初心者がよくやるビンディングの失敗!付け外し・乗り方のコツ!

ロードバイク初心者が、初めてビンディングペダルを装着した時のよくある3つの失敗例と、付け外しのコツ、走行時のコツをご紹介します。

ビンディングは便利なんですけれど、それ相応に不便だったり危険だったりするところってありますよね。初心者ならではの失敗や危険な行為は、「こういう事もあるんだ~」と知っておくだけでも予防になります。

あとは、初心者向けのビンディング練習をすること!コツさえわかれば、ビンディングで楽しいライドが待っていますよ!

目次

 

ビンディングの失敗例

初めてのビンディングペダルを付けて、当日の内に立ちゴケを盛大にやらかしたロードバイク初心者の私が、この失敗だけは気を付けて!というものを厳選しました!

初めてだからこそ気を付けてほしい点は3つ!この3つさえ気を付けていれば、初めてのビンディングペダルだって、楽々進める快適な道具になること間違いナシです。
初めてのビンディング。失敗は少ない方がいいですよ。車体にも身体にも。気を付けていきましょう。

 

失敗1:いきなり両足を固定する

とにかく最初は付け外しが難しく感じる時期です。体がビンディングの付け外しのタイミングや力加減を覚えるまでは、片足は自由にさせておくのがいいと思います。
特に住宅地や交通量の多い道路では、咄嗟に停止しなければならない状況が多々あります。まずは安全に練習できる場所まで、両足を固定するのは止めておきましょう。

 

失敗2:狭いところで練習する

狭いところでの練習は、私も痛い目をみました。狭いというプレッシャーと低速でふらついてしまい、転ぶ確率が高まります。
ビンディングは、ある程度のスピードに乗っている方が付け外しが楽なんです。特に付ける方。スピードも出せない、直線でもないような閉じられた場所での練習は、おすすめできません。人や車の少ない広場などが、練習場所としてはおすすめです。

 

失敗3:正しいフォームを知らない

練習の何より最初にやっておいて欲しいのが、これ!
正しい見本を横から・後ろから見ておくことです。これの参考になるものはYouTubeにたくさんあります。好きなロードバイカーさんの動画を見て、フォームやビンディングの付け外しの基本を目で見て覚えておいてください。

意外と多いのが、サドルが低いこと。サドルが低いと、地面にすぐ足が着く安心感があるのでやってしまいがちなのですが、これだと上手く足に力が入り切りません。ビンディングを付け外しするにしても走るにしてもやりづらいです。

 

経験したからこそのコツを伝授!

初心者ではありますが、ガチ勢のような「気合でどうにかなれ!」なんてことは言いません!初心者ならではの目線で得られたビンディングの付け外しのコツ!そして走行のコツ!をそれぞれ伝授します!

初めてだからこその恐怖ってありますよね。でも、そんな不安や心配もあっという間に楽しさにかわりますよ!

 

ビンディングの付け方のコツ

最初に付けるのは、右足から行うのがいいですよ。なぜなら、停止する時は必ず最初に左足が地面に着くようにして停止するからです。右側は車側になるので、そちらに傾くのは危険です。なので、ビンディングを付ける時は、右足→左足の順番がベスト。
外す時は、この逆で左足→右足がベスト。これは無意識でもできるように体に覚えさせておくといいですね。

では、付け方のコツ!
ロードバイクのペダル位置は、よく時計で表現されます。人に言う時や聞く時も、時計をイメージすると伝わりやすくなります。ここでも時計の表現を使ってご紹介します。

ビンディングペダルのクリートをはめる理想的な位置

ペダルは4~5時の位置で付けると、力が入りやすく、一発で成功する率が高いです。
真下や上では足に力が伝わりにくく、上側で力を籠めすぎるとペダルが回転してしまうので危険です。

ペダルの少し後ろからシューズを滑らせるようにしてペダルの真上にクリートを乗せます。こうすると、クリートの前の部分がビンディングペダルの固定金具に差し込まれやすいです。
そして、下に押し込むようにして体重をかけます。カチっと音がしたら付けられているはず。念の為、ゆっくりペダルを回すか、逆回転させてクリートがしっかりとはめ込めたかを確認しましょう。

両面ペダルを使用していない人は、装着面が上に来ているかを目視で確認しがちですが、走行中は割と危険行為です。できるだけ足の感覚だけで付けられた方が安全なので、練習してみてください。

片面ビンディングペダルの場合、装着面の方が重いので確実に裏面が上を向いています。それを利用して、ペダルをつま先で回転させ、装着面を上に持ってきつつ、クリートの前部分をペダルに噛ませるようにすると、目視で確認しなくても付けられます。
ロングライドなど長時間ロードバイクに乗る時は、この少しのストレスが負荷となって積み重なっていきます。できるだけストレスを軽減させられるよう、頑張って!

また、この時よくあるのがペダルに対して真っ直ぐ・平行にシューズを乗せていると感覚的には思うのですが、割とズレていることがあります。骨盤や足の関節に歪みがある人ほど、ズレが大きいです。
真っ直ぐにペダルに足を乗せてみて、そして目で見て確認してみてください。だいたい毎回同じ角度に曲がっていると思います。その分を微調整する感覚を体に覚えさせると、成功率が上がります。

 

ビンディングの外し方のコツ

外し方は簡単なのですが、見るよりも力がいると考えておいて間違いありません。かなりガッツリと固定されているので、勢いで転ばない程度に思いっきり力を込めて外してみてください。

ビンディングペダルのクリートを外す理想的な位置

ビンディングを外す時は、付ける時と同じペダルの位置の4~6時あたりがベストです。付けるにも外すにも力がいるので、力の入りやすい下側がいいんです。

この時、外したい足だけに力を入れると空回りしてしたようになって、なかなか外れないことがあります。慣れない時は特にそう。
外す確率を上げるには、ペダルが前後に揺れないように固定させることです。その為、逆足で反対側に力を入れて、ペダル同士が真逆の方向に引っ張り合うように力を入れます。そのまま外したい足のかかとを外に向けて捻ると、簡単にクリートが外れます。

無意識に付け外しができるようになるまでは、このやり方がおすすめです。慣れてくると、外したい足をペダルにギュっと押し付けるようにしてペダルのふらつきを抑えてクリートを外せるようになります。

最初は外すのに失敗することが多いので、停止したい位置よりもだいぶ前から外しておくように気を付けておくと危険は少ないです。
ガードレールや電柱のように、寄りかかれる場所があれば別ですが、何もない道路では、両足を固定された状態での停止は転ぶ以外にありません。
また、停止したい位置にガードレールや電柱などの寄りかかれる物があっても、不意にそこに誰かが割り込んできたりすることもあるので、気を付けたいですね。

 

走行する時のコツは引き足

ビンディングを付ければ、誰だって時速30kmくらいは余裕なのかと思っていましたが、少しは練習しないと厳しいというのがわかりました。

走行時、12~5時と6~9時のペダル位置、どちらに力が入っていますか?
フラットペダルの場合、12~5時のペダル位置の時でしか力が入りません。なぜなら、ペダルを押し込む力しか加えることができないから。
ビンディングペダルになると、これが引き足と呼ばれる6~9時のペダル位置の時にも力を加えることができるようになります。この引き足を上手く使うことによって、走行スピードが上昇しやすくなります。

ペダリングで力を入れると意識するのは、下の図の位置です。この辺りでペダルを押し込む・引き上げると意識しておくだけで、今までよりもスピードアップできるはずです。

楽に回せるペダリングの基礎

ただし、ガムシャラに足を引いても体力が奪われます。
引き足のコツは2つ!筋肉とペダリングです。

 

引き足で使う筋肉

ザックリいうと、引き足で使う筋肉は、お尻・太ももの裏側です。ここの筋肉は普段ではあまり使いません。筋トレをしている人でもない限り、ほとんどの人が意識もしない筋肉ではないかな?と思います。
このお尻と太もも裏側の筋肉を使って引き足を使えれば、太もも前や膝上の大きな筋肉を使わずにペダルが回せるので、足に疲れ(乳酸)が溜まりにくく、長距離ライドも楽になっていきます。

足を引き上げる時は、太ももの前の筋肉で引き揚げてしまうと意味がありません。
足の裏は後ろを向くように傾けて、そのまま引き上げるイメージです。慣れない内は足首やふくらはぎが疲れてきますが、慣れていくと自然と足の裏が後ろを向くように体が覚えていきます。それまで意識して足の筋肉を使っていきましょう。

 

ロングライド向けのペダリング

ロングライドでは、普段は行かないような長距離を走ります。そんなライドでは、一区間に思いっきり体力を消費するのはおすすめされません。長く走るには、楽に走るということを学ばなければ、すぐに疲れてしまいます。

ロングライドの時のペダリングは、とにかく軽いギアで回すことが重要です。足に高負荷がかかってしまうと、すぐに体力切れをおこします。そうならないように走るには、ペダルにかかる負荷が低い方が圧倒的に楽です。

空回りしてしまうほど軽いギアでは、逆に疲れてしまいます。適度に負荷があり、かつ軽いギアにして、足は息が切れない程度に回し続けることができる速さを維持します。
こうすると、スピードがある程度乗ったらかなり楽に走り続けることができます。

※ペダリングは、何が合っているか個人差があり、唯一の正解というものはありません。自分で何度も試してみて、これが楽かな。これだと力が入りやすいな。という方法を手あたり次第に試していくほかないです。
最適を見つけるには時間がかかりますが、色んな人のコツや手本を見て、練習してみましょう!

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