鹿野山ヒルクライムに挑戦!まさかの事態に焦る?!
サイクルボール2ndの伊豆いちショートで、初めてのヒルクライムを達成してから、なんとなく自信がつきました。そこで、あのロードバイク系YouTuberさん達が訪れる鹿野山ヒルクライムも挑戦してみようかと!
目次
鹿野山ヒルクライムの概要
千葉県君津市にある鹿野山(かのうざん)。
標高379m。千葉県で二番目に高い山として知られている。
九十九谷と呼ばれる山谷が織りなす景観が有名。山頂となる九十九谷展望公園から見る風景は、絶景。天候にも左右されるが、日の出の頃には雲海を見下ろす風景が見られることもある。
ロードバイクのヒルクライムで使われるルートは、7ルートあると言われているんですが、なぜか検索では4ルートしかヒットしない謎。残り3ルートはどこにあるんでしょうね?
難易度が一番低いのが水色の福岡口(大井戸)と呼ばれているルートです。道は狭いものの斜度が一番緩くて、走りやすいそうです。スタートは桜並木になっていて、春には桜の下を走れる道になります。
ただし、この道には時間制限があるので、スタート時間に要注意!
福岡口の入り口から2.4kmは、土日休日9-17時の時間帯は下りのみ通行可となっています。土日祝日の日中は、ダウンヒルならできますが、ヒルクライムはできません。ヒルクライムを希望する場合は、朝9時までにスタートする必要があります。もしくは夕方17時以降。
難易度そこそこは、緑色の宝竜寺とピンク色の西猪原。そこそこと言っても、山頂に近づくにつれて斜度がキツくなっていくので、本当にそこそこなのか疑問が残ります。
難易度高めはオレンジ色の秋元口と呼ばれるルートです。ここはマザー牧場へ向かう道を走り、途中まではなぜかほぼ平坦。ヒルクライムなのに?と思いますよね。そう、全部の坂が最後に待っているというルートなんです。後半にやってくる斜度は、まさに激坂と呼ぶにふさわしいとか。
気が付いたんですが、地図を見ると、宝竜寺ルートと最後がかぶってるんですよね。つまり、宝竜寺ルートも最後は激坂ということになるんですよね。
速い人だと20分前後で上り切る鹿野山ヒルクライムですが、初心者は30~50分かけてマイペースに上るでいいと思います。無理すると本当に危ない!(本当に無理しすぎて危なかった出来事があったんです。。。それは後ほど)
Googleナビに任せたらスタートが。。。
夫と一緒に宝竜寺ルートを上ることに決めて、Googleマップで宝竜寺ルートの入り口にナビを設定しました。ビックリしたんですが、「鹿野山 」とGoogleマップに入力したら、「鹿野山 宝竜寺ルート」と予測検索が表示されたんです。まさかこんなナビが表示されるとは!Googleマップもやりますね!
そう思っていたんですが。。。まさかの間違い!
宝竜寺ルートのスタート地点に着いてみると何だか違うんですよね。。。私道のような砂利道に、本当に一般民家の目の前がスタート地点として表示されていました。
どうしてこんなところがスタート地点として登録されているのか謎なんですが。。。何がどうしてこうなったのか。。。
皆さんも、Googleマップで鹿野山の宝竜寺ルートへ行く時には、気を付けてください。
本来の宝竜寺ルートのスタート地点よりも3~4kmほど下されさてしまいました。本来のスタート地点は、上の地図の場所です。ちょうど信号があり、君津市市街へ向かう左折か鹿野山に向かう右折かの信号がスタート地点になっています。
これからヒルクライムするっていう前に、道間違いだなんて体力が削れれてのスタートになってしまいました。
緩やかな林道?緩やか?!
本来のスタート地点まで行き、夫と二人で鹿野山宝竜寺ルートのヒルクライムスタートです!
天気のいい休日の林道スタートという感じです。まずは緩やかな傾斜の上り坂風になっていき、まだまだ平坦を味わえるくらいの斜度だったんですが、なぜか徐々に夫と引き離されてしまいました。
夫(`・ω・)「大丈夫?」
私(; ´△`)大丈夫ではないけれど。「先行っていいよ!上で会おう!」
夫(`・ω・)「了解!」
遅い人にペースを合わせるのは、ヒルクライムでは少々難しいですよね。夫のペースにはついて行けないので、早々に別行動をとりました。
これがマイナスになってしまったのか、私のペースが上がりません(; ´△`)なぜ?
劇的に遅いわけではないんですが、まだ斜度は5~6%程度なのに、ペダルが重いのなんのって。どうなってしまったんでしょうか。
宝竜寺ルートの斜度は、この辺りから急激に変わります。
スタートから徐々に斜度がキツくなっていくんですが、林道区間は割と緩やかな部分もあって、体力さえあれば初心者でも上り切れる程度だと思います。
本格的に厳しい坂になってくるのが、上記地図の1と2の部分です。
ずっと林道の区間なんですが、カーブのある1の区間はつづら折り特有の傾斜がキツく感じました。カーブのイン側を走ると、斜度のキツさに泣きたくなります。
この道はバスも通行するので、道幅の狭いところでの追い越しは怖いですね。できるだけブレないように真っ直ぐ走りたいんですが、ヒルクライム中なんでブレやすくて。追い越しする車の人も怖いと思います。
激坂区間は1~2km程度だと思うんですが、スピードが上がらない私としては、もっと長い距離を走っていた気がしますね。本当に「ゴールはまだか?」状態でした。
路面の状況
スタートからゴールまで、路面状況はとても整備された綺麗な道といった感じです。山の中の道なので、落ち葉や細い枝が落ちていることはあるんですが、紅葉期でなければ、そこまで気にならない程度だと思います。地面が割れている部分もほとんどなく、とても走りやすい状態でした。
道幅が一番狭い区間は、車一台と半分くらいの幅のところがあります。スタートからゴールのちょうど中間地点位だったと思います。そこだけ道幅が狭いので、車に追い越される時や対向車が来た時のすれ違いには注意が必要ですね。
交通量は?
土曜日の日中にヒルクライムに行きましたが、交通量はそこまで多くはありませんでした。
ヒルクライムの約40~50分の間、追い越された車は10台ほどです。バイクは7~8台くらい。
ロードバイクがフラフラになりながらヒルクライムしているのが見えているせいか、無理に幅寄せして追い越そうとする車やバイクは一台もありませんでした。
最後の直登!
上の地図の2の部分。残り900mの直登です!ここは本当にキツかったです!何度も足をつこうかと考えては、頑張ってペダルを回していました。
この直登、二段階に分かれています。
一段階目の激坂の後、ほんの少しだけ緩やかな斜度になっています。まるで、そこで息を整えろと言っているかのようですよね。そして、その次に待つ二段階目の激坂!そこを上り切れば、鹿野山宝竜寺ルートのゴールである大塚屋旅館の駐車場が見えます。
ありがたいことに、このゴールには自販機があって、椅子があって、日陰まであるんです。場所からして大塚屋旅館の敷地だと思うんですが、本当にありがたいです。命の休憩ポイント!
心臓?肺?が痙攣したかも!
さて。最初に書いておいた「無理しすぎて危なかった出来事」をお話したいと思います。
これ、一般的な人にとっては危険でもなんでもないと思うんですが、私のように病気を抱えている人は注意した方がいいんじゃないかな?と思って、私の体験を書こうと思いました。
私は、血液の難病を抱えていて、現在も治療中です。普段の生活に難は減ってきたんですが、血液が薄い為に酸素や栄養をうまく体中に運べません。
そう!酸素を運べないんです!
最後の直登激坂までで、息は切れ切れの状態でした。富士登山もこの状態だったし、伊豆いちショートも同じ状態で走り切ったので、人より早く息が切れるくらいで問題視していなかったんですよね。
それが、まさかの事態が起きました。
ゴールが見えて、夫が見えて。夫がヒルクライム達成で駆け寄ってきてくれたところで、私の肺に異常発生しました。簡単に言うと肺が膨らんでいないような感覚があって、息ができなくなったんです。
この時の状態を夫は、「妻がいつも以上に荒い呼吸しているし、フラフラしてる。これって救急車呼ぶ案件?」と思ったそうです。
私も、頭がくらくらして、ぼんやりしている感じなのに、どことなく頭痛がしていました。どこが痛いとはわからない感じです。
体を休ませたいんですが、立っていることさえも辛くて、夫に支えてもらってロードバイクを降りたら、すぐに椅子に座り込みました。でも背もたれに寄りかかっても楽にならないんです。貧血状態がひどいのかな?と思って、頭を下げたんですが、それでも苦しいのが収まりません。
呼吸は荒いというか、ひゅーはーって感じな音が出て、吸いたいのに吸えていない感じが続いて、酸欠状態なのかもしれないと考えていました。こういう時、いつもなら心拍が速くなるんですが、驚くほどに弱々しく感じました。
呼吸が思うようにできない状態なので、夫との会話もできません。夫はとにかく私を楽にしようとして、背中をさすってくれたり、日陰に移動させてくれたり、様子を見続けてくれていました。
体感では3~4分ほどこの状態が続き、ふっと急に息が吸えるようになったんです。
いや~危なかった(; ´ω`)体って無理するといけないんですね。これは本当に危機を感じる出来事でした。
無理は禁物。でも達成感!
そんなこんなを乗り越えて、無事に鹿野山宝竜寺ルートのヒルクライム達成しました!途中で休むことも足をつくこともなく、ゴールまで駆け上ることができました!
かかった時間は、約40~50分くらいだと思います。スタート地点を間違えていた上に、スタート時間を測るのを忘れていました。正確ではありませんが、だいたいこのくらいの時間で上れたと思います。
今回は、道も空いていたし、路面状況も悪くなかったし、良い条件が整っていたように思います。紅葉期なんかはゴール付近が混みあうので、ロードバイクですり抜けるもは難しくなると思います。夏の時期ならそこまで車は多くないだろうし、暑いけれど林道は日陰が多くて涼しいです。風の影響もほとんど受けません。
何かを達成するって、楽しくて嬉しいですね。ひとつ自分が成長できた気がします。
でも今回は、体の限界をおかしな方向に超えてしまった気がするので、病気があることを忘れずに、絶対に今後は無理はしないことを心に刻みました。