人力車えびす屋でいく古き函館の夫婦旅

2020年6月函館えびす屋

北海の幸あふれる函館の町。歩くには広くて、車では不便な土地を観光するなら、やっぱりあると嬉しい人力車です(*´ω`)
今回の函館旅行も、人力車のえびす屋さんに乗せていただきました。

目次

 

金物赤レンガ倉庫から出発!

函館の人力車えびす屋の料金表と地図

函館のえびす屋さんはベイエリアにいます。金森赤レンガ倉庫とラッキーピエロの間辺りが出発地点になるので、この辺りを散策していると見つかります。
歩いていれば見つかるほど拠点は多くないようです。京都の方が観光客の人数が多いから?なのでしょうかね?

函館という小さいエリアですが、散策するにはちと厳しい坂道がいたるところにあり、歩いての観光は本当に足が棒!
こういう時は、やっぱり人力車でゆったり観光するのがいいですよね(*´ω`)

 

新人車夫のHさん!

函館えびす屋と大三坂

今回担当してくれたのは、なんと1か月前に入ったばかりの新人車夫のHさん!夫と2人乗りですが、大丈夫なのかやや心配になりました(; ´ω`)(けれど、そんな心配は杞憂でした!)

がっちりボディの年季の入った車夫さんと違い、まだまだ若々しい印象のHさんですが、足はガッチリ走れる足をしておりました。
人を乗せて走る経験が少ないだけで、十分に車夫さんの足!坂道や路面状況の悪い函館の町を、颯爽と走ってくれました(*´ω`)Hさん、ありがとうございます!

 

函館の人力車は2人で走る?

函館えびす屋 坂道を上る

人力車のえびす屋さんは全国展開していますが、町によって独特なシステムがありました。
この函館では、まさかの2人がかりで人力車を走らせています!

函館の町はベイエリアを抜けると、ほとんど坂道!どこへ行っても坂道!かなり遠回りしないと坂道から外れることはできないくらいに坂道が多い町です。
そんな函館を走るえびす屋さんでは、とある急坂を上る時には、忍者のように背後から忍び寄ったもう1人の車夫さんが、人力車の背中を押して走ってくれていました。

実は、乗車前に言われていた注意事項がありました。
車夫さん(; ´ω`)「お客様にはご迷惑をおかけしてしまいますが、急な坂道のところでは降りて歩いていただきますが、よろしいですか?」
私(*´ω`)「問題ありません」そもそも坂道を人力車引いて上るのは無理でしょう。
こう言われていたので、最初の坂道で降りるのかな~?と思っていたら、車夫さんは腰を落としてガッシガッシと人力車を引いて坂道を登っていきました!
私( ´Д`)「あ、あの降りなくていいんですか?坂道ですが。。。」
車夫さん(*´ω`)「大丈夫です!実は後ろを忍者が押してくれていますので」
夫( ´・ω・)忍者とは?「あ、もう1人いるよ!」
私(; @ω@)「わおっ!2人がかり?!」

言われないと気が付きませんでした。いつの間にか人力車の後ろをもう1人の車夫さんが押していました。
出発地点の金森赤レンガ倉庫で出発した後、ゆっくりと観光している私達の先回りをするように、別ルートで走ってきたそうです。

私(`・ω・)「まさか、この後もずっと2人で?!」
車夫さん(*´ω`)「いえ。ここだけです」
さすがにずっとは無理のようです。

忍者の車夫さんが現れたのは南部坂という名前の坂道です。坂道はいくつもありますが、傾斜の違いがあって、2人がかりで上れる坂だけこの忍者車夫さんが付くようです。
あんまりにも急な坂道は、降りて歩くところもあります。

私達のコースでは、大三坂のワンブロック分がそうでした。ホットドッグとソーセージで有名なカールレイモン前で降り、函館ハリストス正教会まで歩きました。
石畳なので人力車に乗りながらでは走れないのかもしれませんね。

坂の途中はバラが咲いていたり、教会の三角屋根が見えたりして、写真スポット満載な坂です。長くはない距離なので、降りて歩いて楽しむにはちょうどいい距離でした。

 

坂の上も下も美味しいものがいっぱい!

車夫さんの観光解説も素敵なのですが、絶対聞いておきたいのは美味しいもの情報です(`・ω・)!観光地に長く居て、その足で見て回り、たくさんの人からの情報も入る車夫さん達は、美味しいもの情報の宝庫!
担当の車夫さんにも聞いてみたところ、3つのおすすめ店を紹介していただきました。

 

波止場を一望!シーフードダイニングしろくま

函館シーフードダイニングしろくま

ランチを食べるなら、ゆったり海を眺めてシーフードが味わえる『shirokuma』(しろくま)
海に面したオープンテラス席もあるそうです。この日は肌寒く、外の席に出ている人はいませんでしたが、海が見えるとあって地元の人も観光客も来る人気店のようです。金森赤レンガ倉庫からも近く、歩いて来店もできます。

外を歩いていて体が冷えてしまったので、何か温かい物が欲しかった私たち夫婦。夫は煮込みハンバーグ、私はクラムチャウダーをいただきました。
あまりの温かさ、美味しさに写真を撮ることさえも忘れて食べてしまった私達。。。(; >ω<)
本当に美味しかった!暖かかった!一緒に出されたパンも美味しかったです。

ランチはお値段リーズナブルで、1人1,000円ちょっとでドリンクまで楽しめました。
席数が少ないお店なので、お昼時はあっという間に満席になってしまうようです。来店は早めの時間帯がおすすめです。

 

夕暮れ時がおすすめ!和菓子と日本茶のティーショップ夕日

紹介していただいたのに駐車場が満車で入れなかったカフェ!とても残念ですが、今度は必ず行ってみたいお店です!

和菓子とお茶のティーショップ夕日。その店名のとおり、夕暮れ時がベストタイミング!席は海を眺める窓に面していて、ゆったり時間を忘れて海を魅入るカフェ。
メニューは和菓子と日本茶のみ。色々食べるというよりも、ひと息つく為にあるようなお店のようです。

車夫さんは、こちらで練り切りのような和菓子が美味しかったと仰ってました。私も食べたかったのですが、14時来店の時点で駐車場が満車。道も狭いので待機もできず、諦めました。
もし来店するなら、路面電車終点から徒歩10分ほどらしいので、歩いていくのがいいかもしれません。

 

行列必至!賞味期限30分クレープ!洋菓子のアンジェリックヴォヤージュ

函館アンジェリックヴォヤージュ

人力車観光中に目の前を通りがかりました。車夫さんもおすすめで、人気のお店だそうです。なんと!材料を使いきったら即終了という人気店ならではの注意書きまであるお店です。

人力車で通りかかった午前11時ころ。この時は空いていたんですよ。店前の看板には駐車場案内があったので、人力車観光を楽しんでから戻ってこようかなと思っていたのが間違いでした。車夫さんを待ってもらって買いに行くべきでした。長い時間のコースにしたメリットを十分に活かせなかった(; >ω<)無念!

ここのおすすめは、賞味期限30分のクレープ!品名も面白いし、賞味期限30分ってどんなクレープなのか想像もつきません!ただ、美味しいそうです(*´ω`)

しかし、人力車観光を終えて戻ってきた時には、店の外にも並ぶ長打の列!店の外に路駐するマナーの悪いお客さん!土砂降りの雨!
せっかくのおすすめ店だったのに行けませんでした( ´Д`)ここも次こそは!

 

おすすめは1時間以上の貸し切りコース!

函館は小さい町ながら、見どころがあっちこっちに広がっています。全部回ってもいいし、1区間だけ、ここだけという短いコースも選べますが、えびす屋さんのおすすめは1時間以上の貸し切りコースです。

なぜ1時間以上の貸し切りコースがおすすめなのかというと、長時間コースならば、行程の途中に「あっち見たい」「こっち行ってほしい」という要望が通しやすいそうです。もちろん人力車を降りての観光もはさめます。
短いコースだとこの時間的余裕がない為、基本通りの道を回って解説して終わってしまうそうです。

確かに、人力車に乗って町を観光していると、あっちもこっちも行ってみたいし、できれば降りてじっくり見たい場所もありました。わざわざ人力車を降りて、もう一度戻ってくるのも大変ですから、人力車での観光途中に寄れたらいいですよね。

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