ライドに何を持っていく?ロングライド、ゆるポタで違うおすすめ荷物とタイプ別収納!

ライドに出ると、色々と荷物を持ちますよね。「これ、いつ使うのかな?」とか思う物もあって、何が本当に必要な荷物なのか選別するのが初心者には難しい!

ロングライド、ゆるポタそれぞれのおすすめ荷物をご紹介します!

目次

 

ライドに持っていく物の意味

ライドは、体とロードバイクだけでどこまでも走っていける爽快感がいいですよね。海沿いの道も、林道も、それぞれに楽しみがあります。
そんなライドは大きく分けると二種類に分けられます。ロングライドとゆるポタです。

ロングライドは、100kmを超える長距離ライドのこと。道を選べば山あり谷ありのハードコースを設定することができます。
一方ゆるポタは、50km程度の中距離ライドのこと。脚に合わせて難易度はいくらでも変えられます。

どちらも楽しい時間を過ごす為に出かけるものですが、楽しい時間にするためには安全は絶対守らなければ!
ライドに持っていく荷物は、自分と周りの命を守る為に必要なものです。「これくらい無くてもいいや」と安易に考えた結果、大事故に繋がる悲劇がないわけではありません。
まぁ、そうそうそんな悲劇が起きるわけではないのですが、安全には配慮した方が心から楽しめます。

ここでは、ロングライドとゆるポタそれぞれで持っていったらいいよ!という荷物をご紹介します。
本来であれば必ず持っていく物(ライト、リアライト、ヘルメット、グローブなど)は省きます。

 

ロングライドおすすめ荷物

まずは長距離を走るロングライドに持っていくといい荷物です。
1~8は必須と考えてください。

  1. 個別包装補給食
  2. 塩分タブレット
  3. 水ボトル
  4. 頑丈なチェーンロック
  5. パンク修理キット(1回分だけでもOK)
  6. 携帯工具
  7. コンパクトな財布(保険証、小銭、カードなど)
  8. ファーストエイドキット
  9. 輪行袋
  10. ウインドブレーカー(季節、場所による)
  11. レインウエア(天候による)
  12. スマホホルダー
  13. モバイルバッテリー

こんなに必要ないと思うかもしれないんですが、意外とロングライドともなると安全面への配慮がないと、帰路が非常に厳しくなる傾向があります。
特にエネルギー切れは本当に危険です。脚が無い、体力が尽きた程度の感覚ならまだしも、疲労から判断力が低下してしまい、カーブを曲がり切らなかったり、車道に突っ込んだりということもありえます。だから、現地でのご飯以外でもエネルギーを補給する術は必ず持って行った方がいいです。ここは強くおすすめします!

パンク修理キットや携帯工具、ファーストエイドキットも同じです。市街地区間なら助けを呼びやすいですが、万が一にも民家も建物もない田んぼ道や山道でメカトラブルが起きてしまった場合、電話も繋がらない可能性もあるんです。
こんなに携帯電話が普及している世の中で、電波が繋がらない場所があるわけないと思っていたら大間違いですよ。ちょっと田舎にいくだけで、電波は簡単に途切れます。
自分ひとりでも、とりあえず助けを呼べるところまで自走できる準備は、ロングライドでは必須です。

ファーストエイドキットの中身は、人によって違っていいかなと思うんですが、頭痛薬などの痛み止めと胃薬はあると本当に助かります!体を酷使するロングライドでは、疲れすぎて頭が痛くなってしまうこともあります。眠くならないタイプの頭痛薬(バファリン、ロキソニン)を選べば、ライド中でも飲めますしね。

ウインドブレーカーやレインウエアは、当日の天候や行く場所によって必要か判断されるものです。ヒルクライムをするならダウンヒルは確実にあるでしょうから、天気が良くてもウインドブレーカーはあった方がいいとされますが、そんなに高い山ではなく、真夏であれば無理に持っていかなくてもいいのではないかと思います。
ただ、山の天気は変わりやすいって言いますからね。運ですね、運。

 

ゆるポタおすすめ荷物

続いて、ゆるポタで持っていくといい荷物をご紹介します。
こちらはロングライドよりも少な目です。なぜなら、距離が縮めば、その分不慮の事態に遭遇する確率が下がるから。

  1. 個別包装補給食
  2. 塩分タブレット
  3. 水ボトル
  4. 頑丈なチェーンロック
  5. パンク修理キット(1回分だけでもOK)
  6. 携帯工具
  7. コンパクトな財布(保険証、小銭、カードなど)
  8. ファーストエイドキット
  9. ウインドブレーカー(季節、場所による)
  10. レインウエア(天候による)スマホホルダー
  11. スマホホルダー
  12. モバイルバッテリー

危険の可能性が下がっても、やっぱり最低限の安全を確保するには、1~8の荷物は必須です。
ゆるポタだと忘れやすいのが、頑丈なチェーンロック。鍵くらいつけなくても、コンビニくらいにしか立ち寄らないから、と思っていると、買い物を終えた後には大切なロードバイクが忽然と姿を消しているかもしれませんよ。。。

ロードバイクって、本体は10kgを切るほど軽く、女性でも持ち上げられるんですよ。鍵がなければ、そのまま自分の物かのように押して歩いても、乗って行っても誰も変に思いません。特にジャージ姿で変装していれば。
たとえ鍵をつけていても、持ち上げられないように地球ロックしておかないと、車の荷台に積み上げられたら、一瞬で持っていかれます。
それくらいロードバイクは盗られやすいんです。

私たち夫婦は運よく盗難にあったことはありませんが、私は以前に愛用のママチャリを盗られました。管理人さんのいる駐輪場に置いて、チェーンロックもしていたのに、帰ってきた時には私のママチャリが消えていました。管理人さんに聞いても、わからないらしく、打つ手なしでした。

ロードバイクで鍵をかける時は、電柱や車止めなどの「その場から動かせない物」と一緒にロードバイクをロックするのがベストです。複数でライドしているなら、一人は見張りとして待っているとより安全!

お財布には、小銭は必ずいります!なぜなら、自販機が現金対応のみの所が未だに多いから!
個人商店なし。コンビニなし。民家もなし。なんて道はよくあります。そんなところでも、なぜか自販機だけポツンと立っている場合があるんですよね。お陰で助かりますが。
そんな時、キャッシュレス決済しか持っていないと、水すら買えない!
水だけは死守しましょう!水分不足は、あっという間に命の危険が訪れます!

 

運ぶ為の荷物入れは?

おすすめ荷物をご紹介しましたが、意外と少なくないんですよね。便利グッズを持とうとすると、もっと荷物が増えていきます。そうなると、サイクルウエアの背中ポケットだけでは入り切りません。

ライド時の荷物は、収納してしまうのが一番です!
収納する物はいくつかあって、それぞれにメリット・デメリットがあります。

サドルバッグ

ロードバイクのサドルバッグの位置

ロードバイクの荷物入れとして一般的。多くの人が最初に選ぶ収納です。

メリットは、小型~大型までサイズが豊富で、収納したい荷物の量に合わせて装備できます。
サドル下に取り付けるので、走行時の空気抵抗を一番受けません。
リアライトを取り付けることもできるので、安全面の配慮も行き届いています。

デメリットは、小型だと収納力が小さく、最低限の荷物がギリギリ入るかどうかというところです。大型になると、収納力はあるんですが、その大きさの為にヒルクライムなどダンシングする場面で左右に遠心力が働いてしまい、走行の邪魔になる感覚が生まれてしまいます。

フレームバッグ

ロードバイクのフレームバッグの位置

フレームバッグは、ロードバイクのフレームの中に取り付けます。あの三角形の内側です。

メリットは、手元にあることで走行中でも荷物を取り出せます。
縦長にはなりますが、意外と収納力があって荷物もたくさん入ります。物によっては仕切り壁があって、分別して荷物を入れることも可能です。

デメリットは、脚が当たってしまうこと。これが嫌でフレームバッグを使わない人は多いと思います。どうしても上げた脚が当たるので、フォームが崩れてしまいやすくなります。
また、ボトルの真上にあることで、ボトルが取り出しづらくなるのも困りものです。

イラストのようにワイヤーなどの配線がフレーム下にある場合、ワイヤーに干渉してしまうことも考えられます。その場合は取り付けない方が走行の安全の為にはいいかもしれませんね。

トップチューブバッグ

ロードバイクのトップチューブバッグの位置

フレームバッグとは対照的で、フレームの上側に取り付けるトップチューブバッグ。

メリットは、かなり手元に近いので荷物が取り出しやすく、コードを引けばモバイルバッテリーなどをスマホホルダーに固定しているスマホに付けることも可能な位置です。これなら充電しながら地図が見れます。

デメリットは、小型なバッグしかないので、収納力が小さいです。そして、バッグの口が大きく開くタイプが多いので、バッグを開いた時に中身が零れ落ちてしまう可能性が高いです。走行中に荷物を取り出す場合は、注意しましょう。

ハンドルバッグ

ロードバイクのハンドルバッグの位置

ハンドルの下にあるデッドスペースを収納として有効活用しているハンドルバッグです。

メリットは、デッドスペースを使えるので、邪魔にならないし、荷物の状態が目に見える安心感があります。ハンドル下は思っているよりも大きなスペースなので、収納力のあるバッグが取り付けられるのもいいですね。

デメリットは、空気抵抗が大きくなることです。ハンドルに取り付けるので、どうしても正面からの空気抵抗を受けてしまい、ペースダウンが考えられます。
荷物を入れすぎれば、その重さでハンドル操作がしづらくなってしまうこともあります。

サイドバッグ

ロードバイクのサイドバッグの位置

後輪の両脇を覆うようなロードバイク最大の収納です。パニアバッグとも呼びます。

メリットは、なんといってもその収納力です。バッグ片方だけでも20リッターの収納力があるタイプも。後輪を挟んで両サイドに取り付ければ、ツーリングキャンプもできてしまうほどの荷物を持ち運ぶことも可能です。

デメリットは、サイドバッグ単体では取り付けできません。サイドバッグを取り付ける為の荷台が必要で、それも合わせるとそれなりの重量になってしまい、ロードバイク最大のメリットである軽量が失われます。

また、荷物を入れても入れなくてもそれなりの重さがあるので、走りが重く遅く感じられます。これでヒルクライムできる人がいたら、ものすごい脚を持っていると思います。

ツールボトル

ロードバイクのツールボトルの位置

ツールボトルは軽量スタイリッシュを望むなら、一番かもしれません。

メリットは、見た目が害されないことです。ボトルゲージにそのまま収まるように作られているので、ロードバイクに余計な荷物を取り付けて見た目を損ねることがありません。
ボトルのタイプも、ソフトとハードから選べて、防水タイプもあるので突然の雨でも濡らしたくない物の収納に向いています。

デメリットは、ボトルゲージをひとつ使ってしまうことです。真夏など水分補給がいつもより多くなるライドでは、持っていけるボトル本数は非常に重要です。
また、見た目とおりそんなに収納力はないので、最低限な荷物とあと少し入るくらいです。

リュックサック(バックパック)

リュックサックのいらすと

ロードバイク本体ではなく、乗っている自分が担ぐリュックサックという手もあります。

メリットは、色や柄などが選び放題。防水タイプもあるし、サイクリスト向けのデザインも豊富です。
背中の通気性や使い勝手も考慮されている上に、収納力はほしいサイズを選べます。

デメリットは、体への疲労が半端ないです。背中に荷物を背負っているだけで、フォームを維持する筋肉が非常に疲れやすくなります。
また、サイクルウエアならではの背中ポケットも使えなくなってしまうので、走行中に補給食などを取り出すことができなくなります。

 

ライドは安全に楽しもう!

荷物って、安全の為に持っていくべきものですよね。歩いていける範囲をロードバイクで走る程度なら、荷物はいらないかもしれませんが、すぐに家に帰れない距離までライドに行くなら、おすすめ荷物1~8は持って行った方がいい!
私たち夫婦の最初の頃のゆるポタで、パンク修理キットを持たずに出かけて見事にパンクし、帰宅するのに非常に困りました。時間はかかるけど歩ける範囲だったし、夫のロードバイクはパンクしなかったので車で迎えに来てもらえたので、どうにか無事に帰り着くことができました。

あの時、パンク修理キットを持っていれば、そのままロードバイクで走って帰れたんですよね。こういうトラブルって、経験してから考えるようになりますね。
みなさんも、安全にライドを楽しんでください(`・ω・)!

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