登山を楽にしよう!登山を楽にする歩き方3つのポイント!
涸沢カールのテント泊登山を体験して、精神的にも成長できたのではないかと自負しております(`・ω・)それだけ辛かった登山でした。
そんな辛い登山を経験して、やっぱり思うのが「楽に登りたい!」です。
楽な登山、楽しそうですよね!
目次
登山で負担がかかる体の部位
登山で負担がかかる体の部位は、足の指、足首、膝、ふくらはぎ、太もも、股関節、そして肩と鎖骨です。
足や肩はわかるけれど、鎖骨?って思うかもしれませんが、重い荷物を普段から持ち慣れていないと、ザックのショルダーハーネスが鎖骨をジリジリと圧迫して、痛くなるんです。涸沢カールから帰ってきたら、左右の鎖骨が少し赤くなって、触るとヒリヒリ痛くなってしまっていました。(3~4日ほどで完治!)ショルダーハーネスの圧迫と摩擦が原因でしょう。
このように、普段では負担のかからない体の部位にも、登山では負担が大きくかかります。あらかじめ負担がかかるとわかっていれば、対処法を考えておくことも、鍛えておくこともできます!
今回は「楽に登る」をテーマに、実体験に基づいた楽に登る為の3つのポイントをご紹介します。
1.負担軽減には後ろ足がポイント!
普段歩いている時、山を登っている時、前に出した足と後ろにある足のどちらに力が入っていますか?
◆後ろにある足だという人!
大正解!この歩き方が普段から出来ている人は、登山でも楽に歩くことができる人です。
ポイントは、後ろ足で地面を蹴るのではなく、体を押し上げるようにじんわりと力を加えること。常に一定の力で押し上げるのではなく、砂利道やガレ場では、つま先の力を抜くようにして足をふらつかせない歩き方ができると体力の消耗を減らしてくれます。
街中では大股で歩くと足が細くなるトレーニングにもなりますが、登山では疲れやすくなってしまうので、歩幅は小さくするといいですよ。
◆前に出した足だという人!
体を引き上げるような動きで歩いています。この歩き方は疲れやすく、早々に太ももや腰に疲労を蓄積します。
この歩き方が癖になっていると、いざ足の力を必要とする急登や鎖場、岩場などで疲れ果ててしまう可能性が高いです。
ちなみに、街中でこの歩き方をしているとお腹が出てしまうようですよ。メタボな人、足が太い人の歩き方を見ていると、前に出した足で体を引き上げ、ひどいと体を左右に揺らしながら歩いています。これではお尻の筋肉が全く使えず、太ももの大きな筋肉に頼って歩いています。つまり!足が太くなりやすい歩き方ということらしいです。
2.腕を組んで歩く!
山で歩き慣れている人や歩く速度が速い人を見ていると、腕を組んでいる人が多かったんです。登山中に腕なんて組んでたら危ないんじゃないの?と私も思っていました。が、それを真似してみるとわかった事がありました!
体の横ブレが起きにくく、真っ直ぐ歩きやすくなった!
意外にも、腕を組んで歩くことでこんな効果が得られました。背中に重い荷物を背負っているので、ちょっとした段差や傾斜で体や横にフラつきますよね。そのフラつきを直す為に、逆方向に力が入ります。これを繰り返していると、振り子状態になって結構体力を消耗してしまうんです。
また、通常とおりに腕を下ろしていると、腕が前後左右に振られてしまい、それもまた体力を消耗させていることがわかりました。
左右の腕なんて、そこまで重さもないし、多少振って歩いても体力消耗にそこまで影響はないと思っていましたが、いざ腕を組んでみるとその違いが明らかだったことには、驚きました。
気を付けたいのは、咄嗟の時に手が出にくいかもしれないということです。ポケットに手を入れているよりはマシだとは思いますが、転倒時には気を付けてくださいね。
3.有効な歩荷トレーニング!
「歩き慣れる」という言葉があるくらい、歩く練習は登山では有効でした。実際に私たち夫婦は、涸沢カールの半月前から歩荷トレーニングと称して、ザックに荷物を詰めて歩く練習を繰り返していました。
最初はザックのみ。翌日はフリースなどの軽いものを詰めて。そうして段々と荷物の重さを上げていって、最終的には実際に持つ重さと同量の荷物を詰めて歩きました。もちろん靴は登山靴!
平坦な道や坂道など、歩く道を変えるとより有効なトレーニングになります。このトレーニングがあって、体への負担のかかり方や重さの分散のし方などを学べました。実際にやってみる、これに勝るトレーニングはありませんね!
歩く距離や持つ荷物の重さは、その時の自分の調子に合わせて行うのがコツです!無理しても、ケガしやすいだけで何のメリットもありませんからね。