【飛鳥2】で1番下のランクのお部屋に泊まってみた!Kステートは快適?

豪華客船【飛鳥2】では、SロイヤルスイートからKステートまで9つのお部屋にランク分けされています。
今回は、1番下のKステートに宿泊したレビューを正直レビューしていきますよ!

目次

Kステートの間取りは1つ上のランクと同じ?

2度目の飛鳥2乗船では、お部屋ランクは1番下の「Kステート」をあえて選びました。
その理由は、船酔い対策になるからです。

KステートとFステートは、ほぼ同じ間取りをしています。クッションとヘッドボードの色が異なるだけで、広さも全く同じです。
違う点は、眺望。
Fステートは眺望が確約されており、窓を遮るものはありません。
Kステートは窓はありますが、そのほとんどは救命ボートに遮られており、窓からの風景はあまり良くないのがランクが低い理由となっています。

飛鳥2のF・Kステート

しかし、Kステートだからこその利点があるのです。
それは、お部屋が船の中央付近に集中していること!これは大きな利点ですよ!特に船に酔いやすい方には朗報と言っても過言ではありません!

以下のイラストは、飛鳥2の船内構造図です、7〜8デッキの部屋の配置を表しています。
この図を見ると、Kステートは船体の中央付近に集まっているのがわかりますよね。救命ボートは船体の中央にあるため、眺望を遮るKステートも中央に配置されるのです。

飛鳥2の部屋配置

飛鳥2では予約時にお部屋のランクは選べますが、お部屋の位置までは選べません。完全にランダムです。
そのため、船酔いしにくいお部屋にしてほしいと希望しても、そうなるとは限らないのがクルーズ旅行…
けれど、船酔いでせっかくのクルーズを台無しにしたくはないですよね。
そんな時には、あえて救命ボートで眺望が悪いKステートを選び、船体中央のお部屋になるよう計画すれば、船酔い対策にバッチリです!

私たち夫婦は今回、船酔い対策のためにKステートを選びました。もちろん酔い止め薬も飲んだ上ではありますが、前回は酔い止め薬を飲んでも船酔いしていたのに比べ、今回は全く船酔いナシ!
朝から日付が変わる時間まで、クルーズを楽しめました!

はてさて…1番下のランクのお部屋で、クルーズ旅行は楽しめたのか?気になりますよね。
お部屋のアメニティや設備について、詳しくご紹介します!

ベッドはシングル?でも?

飛鳥2Kステートのベッド

Kステートは、シングルサイズベッドがピッタリと隙間なく並べられて、ダブルベッドのような状態で配置されています。
お部屋自体が18.4㎡と、それほど広くないからです。有名なビジネスホテルのアパホテルのシングルルームが11㎡なので、それよりは広めですね。

そして、ベッドには人生を変えるベッド・マットレスの謳い文句で有名な「シモンズ」が、飛鳥2と共同開発したものが全室に置かれています。
確かに、寝心地は最高でした。カジノで興奮した脳みそが、ベッドの上でとろけていくかのよう…
ベッドに入れば、あっという間に眠気が訪れ、気がついた時にはスヤっと眠りに誘われてしました。

シングルベッドのはずですが、全く狭さを感じませんでした。
さらに言えば、枕がなんだかフィットする!これには驚きましたね!
夫も私も、旅行のときには枕がなんだか合わなくて…という状態でした。硬めがいいとか柔らかいのじゃないとダメとか、自覚がないので正解がどれだかわかりません。

でも、飛鳥2の枕は最高!
ベッドにセットしてある枕は、フワッフワの柔らかめとちょっと硬さのある2種類が置いてありました。さらにクローゼットに硬めの枕が予備であります。
夫はちょっと硬さのある方を使い、私はフワッフワの柔らかい枕を使いました。これがもう最高の寝心地なんです!

朝までぐっすりはそうなんですが、なんだかお肌の調子、髪の艶まで良い感じがするのですよ…!
これはちょっと凄すぎです!
快眠だけじゃなくて、お肌や髪まで綺麗になるなんて!

バスタブあり!これぞ飛鳥2!

クルーズ船といえば、海上にあるのだから設備は最低限になってしまうのは仕方がありません。けれど、日本の豪華客船飛鳥2は違うのです…
全室にバスタブがある!
日本に生まれたことに感謝したい!

大浴場ももちろんありますが、外に出る手間を考えると精神的に無理はしたくないですよね。それも、一日遊び疲れたあとなんですから。
そんなときにお部屋にバスタブがあれば、お湯に浸かれる癒しがお部屋で実現できちゃうんです!

飛鳥2Kステートのバスタブ

お部屋のバスタブは、お部屋ランクによって差があります。
なんと言っても、スイートと名の付くお部屋のバスタブには、ジェットバス付き!
和洋スイートは洗い場が付いている!なんて贅沢!
さすがにそこまで豪華にとはなりませんが、1番下のランクのKステートでもバスタブが付いているのは凄いです。他のクルーズ船では珍しいことらしく、さすが飛鳥!と言われるポイントですね。

バスタブは、身長162cm普通体型の私が、膝を軽く曲げて入れる広さでした。
横幅は窮屈ではありませんが、狭いと感じるほどではありません。
手すりは壁側に1つ付いていますが、バスタブ内にはありません。

面白いのが、水(お湯)を出す時間が決められる仕組みの蛇口だという点です。
蛇口付近をよく見てみると、左右に温度設定とシャワーのスイッチがあるのがわかります。中央には、蛇口から水(お湯)を出すスイッチも。
では、真ん中にある数字とプラス・マイナスのボタンは何?

飛鳥2Kステートのバスタブ

数字は時間で分を表しており、蛇口から水(お湯)を出すと、その時間だけ出し続けてくれる仕組みなのです。
船上では水は貴重ですからね。うっかり出し過ぎてしまわないように最初から適量が出る時間設定がされています。
Kステートでは、5分ほどでバスタブにちょうど良いお湯が張れるみたいです。

トイレはウォシュレット付き!

飛鳥2Kステートのトイレ

夫が地味に喜んだのは、トイレのウォシュレット。初めてウォシュレットに出会ってから、ウォシュレットがないと嫌なのだとか。
最近は、海外のホテルでも導入されるようになりましたね。

一点だけご注意があるとすれば…音でしょう。
トイレを流す際の音、非常に大きな音が出ますw 船の構造上仕方がないのかもしれませんが、一瞬「壊れた?!」と疑いたくなるような音がするので、毎回ビクビクしていましたw

新幹線のトイレと同じような仕組みなのだと思います。少ない量の水で流し、吸い込むようにして排水を処理しているように見えました。
そのため、排水していく際に「シュゴゴゴゴっ!!」と大きな音が鳴ります。蓋を閉めると反響するのか、より大きな音になるような気がしますw

アメニティ勢揃い!

宿泊する際、どんなアメニティが置いてあるか気になりませんか?持っていく荷物にも関わるので、ホテルのHPにはできるだけ正確な記載があると嬉しい私です。

飛鳥2では、日本の標準的なホテルと同等のアメニティが揃えられていました。
化粧水やメイク落としなどのスキンケアアイテムはありませんが、お風呂用品や手・顔・体用のタオルが人数分など、あって欲しいものはきっちりとあります。

飛鳥2Kステートのアメニティ
飛鳥2Kステートのアメニティ
  • タオル各種(手・顔・体)
  • ボディソープ
  • シャンプー
  • コンディショナー
  • 石鹸
  • ハンドソープ
  • 歯ブラシ
  • 髭剃り
  • ボディタオル(洗う用)
  • 綿棒
  • コットン(3枚入り)
  • ヘアブラシ
  • 水 3本
  • 生茶 2本
  • オレンジジュース 2本
  • アップルジュース 2本
  • セキュリティボックス(暗証番号入力タイプ)
  • 船内ミニマップ(ケース付き)

室内にあるアメニティはこんなところ。
2022年に乗船した飛鳥2の動画を公開した際、コメントで「レセプションで酔い止め薬がもらえましたよ」と教えてくださった方がいらっしゃいました。

しかし、現在は置いてはいない様子。
クルーズガイドブックにも、薬の処方は診療室で診察を受けてからとなっており、つまりは有料となったようです。
体質による薬の副作用を考えてのことなのでしょうか?無料でいただける酔い止め薬がないと思うと、心許ないですが…自分で持っていけば良いだけですからね。自分の身は自分で守らねば!

寝巻きナシが「通常」

クルーズ船では、部屋着・寝巻きは置いてありません。必要があれば持参しますが、スイート以上のお部屋にはバスローブが付いているので、寝巻き代わりになりますね。
けれど、寝巻きではお部屋の外は出歩けません。カジュアルな服装で良いと言われても、クルーズ船なので服装には気を使う必要があるのです。

お部屋では、できるだけ体を締め付けず、いつもの着慣れた服が1番です。体もそうですが、精神的に休まりますものね。
けれど、お部屋の外を出歩こうとするならば、それなりの服装にしなければならないのが辛いところ!

女性ならば、締め付けないワンピースがあると便利ですね。航行中は強風なので甲板には出ないほうが身のためですが(身に覚えあり)、船内ならば問題ありません。
お部屋の中だけで着用するなら、普段のパジャマで大丈夫。
室内着でお部屋の外に行くかどうかで、寝巻きになるものを考えてみると良いですよ。

飛鳥2では、夕方以降はTシャツなど軽装でお部屋の外を出歩くのはご遠慮くださいとされています。
でも許されている範囲もあり、ジムや大浴場への行き帰りです。それ以外のスペースを出歩く際には、きちんとした服装が求められます。

大浴場へ向かうには、船尾のエスカレーターに乗る必要があるのですが、夜の時間帯はTシャツ姿というお客様方もいらっしゃいました。中には綺麗な服装の方もいらっしゃいます。
服装はその人の自由ですが、みんなせっかくのクルーズ旅行の雰囲気を台無しにしてしまわないよう気を遣いあっているのが素敵ですよね。

まさかの充電難民に?!

飛鳥2Kステートのコンセント

お部屋には、大きな鏡の化粧台があるのは嬉しかったのですが、残念なことにコンセントの数が圧倒的に少なかったです!
きっと、お部屋が広いスイートならば、こんなことにはならないはず…!

Kステートのコンセントは化粧台の上にある延長コードの2つ。USB充電もできるのですが、カメラやパソコンの充電器はUSBではないのですよ…
できれば、その日のうちに充電し終えたいところですが、同時に充電できるのは2つまで。順番に充電させていかないと、翌朝には電池切れの悪夢が!

よく探してみましたが、ベッドサイドにもなくて。化粧台の上にある延長コードだけのようでした。
充電するものが多い方は、自分で延長コードを持参したほうが良いかもしれません。

眺望は?窓からの風景は?

飛鳥2Kステートの眺望

こちらが、Kステートの窓から見える風景です!
窓の下半分より少し多いくらいの範囲を救命ボートが埋めています。上半分ほどはなんとか見えるものの、全体を拝もうとするのは難しいです。
さらに、ベッドに入って窓を眺めても空しか見えません。海は見えない角度です。これはFステートも同じかな?

眺望がないことがKステートの条件のようなものなので、これは仕方がありませんね。
けれど、完全に窓からの眺望がないわけではないため、残念には思いませんでした。何よりも、眺望を失うことで得られる対価は「船酔いしにくい配置のお部屋になる!」のですから。Kステートにしたほうが得難いメリットを得られます。

眺望が悪いことは必ずしも良くない条件とは言えない理由のもう1つには、ほとんどお部屋に戻らないことがあげられます。
飛鳥2の船内は、至るところでイベントを行い、無料で飲める時間ごとの飛鳥オリジナルドリンクが提供され、お部屋に篭っているなんて勿体無いですもの!船内を歩き回ってこそ、クルーズ船が楽しみ尽くせますよ!

Fステートよりも良かった!その理由は?

結論を申し上げると、2年前に乗船した1つ上のFステートよりも、Kステートのほうが快適でした!
その1番の理由は、部屋の間取りです。
こればかりは運としか言いようがない理由w

図のように、FステートもKステートもほとんど間取りは同じですが、実は7デッキと8デッキでは微妙に部屋の形が違っているのがわかるでしょうか?
7デッキは、入り口付近が斜めに切り取られたように鋭利な形をしていますが、8デッキは直角な間取りをしています。この多少の違いが、狭さの違いでした。

飛鳥2の部屋配置

2年前に乗船した際は、7デッキの船尾に近いところのFステートに宿泊しました。
広さは今回のKステートと同じはずですが、ベッドとバスルームの間にあるソファーが斜めに配置され、バスルームにあるトイレも洗面台とバスタブに挟まれて狭いのなんのという配置でした。

それが今回のKステートでは、何もかもがまっすぐ!直角な配置!
そのため、広さは同じでも体感的な広さが全く異なりました。
バスルームにあるトイレも、今回は洗面台の向いに配置され、洗面台の前も広々使えたのが嬉しかったです!

これはお部屋のランクではなく、何号室に振り分けられるかという運の問題ですよね。こればっかりは予約時に希望を出せても、希望が叶う保証はありません。何しろ、予約時にお部屋がどこになるかは基本選択できないとなっているからです。

それでも、Kステートなら船体中央に配置されているため、船酔い対策としては最高の位置!
今回、船酔いせずにクルーズを楽しめたのも、お部屋の位置が良かったからではないかと思っています。実際、揺れは以前より感じませんでした。
これだけの違いがあるなら、Kステートが1番下のランクだなんて思えませんよ。

飛鳥2「Kステート」のお部屋紹介動画を公開しています!
ぜひ、こちらもご覧ください(*´ω`)!

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