夢の涸沢カール登山!コース全貌と困難な箇所を教えます!

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2020年9月中旬に涸沢カールへ初の登山!初のテント泊へ行ってきました。上高地から横尾経由で登っていく登山道のコース全貌や難所を詳しく紹介していきます。

ずっと思い描いていた涸沢カールへ、テント泊で行ってきました!
初のテント泊!
初の涸沢カール!
初心者登山夫婦がどうやって登れたのか?!上高地から涸沢カールまでのコース全貌、難所、涸沢カールの絶景をご紹介します(*´▽`)

 

上高地~涸沢カール登山コース

上高地から涸沢カールへは、車が入ることはできない山奥、山の間の道を歩いていきます。はじめは平坦な林道、景色が開けてきたら登りが始まり、大きな屏風岩を左手に見つつ、その奥に隠れた涸沢カールを目指していきます。

私たち夫婦は、上高地~横尾~涸沢カールという一般コースを利用して、登っていきました。
7:44スタート。14:30分ゴール!
登山時間は約6時間50分

2020年9月登山 上高地から涸沢カールまでの登山コース

一般的なルートではありませんが、屏風コルを通るパノラマコースというちょっと短い登山コースもあるにはあります。徳沢から少し歩いた先にある新村橋が分岐です。(徳沢から涸沢カールまで約5時間半のコース)
が、このパノラマコースは健脚な上に登山慣れしている人でなければ、まず踏破が難しいとされています。その理由は、普通に歩くことさえ難しいからです。
登山道は狭く、片側は崖。壁のような急登をロープや木の根を伝って登る。急斜面をトラバース(斜面を横断)など、様々な技術が要求される危険なコース。

一見すると、涸沢カールまでの距離が短く見えますが、登山時間は倍ほどもかかります。普通に横尾経由で涸沢カールを目指した方が、成功率は高いでしょう。

 

2/3は平坦な林道

上高地バスターミナルをスタートすると、すぐに林道に入ります。左右に広がる上高地の木々に包まれながら、平坦な砂利道をずっと真っ直ぐです。
この平坦な林道は、上高地から横尾まで続きます。多少のアップダウンはありますが、坂道程度のアップダウンなので辛いと感じるほどではありません。(下山時の体力状況によっては、かなり辛いです。私は下山時辛かった。。。)

整備されている上に道幅も広く、速い人がぐんぐん追い抜いていきます。道幅があるので、止まって先を譲る必要がなく、自分のペースを守って歩けます。
上高地~徳沢までは軽装の観光客も多くいるので、時間帯によっては混雑しているかもしれません。
徳沢より先は、さすがに片道3時間かかるので、観光客も行かないようですね。大きな荷物を持った登山客ばかりになります。

2020年9月中旬の上高地~徳沢までの林道
 

残り1/3の最初1/3はまだ楽だった

横尾に到着すると、涸沢カールまでは残り1/3。コースの半分以上を消化しています。
ここでは本格的な登山道に入る前の準備として、お昼休憩を取ったり、飲み水を汲んでいきます。なぜなら、ここから先には涸沢カール到着まで安全な飲み水が確保できる場所がないからです。
明神、徳沢での自販機・水汲み場情報などは別記事をご覧ください→【上高地~徳沢までの練習登山

2020年9月の横尾

トイレは有料で1回100円です。トイレの入り口前に箱があり、そこに投入する形になっています。
トイレはもちろん水洗ではありませんが、洋式のボットン型になっています。男女別です。
そして、トイレの中に物を落としても、決して回収することはできないので、手荷物を持ち込むことは避けた方が無難です。

2020年9月の横尾大橋

まず次の目標地点は、横尾から約1時間で到達する本谷橋という吊り橋です。そこまでは若干のアップダウンがある林道を歩いて行きます。道幅が急に狭くなり、ひと1人分くらいの幅の箇所が多くなってくる為、すれ違いの為に立ち止まることが増えました。

2020年9月横尾から本谷橋までの間の登山道

足元は砂利道もありますが、顔サイズの大きな岩がゴロゴロしている場所も増えていきます。歩きにくさという意味では、徐々に難易度が増していく感じです。
息は上がるものの、ペースさえ乱さなければ難所と呼ぶほどの道ではありません。小さな子供でも、気を付ければ歩くのは難しくない程度です。

ですが!ここまでもまだまだ序の口!本当の登山は本谷橋の先に待ち構えていました!

 

本谷橋から現れる急登!

横尾から約1時間で現れる本谷橋。水量によっては休憩スペースが減少するのかもしれません。ただ、水が綺麗で人がたくさんいました。これから先の登りを前にして、休憩するにはピッタリの場所です。

日陰にいると思いのほか体温が下がっていくので、上着を着て体温を下げない工夫をしておくことをおすすめします。

2020年9月本谷橋

本谷橋から約30分ほどの間、かなり厳しい急登が待ち構えています!角度は急!足場は大きな岩がゴロゴロの不安定!道幅は狭く、崖に面しているところもアリ!

基本的に登山は「登り優先」です。なので、降りてくる人達が道を譲ってくれるんですが、息が上がって辛い登りのところで長々待たせるわけにもいかないですよね。ゆったり歩いても問題はないんですが、あまりゆっくり歩いていても不愉快だろうし。。。結局、小走りに駆け上がっちゃって、逆に疲れるという悪循環!

2020年9月本谷橋から先の急登

じゃあ、譲ればいいのか!というと、そうでもないんです。
譲り合あいマナーは、「適度に交互通行」が基本だと思っているんですが、道幅が狭いところは登山渋滞とまではいかなくても、かなりの人数が並んで歩いていることが多いんです。
そうなると、1組に道を譲ると、その先ずっと続いてくる集団に道を譲り続けることになって、今度は先に進めなくなってしまいます。
誰かが状況と空気を読んで途中で足を止めて、譲ってくれていた人達を通してくれないかな~と。昨今の登山事情を思ってみたりもしました。

 

Sガレ登場!見晴らしは良いが?

決して足を止めてはいけないというSガレに、やっとの思いで到着しました。ここは一気に見晴らしが良くなります。遠くに山々が重なり合っているのが見え、本当に最高の景色です。快晴の日は特にそう思う場所だと思います。
ただし、常に落石注意!の危険個所でもあります。

2020年9月Sガレ

Sガレの手前には「落石注意!ここで休むと危険」の看板が立てられています。危ない箇所ではあるのですが、見晴らしは良いし、急登も抜けるしで、ひと息つきたくなる場所でした。

本谷橋からのキツイ急登を登り切ると、若干ですが楽になります。登り道であることは確かですが、傾斜が緩やかになります。自分のペースで歩ければ、そこまで辛くはならないかと。
けれど、その場所は標高2,000mにも近い場所なので、息苦しさはつきものかもしれません。私は休憩しても息切れ状態でした。

2020年9月Sガレから少し先で涸沢カールが眺められる

このSガレがチェックポイントであることは間違いないです。なぜなら、Sガレから少し歩くと、涸沢カールのカラフルなテントが見える場所があるんです!
思えば、だいぶ遠くまで歩いてきたものだとしみじみ思いました。ただ、豆粒みたいに遠くに見えるので、まだだいぶ先が長い気がしてなりませんが、これでも行程の4/5は進んでいる場所です。
ここまで来たら、あと僅か(`・ω・)!

 

到着目前がキツイ?!

涸沢カールへは、最後の最後に本当に苦しい道のりが待っているのです!それは、涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐看板が出た先!

2020年9月涸沢カールへの最後の分岐

山小屋はすぐそこ!とわかる分岐看板が出ているということで、気力も湧いてくるのですが、その気力を削り取るような急登でした。
分岐看板から見る限り、そこまで急登には思えない道なのですが、曲がりくねっていて急登になる部分が隠されています。下の写真のように、急な登りがゴールまで続きます。ここから最後の登り10分ほどが死ぬほど辛かったです。

2020年9月涸沢カールへの最後の分岐後の登り

ここは背後に美しい山の風景が広がっているのに、振り返る余裕すらありません。息切れ必須の最後の登りです。
私は振り返ることができませんでした。この時の私は、ただただ足を上下に動かすだけのマシンです。。。
でも、夫がこの風景をカメラに収めていてくれました!

2020年9月涸沢カールへの最後の分岐からの風景

本当に綺麗!青空も緑に色付いた山々も!その間を切り分けていく道も!全てが感動ものの美しさでした!
この風景、朝の下山時にはもっと綺麗です。晴れていると、もっと青々とした空が広がって、手前の山々に日差しがあたって、眩しいくらいの絶景です。まさに一見の価値あり!

 

絶景!涸沢カール!

長く続く林道区間。本谷橋からの急登。分岐看板からの最後の登り。様々な困難を乗り越えて、6時間50分(内休憩1時間)の登山が終わりを迎えたのは、午後14:30頃でした。
本当に長かった!本当に辛かった!息が切れて足がガクガクで!それでも辿り着けた涸沢カール!!!

ここでの景色は言葉もない程に美しかったです。涸沢カール!夜の星空!朝のモルゲンロート!
一眼レフカメラを持って行ったのに、寒すぎてカメラ設置・設定している場合じゃなかったのが悔しいです!今にして思えば、頑張って撮影してくればよかったかもしれない!
でもあの時メッチャ寒かったの( ´Д`)!!!!!

 

満点の星空!星雲も見える?!

星空は本当に見たことがありませんでした。よく田舎では都会では見えないほどの星が見えると言いますよね。田舎出身なので、言葉通りに確かに都会よりも見えるな~とは思っていましたが、誇張なくそれ以上です!

2020年9月涸沢ヒュッテから見た星空

一等星はもちろん見えますが、いつもよりも強く輝いて。その周辺に二等星以下が煌々と散りばめられています。
天の川写真でよく見かける白いモヤのようなものが、いくつかの星とともに浮かんでいて、あれがまさか星雲なのでしょうか?
光の無い山の中。そこで見る星は、生まれて初めて見た星空でした。

ただ、あまりの寒さに外に居続けることができず、あの星空を撮影することができませんでしたっ!!あの星空を撮るには、多少の風にも揺れない三脚と寒さに負けない根気が必要です!

そして、星空は下にもありました。テント蛍と呼んでいる人もいるようですね。涸沢カールに張り巡らされたテントの数々が明かりをともしている時間だけ見られる美しい光景です。

2020年9月涸沢ヒュッテのテラスから見るテント蛍

19時以降が特に綺麗に見えるようですが、外は極寒です。寒さ対策は上下フル装備でテントから出ないと、本当に無理(; >ω<)!!!
写真は朝3時過ぎに撮影したものです。夜は寒すぎてテントから出ることさえできませんでした。
ただ、すっごく綺麗だから見れるなら見た方が幸せ(*´ω`)!

 

朝焼けのモルゲンロート

涸沢カールだからこそ見える朝焼けのモルゲンロートも素晴らしかった!
朝焼けが始まる時刻は、早朝5:30から。それまでに起きて待機していなくては、この絶景は見ることはできません。

実際、私たち夫婦が起きたのは(というより一睡もできていません)午前3時半。既に大半の人達が起きていました。早い人は一眼レフカメラに立派な三脚を付けて、朝焼けを一番良い席で見る為に、涸沢ヒュッテのテラスに陣取っていました。
それ以外の人達も、早々と朝食の支度にとりかかっています。早い人はテントを撤収して、次の登山準備に取り掛かっていました。朝の3時ですよ?普通なら寝ている時間なのに、山ってすごい。

そして、朝6時少し前。まずは夜が明けて、空だけでなく風景全体が青く青く染まっていくのが見えます。これも本当に綺麗でした。
テントの外に出てモルゲンロートに備える人達がたくさん!
一眼レフカメラを持っている人達は、涸沢ヒュッテのテラスや大きな岩の上に三脚を立てて、モルゲンロートを撮影しようと待ち構えています。

この辺りから少し風が吹き始めて、軽い三脚だとカメラごと倒れかねない強さでした。夫のスマホ用ミニ三脚も、風にあおられて倒れてしまいました。撮影時は、カメラの傍を離れない方がいいですね。

2020年9月夜明けの涸沢カール

薄水色の青空が照らし出され、涸沢ヒュッテ奥の山間から、オレンジ色の光が徐々に強まっていきました。その光がどんどんと登っていくことで、涸沢小屋の背後にそびえる山々が、山頂から朝焼けに染まっていきます。

2020年9月涸沢カールのモルゲンロート

ふと振り返って周囲を見回すと、みんなモルゲンロートを静かに見つめていました。写真を撮る人、スマホで動画撮影する人、たくさんいましたが、大自然が織りなす朝だけの絶景に、みんなが魅入っていました。

 

大変だったけど最高の登山!

富士山や塔ノ岳など、山頂から見える風景は格別のものでしたが、涸沢カールの風景もまた、何とも比較することのできない美しさでした。
特に星空がお気に入りです。体力と気力さえあれば、見たままの星空を撮影したいものですが、なかなか体力も気力も追いつきません。難しいですね、登山でカメラ撮影って。

ただ、今回はなかなかの体力勝負な登山でした。平坦と急登の極端な登山道が、逆に疲れやすく感じてしまう人もいるのかもしれません。私は平坦な道が半分以上もあって助かりました。登りは本当に苦しいんです。体がもちません。

観光がてらなら、上高地~明神~徳沢あたりまで片道2時間・往復4時間で遊ぶこともできます。
明神にある池は、700円の拝観料がかかりますが、一見の価値はあるようです。また、明神・徳沢とは逆方向にある大正池や帝国ホテル周辺も、見どころが満載だとタクシーの運転手さんに教えてもらいました。
次の機会には、帝国ホテルでぬくぬく観光もいいですね(*´ω`)

涸沢カールで過ごした1泊で気が付いたトイレ事情や売店メニューなど、知っておきたい涸沢カールのことをご紹介しています。ぜひご覧ください。
涸沢カールのトイレ事情、売店メニュー、テント場の混み具合は?

涸沢カールのテント泊で、困った事やテント泊の改善点をまとめた記事を更新しました。上記の記事とあわせて、ぜひご覧ください。
涸沢カールのテント場!テント泊の困った事・改善点

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