自宅で出来るザックの丸洗い、使用後メンテナンスとは?保管場所にも注意が必要!

ザック丸洗いTOP画像

登山時にしか使わないザック。意外とお手入れは面倒ですね(; ´ω`)
けれど、お手入れしないと次のシーズンまで持たないかもしれません。だって、ここは湿気大国日本ですもの。

 

目次

 

 

ザックのお手入れは必要?

リュックサックとスプレーのイラスト

ザックをはじめ、日常的に使うカバンでもお手入れすることありますか?あまりないような気がします。私はほとんどやったことはありません。
なんとなくですが、カバンは生地が丈夫に造られているので、あまり見てわかる汚れがつかない限り、お手入れといったお手入れをしようと言う気にならないからではないでしょうか?
めちゃくちゃ繊細なカバンだったら、使った後にはお手入れしそうなものですしね。

耐久性にも汚れにも強い登山用ザックですが、実は結構匂いが染みつきます。いや、汗を吸い込んでいるからこそ、染みついているのではなく、汗臭さを放っているのかもしれませんね。

夏の登山では特に汗をかきます。そんな汗、背中から、脇から、肩から、腰から。ザックはしっかりと吸収しているんです。一年目は乾燥さえさせればほとんど匂うことはありません。匂いに敏感な人はこの時点でも気が付くようです。
ですが本番は次のシーズンです(; ゚ ロ゚)

たっぷりと汗を吸い込んだザック。しっかり乾かして物置やクローゼットに置いておいたら、次の夏に出した時に凄い汗臭いっ!!このまま電車やバスに乗ったら、スメハラと言われてしまいそうなレベルに達します!

ザックは昔から「丸洗い厳禁!」と言われてきました。型のある物なので、素人が洗濯をして型崩れしてしまったり、生地を傷めてしまったりするのでオススメはされていません。今でもお店で「部分洗い」の注意書きを貰うこともあります。

けれど。きちんと気を付ければ、丸洗いOKなのですよ(`・ω・)

 

 

使う前のお手入れ

使った後のお手入れも大切ですが、使う前に予防しておくことで、汚れを付きにくくさせたり、洗いやすくしたりできます。
日頃のお手入れって本当大事です(*´ω`)

 

撥水スプレーをかけておく

専用の撥水スプレーがあるので、あればそれを。無ければ布用の撥水スプレーで代用します。
ザック本体にムラなく吹きかけておくことで、水弾きが良くなり、汚れが付着しにくくなります。使った後のお手入れも楽ちんです。

 

 

使った後のお手入れ

使った後は特に重要!これを怠るとザックの寿命が縮んだりすることもあるんです!
大切な荷物を入れるザックを手荒に扱って、万が一登山中にザックが壊れたら元も子もありません。

 

泥汚れは乾かしてから落とす

目につきやすい汚れと言えば「泥」ですね。
泥が付いたらすぐにでも落としたいところですが、濡れたままの泥は汚れが広がるのは簡単ですが、落とすのは難しいんです。そこで乾かしてからブラシで優しく落とします。
ブラシは何でも構いませんが、歯ブラシが使いやすいです。硬さもそこまで硬くなく、小さいので細かいところまで届きやすいです。

 

背面やショルダーパットはタオルで拭く

汗を吸収しやすい背面やショルダーパットは、硬く絞ったタオルで丁寧に拭き取ります。
あとはファブリーズなどで消臭して、陰干しして乾かします。

 

 

ザックの洗い方

リュックサックのイラスト

部分的なお手入れは本当に簡易的なものです。昔はこれだけでお手入れ完了としていたのでしょうね。匂いと汚れが気になって仕方ありません。
けれど、洗濯機なんかに入れようものなら、型崩れというレベルではなく一気に破損です。生地裏のコーティングや縫い目などは、見た目以上にデリケートです。力加減のできない洗濯機でザックを洗えば、一発でダメになってしまうので止めておきましょう。

洗濯機を使わずに、安全にザックを丸洗いする方法はあります(`・ω・)
大切なザックを傷めずに、型崩れさせずに綺麗にしましょう!

 

1.ザックの中身を全て取り出し、チャックなど全て開く

レインカバーなど普段入れっぱなしにしてある物全てを取り出します。背面に入っているフレームも取り出します。これを入れたままではフレームが歪むか、背面の生地がひどく傷みます。
チャックや紐など開放できる部分は全て開きます。

2.浴槽に15~20cmくらいのぬるま湯を溜め、中性洗剤を入れる

ザックが入るほどの桶があればいいのですが、一般的に持っている人の方が少ないですよね。どこの家庭にもある浴槽を使います。
中性洗剤は生地を傷めにくいので使用します。洗剤の量が多いと、すすぎが大変になるので量は少な目に調整します。

3.ザックを洗う・すすぐ

5~10分つけ置きしたら、手で押し洗いします。汚れがひどい部分は歯ブラシなどで優しく汚れを落とします。
洗いが終わったら浴槽のお湯を抜き、シャワーでザック全体をすすぎます。再びぬるま湯を溜め、ザックの洗剤を落としきります。洗剤残りがないように、きっちりすすいでください。すすぎの目安は3回ほどです。

4.陰干しする

風通しの良いところに陰干しします。この時、直射日光に当ててはいけません!生地が傷むので、必ず陰干しします。

丸洗いするタイミングは、年1回程度。夏の登山シーズンを終えた頃がぴったりです。夏登山で吸収した汗や汚れをしっかりと落として、来シーズンの為に保管しておきましょう。

 

 

保管場所と保管方法

タンスのイラスト

日本という国の気候は、物を長期間保管することに本当に向いていないような気がします。高温多湿。これだけで十分に物がダメになってしまうのですから( ´・ω・)
それでも出来る限り保管場所は選びましょう!

ザックに湿度と直射日光はNGです。保管する時は必ず通気性の良い部屋で、日光を当てないようにします。

保管方法は吊り下げタイプと置きタイプに分かれます。
吊り下げタイプはS字フックやハンガーなどに吊り下げる方法です。一見、型崩れしやすそうに見えますが、意外と大丈夫です。床に置かれないことで湿度に触れる機会も減ります。

置きタイプは型崩れしやすいので注意が必要です。物置などの壁に立てかけるようにして置きます。この時、上に物を置いたり、滑らせるように移動させると型崩れを起こしたり、生地が傷んだりするので注意が必要です。また湿気に触れる機会が増えるので、たまに虫干しするといいですね。

 

 

まとめ

ザックの洗い方から保管方法まで細かいポイントがたくさんありました。ひとつひとつ気を付けていれば、ザックは長い間あなたの登山ライフを助けてくれる大切な仲間になります。

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