登山者の安全を守るココヘリ!遭難者発見サービスの広がり

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登山する人にとって不慮の怪我や滑落は、気を付けていても避けられない時があるかもしれないもの。
もしその時、ひとりだったら。。。

目次

 

万が一を救う『ココヘリ』サービス

山で遭難した場合、発見の助けとなる情報は主に4つ。

  1. 登山者からの遭難連絡
  2. 登山計画書
  3. すれ違った登山者、同行者、帰りを待つ人達からの情報
  4. ビーコン

この3つは昔から登山者が遭難した場合に、まず調べられることになる情報です。
ビーコンでの捜索は、雪崩が起きた状況の時にしか使われることはありませんね。

登山道を外れてしまった登山者ひとりを探すには、広大な山中のどこにいるのか、捜索する範囲を絞らなければなりません。
片っ端から捜索していけば、いつかは見つかりますが、生きて見つけることが難しくなってしまいます。
そして、多くの遭難者が思いもよらないところにいるものです。

ココヘリは目印のない山中の捜索に目印をつくりました。
遠くまで届く電波で、遭難者の場所をいち早く伝え、提携した航空会社のヘリコプターで素早く救助に向かいます。
万が一の時、命を救うものとして、ココヘリは登山の新しい安全アイテムになってくれるのではないかと、期待しています。

 

ココヘリの魅力

実際、ココヘリというサービスはどんな仕組みなのか解説してみたいと思います。
『ココヘリ』というサービス名だけで、何となく想像がつきますね。

 

1.16km先まで届く高精度発信機

手のひらに収まる小さなココヘリ発信機(横3.9×縦5.7×厚1.3cm。20g)
固有IDが付与された会員証にもなっています。キーホルダー程度の大きさで、重さは100円玉4枚分という軽さ!

一度のフル充電で2~3か月は電池が持つので、「緊急時に電池切れ!」なんてハプニングが起きにくい仕様になっています。

何より凄いのは、その電波が届く距離と性能です。
925MHzの周波数は、雪や土に埋もれても電波が外へと発信し続けられます。万が一、滑落して雪に埋もれてしまっても、発信機からの電波は救助のヘリコプターに受信してもらえるのです。

その電波が届く距離は、最長16km!
距離で見るとそこまで広く思えないかもしれませんが、山の中で16km先から位置が把握できれば、短時間での発見が可能になります。

 

2.全国に飛べるヘリコプター

発信機からの電波を受信し、遭難者を探す為のヘリコプターは全国どこの山へでも2時間以内に到着できるネットワークを構築しています。

その中でも28都道県では、ココヘリの電波を受信する専用受信機を導入し、より迅速に捜索できる仕組みが広げられています。

遭難した場合、心配になるのは遭難者の命や怪我だけではありません。遭難が長引くことでかかってくる経費も、大きな負担になっています。

ココヘリのヘリコプターは、1事案につき3フライト=9時間まで無料です。ココヘリの電波を素早くキャッチできれば、お金の負担に怯えずに遭難者をいち早く発見・救助することができるサービス内容ですね。

発信機による捜索範囲の絞り込みのみならず、遭難要請をいち早くキャッチする為に365日24時間対応のコールセンターを設け、常にオペレーターが待機しています。

 

3.事故補償に盗難補償

さらにココヘリ入会後に自動的に事故補償と盗難補償がついてきます。

個人賠償責任補償は、会員本人が登山中に起こした第三者に対する法律上の賠償責任を補償(対人・対物)し、その額は最大1億。自己負担なし。

また、登山中のアウトドア用品の破損・盗難に対して、最大3万円まで補償されます。
補償対象となる用品は、身に着けている物全てというわけではありません。主な物は、ヘルメット、テント、アウトドアウォッチ、雨具、ヘッドランプなどです。

 

お金ってかかるの?

ここまでの質の高いサービスが、まさか無料で受け取れるはずはないですよね。一応お金はかかりますが、命に、捜索にかかる費用に比べれば安いものです。

かかる費用は入会金と年会費のみ!
入会金 3,000円(税抜)
年会費 3,650円(税抜)

合計しても、6,650円です。入会金は入会時のみにしか払わないので、次の年からは年会費のみ。
1年3,650円で命が救われるなら、不安な思いを少しでも削ることができたなら。安い費用だと思いますね。
待っている家族としても、この程度の負担なら入会しておいてほしいと考えます。

 

単独登山者は加入した方が安心

複数で登山している人達も必要だと思いますが、特に単独で登山する人にこそ持っていてもらいたいです。

私の夫もよく単独で登山に行きます。夫の周囲に登山が趣味の人がいないということもあり、複数で登山する機会があまり多くありません。
難易度の高い山だと、私もついて行けず、お留守番ということもあります。

そんな時、携帯の電波も入らず、何時間も連絡が途絶えていると、やはり心配です。
何かあった時の為に、いざという時の為に。すぐに発見できる術があればと思います。

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