山ご飯あるある!ご飯が硬い?!解凍できない!!「なんで?」を解決!

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山の中で食べるご飯は最高ですよね!おにぎりを持って行くのもいいし、クッカーを使って温かい出来立て山ご飯を食べるのも幸せです(*´ω`)
そんな山ご飯、時たま予想外の事が起きませんか?

よくある山ご飯の失敗、なんでこんな事に!?を解説します。
美味しい山ご飯は登山者の生命線です。

目次

 

『山ご飯あるある』集めました

山頂カップラーメン

山で食べる最高のご飯の為に、日夜製品開発してくださるメーカーさん達には頭が上がりません(*´ω`)美味しくてお手軽で持ち運び便利な山ご飯をありがとうございます!

しかし、インスタントよりも作ってみたくもなりますよね。山だし、せっかくだし、美味しい物が食べたくなる( ´・ω・)!
いざ食材をザックに詰めて山頂で開くと、「あれ?!なんで?!」という事態に遭遇したこと数回。。。
そんな経験も楽しい思い出ですが、標高が高く、食材が手に入らないような山では命取りです!

是非気を付けておいてほしい食材の取り扱いや、山あるあるを集めました。登山に行く前の参考情報として、役に立てれば幸いです(*´ω`)

 

いつものお弁当、意外と食べにくい?

お弁当におむすび。山と言えば行楽弁当!
なのですが、実際いつも通りのお弁当箱にいつも通りのお弁当を詰めていくと、意外と山の上では食べにくかったりします。

それはなぜか!
山頂に吹き荒れる強風!
街中よりも低い気温!
この2つがお弁当を食べにくくさせるポイントです。

風が強いと、お箸入れなどの軽い道具は簡単に転がります。ひとつ紙製品なんて軽やかに飛び去っていきます。
もちろんゴミを放置するなんて言語道断!拾いに走っては、また飛ばされ、お弁当どころじゃなくなります(´Д`)

オススメは片手で食べられるようなもの。
平皿ではなく、風の影響を受けにくい深皿。
あれこれと広げるお弁当ではなく、ひとつずつ完食していけるようなお弁当。
そういった形のお弁当がベストです。

また、荷物を一遍に外に出す時は要注意です。突然の強風にあおられて、お弁当箱ごとひっくり返る恐れもあります。
食べ物はできるだけ自分の手で持ち、余分は出さない方が安全です。

 

おむすびが硬くなるのはなんで?

問題点は2つあります。
1つは、物理的に潰されてしまう場合。
おむすびはアルミホイルやラップに包んだ状態で持ち運ぶ人が大多数だと思います。ケースに入っていないことでおむすびがザックの中で潰されやすくなり、実際に潰された場合、おむすびのふんわりした空気の層がなくなって、硬い食感になってしまいます。

もう1つは、おむすびを作っている段階での失敗です。
余分な水分がある、しっかり目に握る、前日に作り置くとおむすびは硬くなりやすいです。
お米を炊く時の水分量がいつも通りだと、おむすびにした時に粒自体の重みでおむすび全体が潰れやすくなります。崩れないようにしっかり握ることも同様です。
前日に作り置きすると、水分がどんどん飛んでいき、乾いて硬くなるからです。
ポイントは3つ(`・ω・)!

  • 炊く時の水分量は気持ち少な目に
  • お米を集める程度の力加減
  • 当日に作る
 

冷凍品が解凍されなかった!

冬山ではほぼこうなります。そして夏山でも標高の高い山では冷凍した食品が解凍される可能性は低いです( ´・ω・)

山は街中よりも気温が低いものです。もちろんザック内にしまっている冷凍した食材の温度は、ザックと冷凍した食材そのものの保冷力によって、自然解凍されるまでに時間がかかります。

だからと言って、ザックの外側に食材をくくりつけて登るのは止めた方がいいです。
木の枝や他の登山者とのすれ違いで食材の袋が破れたり、太陽光を直接浴びせ続けることで食材自体が傷んだり、デメリットの方が大きくなるからです。

解凍されない状態でも煮炊きすることで食べられるレシピとして持って行くと、万が一食材が解凍されていなくても問題ありません。

 

お湯が沸かない

まずは、沸点の低さです。
標高の高い山頂であるほど、気温も気圧も低くなります。その為、お湯の沸点が下がります。一見、お湯が沸いているように見えますが、街中でお湯を沸かした時よりもはるかに低い温度です(´Д`)
富士山の山頂では、沸点は約88度。お湯を沸かしても外気温の低さと強風のせいもあって、あっという間に湯温は下がっていきます。

次は、持って行ったガスバーナーやストーブなどが着火しないという問題です。
ガスにも種類があって、通常のガスでは外気温が低いとガス缶内の圧力が下がり、ガスが噴出しにくくなります。その為、火が付かないという事態に陥ります。
また、火が付いても火力が弱く、ちょっとした事で消えてしまいやすいです。
なので、寒冷地仕様の専用ガスを持って行った方がいいです。

標高の高い山頂でお湯を沸かすなら、寒冷地仕様のガスを持ち、ジェットボイルなどの威力のあるバーナーを持って行くことです。
冷めていく温度に対抗するには、勢いよく温度を上昇させる火力が必須!

 

生の食材は持っていける?

生の食材を長時間持ち歩くのは、食中毒の危険もあって怖いですよね。
夏場はできるだけ避けた方が無難です。どれだけ保冷していても、安全とは限りませんから(; ゚ ロ゚)
冬であれば、逆に解凍されにくくなるほど寒いので、生の食材を持って行くハードルも下がります。

持って行く際には、個別にジップロックなどで密閉し、しっかりと保冷します。袋の破れなどにも注意すれば、大丈夫です。

 

特選美味しい山ご飯レシピ3選!

窯でご飯を炊く

『山ご飯あるある』はいかがでしたか?やってみないと気が付かない失敗例は、良い参考になったのではないかと思います(*´ω`)
ここから、山でも美味しい山ご飯レシピ特選3選をご紹介します!登山で疲れた体を癒し、下山に必要な体力を回復させる大切な山ご飯!美味しく手軽にいただきたいですよね(`・ω・)!

 

超速ラーメン

お好きなインスタントラーメンを用意します。
具材には、事前に火を通したお好きなカット野菜を。分量はスーパーで売っている半分くらいがベストです。多めだと温まりにくくなります。

クッカーに入れてお湯を沸かし、ラーメンを茹で、残り1分ほどのところで具材も投入します。
具材は調理済みなので、温まる程度で大丈夫。

調理時間も短く、クッカーひとつで完成する超速ラーメンは、いつだって体をお腹から温めてくれます(*´ω`)

 

たっぷりスープパスタ

1~3分で出来る早茹でパスタを用意します。通常の細長いパスタ麺だとクッカーに入りきらないので、半分に折ります。折るのが嫌な場合は、折らなくてもいいペンネやマカロニなどを選びます。
具材はタマネギ、ウインナーなどがオススメです。調理時間と後片付けの手間を短くする為、カットした状態で持ち込みます。

クッカーにバターか油を入れ、具材を軽く炒めます。
具材にかるく火が入ったら、クッカーにパスタと水を入れて茹でます。水はパスタが浸かる程度が目安です。
水分が少なくなってきたところで顆粒コンソメと牛乳を投入。もうひと煮立ちさせて出来上がりです。

顆粒コンソメと牛乳を持って行くのが面倒な場合、スープパスタの素やシチューの素で代用できます(*´ω`)
疲れた時の温かいスープは、本当に体を癒してくれます。染みわたる~という感覚を体感できます。

 

出汁が魅力のリゾット

一食分のご飯か、おむすびを用意します。おむすびの場合、具入りでも問題ありません。
そして、出汁となるスープの素を用意します。

材料を準備した段階で、全ての調理が完成したも同然です。
クッカーにご飯とスープの素を入れ、火にかけます。スープが温まり、ご飯がほどよくスープを吸い込んだら出来上がりです。

ベーコンやウインナーなどの具材を入れてもいいし、チーズを最後にのせても美味しいです(*´ω`)
具材入りのスープの素なら、具材を別に持って行く必要もありません。スープの素を洋風にするか和風にするかで、何パターンもの味を楽しめます。

 

まとめ

美味しい山ご飯の為の参考になったでしょうか?
失敗した山ご飯も良い思い出ですが、ハンガーノックになってしまっては元も子もありません。
手作り山ご飯が食べられなかった「もしも」の場合を想定して、行動食は余分に持って行くことをオススメします(*´▽`)

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