2019年台風15号被災実体験から災害時に持っていて助かった便利な山グッズ紹介!

災害。。。実際に自分の身に起きるまで、遠いどこかの地で起きている事のように感じていました。
しかし、台風15号で実際に停電や断水地域に該当し、街中サバイバルをした数日を思うと、緊急用のグッズは平常時から持っておかないと意味がないと実感しました。

実際、今回の災害で持っていて助かった山用の便利なグッズをご紹介します。
何でも持っていればいいというわけではありませんが、持っていると何かひとつでも不便を解消できるのは、被災している時に大きな心の支えになりますね。

目次

 

災害で何が起きるか?

災害が起きた時、被災地と呼ばれる地で何が起きているか知っていますか?
2019年9月9日、台風15号の被害を受けて、テレビで報道されている内容は本当にほんの一部でしかないことを実感しました。

私たち家族の住んでいる家は、台風15号で被災地と呼ばれる範囲内です。しかし、テレビ報道の内容には私たちの住んでいる土地の情報はほとんど流されることがありませんでした。

他の被害に遭っている土地と同じように停電し、場所によっては断水し、電柱や大きな木が根元から折れて道路を分断し、そして情報が取得できにくくなっていく。
それなのに何の情報も報道されていない。
その事実が、恐ろしく思えました。

もしかしたら、誰も知ることなく、このまま放置されてしまうのじゃないだろうか。。。?

 

不安が連続で押し寄せる

台風が到着した9日は、夜明け前から停電が断続的に続き、朝方になるとすっかり電気はつかない状態になっていました。
この時点で情報は「台風が上陸したんだな」程度の認識です。まだ窓も開けていないし、窓を開けられる余裕もないほどの暴風雨が外を騒がしていました。

朝になって窓を開けると、だいぶ風は落ち着き始めたものの、雨は降り続いています。そこで見たものは、どこから飛んできたかわからない飛来物で満たされた街でした。

枝というには大きすぎる、たくさんの葉がついた枝。
屋根か壁かわからない物の破片。
ビニールやブルーシート。
庭のプランターは高さもほとんど無いにも関わらず、なぎ倒された。

ふと上を見上げると、雨が降り続ける空の様子がいつもと違うという違和感だけがあって、不思議な感じがしました。
すぐにそれが何かわからなかったけれど、周囲の人々も同じように窓を開けて外を確認しあっているその声で気が付かされました。

「電柱が折れてる!」

そういえば、空に電線が見えない。夜中から電気がついたり消えたりしていたことを思い出しました。そして、家の中に戻って確認すると、停電状態だということがわかりました。

家のすぐ傍の電柱が根元から折れ、中の電線の束が丸見えになっていました。折れた電柱は街路樹に引っかかり、弛んだ電線は道路の上で不安定に揺れていました。

人生で初めての大規模な災害に遭遇し、すっかり私の脳は停止してしまいました。
これからどうなるのか、それよりも今日どうなるのか。それさえ全く見当もつけられません。
まずこれから、何をしなければならないのか。それを考えなくてはならない状況でした。

雨が止むよりも先に、軍手をして家の前に散乱した屋根・壁の破片や枝を撤去しました。
道路が通れなければ、何もすることができないと思ったからです。

そこで、恐ろしいものを見ました。街路樹が、根元近くから折れかかっていました。縦半分に避け、その下が横に割れるように筋が入り、2階建ての家ほどのある街路樹は今にも倒れそうです。
運良くバランスを保てているのか、倒れそうで倒れない。。。

本当に運が良いと思ったのは、道路側ではなく外側へと倒れかかっているという点でした。
この傾きならば、最悪の場合でも道路側に倒れることはなく、人にケガをさせることにはならなそうだということ。

けれど、その街路樹以外にも、折れた大木や飛散した枝がそこら中に降り積もっています。
雨で濡れた枝や葉はとても重く、道路に張り付いてスムーズに回収することもままなりません。

 

冷蔵庫が無いという生活

そうこうしている内に日は高く登り、気温が上昇してきました。
晴れてくれるのは有難いですが、熱中症や脱水症状の危険が高まります。

すぐに冷蔵庫を確認しました。まだ9月も上旬。残暑というよりもほぼ夏の気候です。
体を冷やす為に、いつもなら冷凍庫に保冷剤、冷蔵庫には麦茶や水が冷やしてあります。
午前中の段階では、まだ冷蔵庫の中はひんやりと冷気を保っていました。けれど、それもいつまで続くかわかりません。

すぐにクーラーボックスを出し、凍っている保冷剤と水、麦茶を詰め込みました。冷凍してある食材も入るだけ詰め込みました。

あとはできるだけ冷蔵庫は開かないようにして、冷気を逃がすことなく、中に残した食材が傷む前に電気が復旧することを祈るばかり。

冬ならば食材が傷むスピードも違うし、常温で置いておいても平気です。けれど、夏は1時間でも外に生鮮食品を置いておくことは危険です。
けれど、冷やせない。冷やす為の電気もなければ、氷も作れません。

いつ電気が復旧するか見当もつきませんでしたが、折れた電柱を見た限りでは、すぐに復旧しないだろう絶望感がありました。

 

当たり前という贅沢

電気が指先ひとつでつけられて、ご飯もお風呂も何でも簡単に用意できる。そんな生活が当たり前になっていましたが、電気がつかないだけでこんなにも生活に苦労することになるとは、想像もしていませんでした。

電気がつかないから、夕方には家の中は真っ暗です。天窓でもなければ、日の光が届きません。

冷蔵庫は使えないので、食材を備蓄することができなくなりました。買っておいておけるのは、冷蔵・冷凍以外の常温で日持ちする食品のみ。

お風呂はお湯が沸かせないので、水風呂。それも夕方になると明かりが無いので、日が高く、気温も高い昼の内に入っておかないと、夏でも冷たい水を浴びなければなりません。

運悪く、台風が過ぎ去った日から夕方になると気温が下がり、涼しい風が入り込んでくるようになりました。
寝るには快適ですが、お風呂には厳しい気温です。

そして寝る時も、窓を閉め切ったままでは暑くて眠れない状態です。エアコンはもちろん使えません。扇風機も。
寝ながら団扇を持ち、うつらうつらしながら扇いでいました。

 

飲食問題はメスティン・アルファ米で解決!

食料問題は台風上陸の夕方に実感しました。買い込んだ食材を出した時に、もうこれ以上買い込むことができないと思ったんです。
なぜなら、食材を保存する為の冷蔵庫が使えないのですから。クーラーボックスには、冷蔵庫の中の物すべてを入れるだけの容量はありません。
家族全員分の一日の食事を賄うには、その都度買い出しに行かなければなりません。

そんな時に重宝したのが、お米でした。
日本人で良かったと思った瞬間です。お米さえ炊ければ、塩おむすびにして明日食べることもできます。

活躍した山グッズは、メスティン!
大きさによって一合~二合程度しか一度に炊くことはできませんが、それでも無いよりは十分マシでした。

ガスが生きていればメスティンでお米を炊き、ガスが使えなければガスストーブやアルコールストーブなどで代用します。
今回はガスが使えたので、キッチンでのガス台でお米を炊きました。

メスティンが無くても、山の食料として活躍しているアルファ米は、水・お湯どちらでも作れる商品なので、ガスが使えなくてもご飯を作ることができます。
これは非常食としても優秀で、長期保存できるし、軽量でコンパクト、水さえあれば食べられる白米、五目御飯、チキンライスなどの数種類を作ることができます。

尾西食品のアルファ米ごはんシリーズは、袋の中にスプーンも入っていて、本当に何も無い状態でも、水だけでご飯が作れる有難い商品です。

保存期間は最大5年。もちろん常温保存可能です。
14種類の味付けの中から選べるので飽きにくく、おかゆもあります。
アレルギー物質不使用製品(白米、わかめごはん、赤飯、山菜おこわなど)があり、アレルギー持ちの人でも食べられます。
※アレルギー持ちの方が食べる際には、表示をよく確認してから食べてください。

 

明かり問題はたねほおずき・ヘッドライト

日が暮れたら寝るしかないという、電気の無い生活をする人生が来るなんて、想像していませんでした。
けれど、実際には夜でもある程度の明かりが無いと、身動きできません。

そんな時に役に立ったのは、スノーピークのたねほおずきとヘッドライト!
たねほおずきは、夫がキャンプ用にと購入していた物でした。明るさを段階的に変えることができるので、寝る時の豆電球の代わりにすることもできて、今回大活躍です。

ヘッドライトは夕方~夜の間の移動時、常に頭につけていました。自分が見たい方向を向けば、ライトが照らしてくれるので両手が自由になって、とても便利でした。
小さなお子さんがいる家庭ならば、両手が空いた方が何かと便利ですよね。

夫と私は持っている形が違います。夫のヘッドライトは、頭の上と側面にゴムバンドのあるタイプ、私は頭の側面にだけゴムバンドがあるタイプです。
今回、使ってみてわかったことは、夫のタイプのヘッドライトの方が安定して使えるという事でした。

ハチマキのように、頭の側面だけで固定するタイプは、髪で滑って頭から抜け落ちてしまう事が何度かありました。下や上を向くと、多少ずれることもあり、不安定さを感じます。

頭の上と側面で固定するタイプは、ずり落ちてしまうことがなく、安定して付けていられます。

充電式でも問題ありませんが、できれば乾電池も使えるタイプだと非常時には何かと便利です。乾電池さえ手に入れば、ずっと使い続けることができるから。

 

モバイルバッテリーは生命線!

停電時に困るのは、スマホの充電です。家では充電できないから、どこか電気が通っている場所で充電させてもらう必要があります。
今回も市役所や公民館など、複数の公共施設が充電場所として一部を開放してくださいました。本当にありがとうございます。

しかし、一日一回の充電で十分じゃないんです。情報はいくらあっても足りないし、欲しい情報を探すのに、スマホの充電は本当に不足!

そんな時に役に立ったのは、モバイルバッテリーです。
登山時のスマホの予備充電として購入していたモバイルバッテリーが、今回は家族間で大活躍しました。近所に住む兄弟家族にも貸し、停電期間を乗り切ることができました。

iPhone、Androidどちらにも対応できるタイプで、尚且つ充電ケーブルの差込口が複数あると望ましいです。

スマホの充電用ケーブルが付属されているものは、いざという時に本当に便利!充電ケーブルを忘れても充電可能です。

モバイルバッテリーはある程度の大容量だと更に良し!スマホ2~3個分を充電できる容量があるといいと思いました。

そして、もうひとつのモバイルバッテリーは、太陽光で充電できるソーラーチャージャーモバイルバッテリーと呼ばれるポーダブル電源です。
今回の台風被害で話題にもなり、ホームセンターでは売り切れはじめています。

太陽の光で充電し、ACアダプター、USBポートDC出力などができるタイプのものです。
スマホ充電専用のモバイルバッテリーに比べると大型で高額ですが、これ一台あるだけで停電時の快適性は恐ろしいほどの差がでます。

最大のポイントは、ACアダプターが使えるということ。
夏なら扇風機、冬ならストーブなど、ちょっとした家電を動かすことができるんです!
これはあったら本当に良かったのに!と後悔しています。今からでも念のために購入検討中です。

 

情報はラジオよりもSNS

災害時の為に、手動充電式のラジオを持っている人もいるかと思います。今回、私の中で情報収集に活躍したのはTwitterでした。

ツイッターの情報更新は早く、ある程度の情報が集まったら、電力会社、市役所などの公的機関ごとに情報を発信してくれました。
この情報がなかったら、今どこで何の救援が行われているのか、復旧作業が進められているのかわかりませんでした。

ラジオやテレビのニュースでは、ある程度の情報が集まっても、それが放送できるまでに時間がかかります。
今回、国の方針で東京電力に「常に最新情報を流すように」との通達があったとニュースにありました。
誤報は確かに困りますが、「~~ができそうです」・「~~をしています。~~に完了予定です」という、これからの情報が見れたことで、先の見えない災害時でも希望を見出すことができたと思っています。
復旧や支援という非常時の忙しさの中でも、これだけの情報を毎日発信してくれた方々には、本当に感謝の念に堪えません。
これらの情報を取得する為にも、スマホの充電は必須です。

 

夏と冬で違う災害対策グッズ

災害に遭った時、夏か冬かで持っておきたいグッズは異なります。夏は涼しく、冬は暖かく。気温の変化に対応できる物があると、それだけで快適です。

今回、辛いと思ったのは寝る時です。日中は作業などで気を張っているので、暑さも寒さも感じにくいもの。
しかし、集中が欠けると途端に疲労が押し寄せてきます。
そんな時に体をゆっくりと休めることができたら、と思いました。

災害グッズとして適切な物は、電気を必要としない、軽量コンパクト、ある程度繰り返し使えるという3つのポイントを満たしていることが重要です。

繰り返し使えなければ、一回限りで不便な生活に逆戻りです。
電気を必要とする物は、停電したら何の役にも立ちません。
重くてかさ張るものは、避難所に持っていくことができません。

夏は手触りで涼感のある掛布団があると眠りやすくなります。ずっと団扇で扇いでいるわけにはいきませんから、ひんやりシートなども持っておくと便利です。

冬はその逆に、起毛素材の温かな物があると楽になります。靴下、毛布など、肌に触れるものは柔らかい手触りで、それだけで温かさを感じられる物がいいと思いますが、ユニクロのウルトラライトダウンは軽量コンパクトで場所を取らない上に、温かいのでおすすめです。

 

家を留守にする時は必ず誰か留守番を!

とてもひどい事ですが、災害時にこそ犯罪が増えるという事実に、人間って。。。と思いました。

被災地の中で個人宅には復旧詐欺が横行し、停電中のお店にはATMを盗み出すという犯罪も起きています。
大変な非常時だからこそ、日本中で助け合おうとしている時に物を盗もうだなんて。。。

犯罪者の心理は理解したくもありませんが、防衛はしなければなりません。
停電しているということは、セコムなどの防犯設備も使えないということです。となれば、犯罪者にとって被災地は目を付けられやすくなっているということ。

家を留守にする際には誰か一人が必ず留守番で残り、無人にしないことで、窃盗を防ぎやすくなります。

人が助け合っている時に、周囲を疑わなければならないなんて心苦しいですが、自分自身と家族を守れるのは自分だけ、と思わなければならなくなってしまいました。

 

まとめ

まだ台風被害が完全に終わったわけではありませんが、どうにか生活していく目途が立ちました。ここまで来て、やっとひと息つけた心地がします。

今回、持っていて実際に役に立った山グッズはたくさんありました。山はある意味サバイバル!非常時にも使えることが実践でわかり、これからは道具の手入れも怠らずにやっていかねば!と思います。
いざという時にちゃんと使えるように。日頃から準備だけはしておくといいですよね。

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