ロードバイクの公道走行義務。守れないと事故率UP!

ロードバイクも自転車。
公道走行時の義務、守ってますか?
というか、全部知ってますか?

目次

 

基本的な走行義務

警視庁の公式HPに「自転車安全利用五則」という自転車が公道を走る際に守らなければならないルールが記載されています。

  1. 走行は車道が原則。歩道は例外。
  2. 車道の左側を通行。
  3. 歩道は歩行者を優先で、車道寄りを徐行。
  4. 安全ルールを守る
    飲酒・二人乗り・並進の禁止。夜間ライト点灯。交差点での信号遵守・一時停止・安全確認。
  5. 子供はヘルメット着用。

基本的な走行義務は、誰もが知っている本当に基本的なことです。ちょっとした不注意や「これくらい許して!」という甘い気持ちさえなければ、誰もが守れるルールとなっています。
簡単だから守りやすいのに、面倒だから守らないって人もいますよね。

でも、捕まるから!本当に警察に捕まるし、事故の確率上がって危険だから!
ルールを守らない走行はやめましょうね。
ルールを守れてない人を見たら、注意できたらいいんでしょうけれど。。。人に注意するって勇気いりますよね。私も目の前で違反行為があっても、自分の身の危険を考えるとなかなか注意という声かけができません。

 

装備品についての義務

装備品についても、ちゃんと携帯しておかないといけない物があるんです。
基本の装備品は四つ。そして整備状況に関しては一つの義務が定められています。

  • 定期点検
    定期的に点検して、安全に走行できる状態にしておくこと。
  • ブレーキ
    ピストバイクのようにブレーキがない自転車は公道を走ってはいけない。
    ブレーキは前・後輪にある状態で、時速10kmで走行時に3m以内の距離で停止させることができるものを装備する。
  • フロントライト
    フロントライトは、白か淡黄色。
    夜間に前方10mの距離にある交通上の障害物が認識できる光度を有するを装備する。
  • 反射板(またはリアライト)
    夜間に後方100mの距離から車のフロントライトで照らして、反射光を容易に確認できるものを装備する。
  • 警音器(ベル)
    見通しのきかない交差点や曲がり角、道路標識で指定された場所や危険を周囲に報せる時は警音器を鳴らさなければならない。
    ただし、これら以外の時に警音器を鳴らしてはいけない。
 

意外と知らないかも?こんな義務もある

道交法は、車の免許を持っている人なら大まかなところは理解できるし、想像もできますよね。たまに自分が思うよりも厳しかったということもありますが、ほとんどの人は違反になることはないと思われます。

知っておかないと違反しちゃうよ!っていうのは、国が定める道交法よりも、地方公共団体によって定められている条例の方だと思います。地域によって異なるし、自分の居住地じゃないと調べるの大変ですもんね。
意外と知らないだろう地域の条例を集めてみました。

地方公共団体の「条例」とは。
「条例」って言葉は聞いたことがありますよね。これって、国全体で守らなければならない共通ルールとは違って、地方公共団体(都道府県や市町村)が独自に定めることができるルールのことです。
つまり、「東京都だけで適用される自転車ルールがある」や「東京都中央区だけで適用される自転車ルールがある」ということ。

自分の住んでいる地域の条例はよく耳にする機会もあるとは思うんですが、出先で立ち寄る地域の条例まで調べておくって人は少ないんじゃないでしょうか。
ぶっ飛んだ条例はないとは思いますが、東京、神奈川などの都市部には他では見られない厳しい条例を定めている地域もあります。

 

保険の加入

2021年10月現在、東京都を含めいくつかの地域で、自転車の保険の加入が義務付けられています。
時速でいえば、車よりもだいぶ遅いスピードしか出ないとはいえ、それでも人にぶつかれば大事故になるくらいの衝撃があります。東京都はそれで子供がお年寄りにぶつかって、何千万円もの賠償金の支払いを裁判で命じられた事例があるから定めた条例なんでしょうね。
現在、保険の加入義務が定められている地域は22地域あります。

宮城県、山形県、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、愛媛県、福岡県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県

でも、自転車なんてルールが厳しくなる前から持っている人は、保険に加入したかどうか覚えていない場合もありますよね。
警視庁HPには、保険加入確認用のチャートがあります。下記はそのチャートです。これを見て、はい・いいえに回答していけば、自分が自転車の保険に加入しているかどうかがわかります。

自転車の保険の加入確認チャート

昔の保険だと、補償内容が十分ではない場合があるそうで、いざという時に賠償金が払えないということにもなりかねません。保険加入が済んでいても、補償内容もあわせて確認してみることをおすすめします。

 

片手運転NG

スマホを見ているのは論外ですが、ママチャリで雨天時に多い傘差し運転を含めた片手のみでの運転は、安全に走行できないことから条例で禁止している地域があるようです。
確かにいわれてみれば、不安定ですよね。慣れている人ほど、スピードさえ出せば車体は安定するからとスピードを出して片手運転してしまいますが、それってつまりは急停車できないってことですからね。

禁止条例がある地域で捕まった場合、五万円以下の罰金か三か月以下の懲役が科せられるそうです。
地図確認したいとか、ちょっとした油断でやってしまうので、気を付けたいですね。

 

薄暮の無灯火

まだロードバイクに乗る前、ママチャリに乗っていた時に夫が警察に注意を受けた出来事です。
日が暮れ始めて、辺りは薄暗くなりだした時間帯でした。けれど、まだ目視で人の姿は遠くまで確認できるし、車もライトをつけていたりいなかったりという感じ。体感的には「まだ薄っすら明るいな」という程度の感じでした。

ママチャリのフロントライトって、人力で点灯させるから結構疲れますよね。ギリギリまで付けなくていいやと思って、夫はその時にはまだフロントライトを付けていませんでした。
そうしたら、角で警察が待ち構えていて、御用で御座います。

警察(`・ω・)「はい停まって~」
夫( ´・ω・)はて?何かあったのかな?
警察(`・ω・)「ライト無灯火。ダメだよ。ちゃんと付けてないと」
夫(; ´△`)いやだって、まだ明るい。。。「この暗さでもダメなんですか?」
警察(`・ω・)「ダメだよ。薄暗くなってきたら、自転車はライト付けないと無灯火って交通違反になるからね」

帰宅した夫にこの話を聞いて、びっくりでした。まだ明るいともいえる時間帯でも、「薄暗くなり始める」という時間帯には、自転車は早めにフロントライトを点灯させていないと道交法違反になってしまうそうです。

この頃はまだ自転車に対しての規制が厳しくなく、単なる注意だけで終わりましたが、今なら確実に捕まってる。。。
道交法自体は着実に「自転車社会」に対応するように変わってきています。それに伴って、どこにも習うところがないし、自分で教えてもらいに行かない限り知ることのない詳細な道交法や各地域の条例について知っていないと、確実に違反になります。
今は、軽い罰金や安全講習で済んでいる罰則も、自転車に乗る人が増えて事件や事故が増える度に、厳しく改正されていくでしょう。

 

イヤホン装着NG

もう知ってますよね。自転車のイヤホン装着NGルール。
でもこれ、正確にはちょっと違う地域もあるらしいんです。

基本的には、道交法にある「道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」を守る義務があります。
つまり、イヤホンを付けて走るのは、安全義務違反に該当するということです。
けれど、正確に「イヤホン」という明記がされていないし、自転車のルールが厳格ではなかった時期が長かったせいか、ママチャリの人でもロードバイカーさんでも、イヤホンをして走行している人をたまに見かけます。ママチャリだと高確率ですよね。

その不明瞭な部分を、東京都や神奈川県などは条例によって厳しく取り締まりました。
「イヤホン等を使用してラジオを聞くなど、安全な運転に必要な交通に関する音、または声が聞こえないような状態で運転しないこと」と定めています。

けれど、みんな音楽聞きながら走行したいみたいで、抜け穴を探すんですよね。
条例の一文には「安全な運転に必要な音や声が聞こえない状態で運転しないこと」とあります。
じゃあ、イヤホンしてても周りの音が聞こえていればいいんだ!と解釈して、小さな音でイヤホン付けているようです。

これ、警察官によって対応がバラバラなんです。
確かに周りの音が聞こえない状態は危険といえるので、イヤホンを付けていたら停車させられるのは確実です。でも、その時にイヤホンを外さなくても会話が成り立つほど音が聞き取れていれば、「条例違反・道交法違反ではない?かな」とする警察官もいます。
取り締まる側の対応がバラバラだからこそ、イヤホン装着がとまらないような気もするんですが。。。規制するって難しいですね。

 

歩道がない交差点の左折専用レーンからの直進

湾イチの時に夫と意見が割れた左折専用レーンからの直進のやり方です。
歩道があれば、歩道沿いに走りたいところですが、歩道橋が設置されている交差点では、地面に歩道がありませんよね。そういう交差点は交通量が多いので本当に危険!

警視庁HPによれば、後方からくる車に気を付け、左折専用レーンの中ほどまで寄って走ってOK。
そして、周囲の安全確認をしながら直進。
これが正しい流れです。

関連記事はこちらから
湾イチで困った!ロードバイクの公道走行ルール。左折専用レーンのある道路はどこを走行するべき?

決して直進レーンに侵入してはいけません!それをすると道交法違反で、警察がいれば捕まります!
何より、車にひかれる確率があがります!大変危険なので、スピードを出ていても減速して安全に直進しましょう!

 

気を付けたい走行マナー

道交法や地域の条例など、社会全体が安全を確保できるように車や自転車、歩行者それぞれに守るべきルールが存在しています。それらを守るのは、「ルールだから」ではなく、自分自身や周りの人の安全を守る為に守りたいマナーでもあるんじゃないかと思います。

マナーが悪い人が一人いるだけで、同じような見た目の人がひどい扱いを受けたり、自由がないほど厳しい罰則が設けられたり、誰にとっても良い事ナシです。
ロードバイクはルールとマナーを守って、自由に楽しみたい。ひとり一人の意識が向けば、どこを走っても楽しめると思うんですよ。

ルールやマナーを守るのが面倒。という意識を変えましょう。
わざわざ「面倒だ」と意識するから守るのが面倒に感じるんです。道がなきゃ迂回するしかないのと同じで、ルールやマナーがあるんだから守るのが当たり前になってほしいと思っています。
(*´ω`)安全に。楽しく。そんなロードバイクライフを楽しみましょうね。

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