の路肩が広い!
千葉市内に入ると、再び走りやすい道が出現します!ここは路肩がとにかく広い!車一台分の幅がある路肩がしばらく続いていました。
道幅が広く、路面がとても綺麗でした。走行する邪魔になるものが一切なくて、疲れてきているけれども走りやすさの為か、楽に感じられました。
千葉市内に入ったのが夕方17時過ぎ頃です。日が落ち始めて、やや空が暗くなってきました。街灯がつくタイミングだったので、この辺りから前後のライトを点灯させていないと、無灯火で警察に捕まりますのでお気をつけて。
1100ルーメンのライトが大活躍!
今回の湾イチで確実に準備しておいて良かったと感じた道具は、ライトです。それも1100ルーメンの明るさのライトが役に立ちました!これが無かったら、夜間走行の危険度が増していたと強く感じるほど、心強かったです。
使用したライトのレビュー記事はこちらからどうぞ。【CATEYEの【AMPP1100】凄いライト買ってきた!これで夜道も安心して走れる?】
明るさの違いを写真には収められていないのですが、1100ルーメンの明るさは例えるなら車のライトと同じくらいに感じるレベルです。
自分自身の居場所を周りに伝えてくれるだけでなく、目の前の状況が視認できる明るさです。この明かりがないと、街灯が少ない区間は本当に何も見えず、速度を落として走行するしかないでしょうね。
夫が以前に使っていたライトは、明かりの中心点は視認できますが、距離は短く、範囲は直径30cmくらいのものです。これだと15km/hペースでも危険な走行になると思われます。目で見える範囲がとにかく狭く、遠くが見えないので。
ただ、このライトでも誰かの後ろを走行する程度には役に立ちます。前を走る人の後輪にライトを当てていれば、前の人との車間がわかるくらいには視認性がありました。
ライド飯のぬくもり
今回のライドでは、最長距離を走るので、ご飯は計画的にしっかりと食べて行こう!と決めていました。ロングライドでは、一度空腹で疲れてしまうと、なかなか体力が回復できなくなるので、後半が辛いだけのライドになってしまいます。そうはならないように、空腹になる前にご飯を食べ、1~2時間ごとには補給食で繋いでいく形をとりました。
メインで食べた食事は、こんな感じです。
朝食はフェリーの中でゆっくりとコンビニで買ったおにぎりセットです。
お昼はがっつりカロリー摂取で、フレッシュネスバーガーでセットを食べました。
15時頃には早めの夕食にして、松屋で牛丼の豚汁セット。
でも、やっぱり疲れてきてしまった最後の50km地点で、モンスタードリンクで活力注入しました。
これだけ食べていますが、一食に暴飲暴食していないので消化にかかるエネルギーも大したものではありませんでした。消化の負担がかからないように適度な量を、空腹を感じる前に食べることで体力の消耗を減らせたと思います。
疲れた頃の牛丼と豚汁。。。沁みるほどに美味しかったです(*´ω`)
川崎~東京都内あたりでは、ロードバイクを停められる駐輪場があるお店がルート上に見つけられず、手持ちの補給食(羊羹)で乗り切っています。ロードバイクを安全に停められるお店がない地域では、ご飯を食べるのもひと苦労かもしれませんね。
人の多い街だから、お店はあるんです。ただロードバイクを安全に停められる場所がないんです。それが問題ですよね。
湾イチ完走!次の目標は?
出発が朝の5時!
ゴールが夜19時!
約14時間は外で走ったり休んだりして、目標としていた湾イチを無事に完走することができました!
完走した直後は、体の疲れと頭の疲れで感動が追い付いてこなかったんですが、家についてからようやく「頑張ったね!」と言い合えました!本当に大変だったけど、目標達成できたこと、夫と一緒に走れたことは何よりも嬉しいです!
私も、おそらく夫も最長のロングライドになりました。他にも湾イチを完走している人達は多くて、その人達のブログや動画を参考にさせていただいているんですが、圧倒的にペースの違いを思い知りました。
他の人達めっちゃ速い!
日が昇る前に出発している人でも、非が落ち切る前にはゴールしているんですもん!速いよ!
地道に練習して、体をつくっていけば、貧脚な私でもあんな風に走れるんだろうか。。。と淡い期待を抱いています。
まずは196km湾イチ完走よく頑張った!と自分を褒めてあげたいです!
そして、次の目標はというと。。。久しぶりにサイクルボールにチャレンジしてこようかと夫と相談中です。秋のコースがスタートしてもう一か月が経過しているので、そろそろサイクルボール秋シーズンに私たち夫婦も行ってみようかな!