自転車乗りの名所ヤビツ峠!ロードバイク禁止の危機?!

こんにちは(*´ω`)
ヤビツ峠を知っているロードバイカーは多いでしょう。
けれどそのヤビツ峠。。。ロードバイク禁止になってしまうかもしれません!

クライマーの聖地 ヤビツ峠

神奈川県秦野市にある海抜761mのヤビツ峠。丹沢山系のひとつであり、数少ない南北を繋ぐ車道の峠です。車同士がすれ違うには厳しいほど狭い箇所も多くあり、斜度は最大10%ほどとかなり急です。
地域の方々の足でもある神奈川中央交通バスの通り道でもある為、日常的に利用されている道路でもあります。もちろん地域住民の方々も車で通ります。

そんなヤビツ峠。東京からも近いとあって、ロードバイカー達の聖地とされています。
舗装された坂道。傾斜やカーブが多くあり、ちょっと行けばコンビニや駅がすぐそこ。補給にも便利な上、峠を登れば四季折々の彩りを見せる自然が目の前に広がっています。そんな道を無料で通れるこの峠はヒルクライム、ダウンヒルの練習場所として人気が高いです。
近年ではイベントなど無くとも、峠には100人を超すロードバイカー達が集まっていたりもします。

ヤビツ峠 表と裏の2つの人気ルート

  • 表ヤビツ
    秦野駅から少し離れたコンビニがスタート地点として多くのロードバイカーに利用されています。そこから北上して住宅街を抜け、まっすぐにヤビツ峠へ。約11キロの距離を走行。

 

  • 裏ヤビツ
    宮ヶ瀬ダムのある宮ヶ瀬湖がスタート地点として利用されています。そこから南下し、こちらは舗装された山道を主体に走行するルートですね。ヤビツ峠までは約18キロ。

 

人気がゆえに、ルールは置いてけぼり

残念なことながら、地域住民の方々そして地元警察からの注意喚起が増えてきているようです。
ロードバイクが人気になったのは近年。まだまだ自転車に対する法整備や、道路整備が全く追いついていません。いち早く着手した街でも、路肩にラインを引き、自転車優先として設ける程度。自転車専用道路が全国的に整備されるのは何十年と先の話です。
しかし昔から移動手段のひとつとしてずっとあった自転車。免許も講習もなければ、詳しい法律も知らずに乗ることができます。事故も事件も今までどれくらいあったでしょうか。それでも大問題にならなかったのはスピードの違いです。
通常の自転車では、どんなに頑張っても30キロを超えるスピードはなかなか出すことは出来ません。しかしロードバイクは?

ロードバイクはスピードを出す競技用として造られた自転車です。便利の為の部品を取り払い、スピードの為に少しでも軽量化し、そしてもちろん免許・講習なく乗ることができます。
速い人なら平坦を時速40~50キロで走行することも可能。下り坂であれば、ノーブレーキで80キロものスピードを出すことも可能です。
このスピードの違い・乗る理由の違いが、今では大きな問題となっています。

ロードバイカーとしての気持ちは『心地良くスピードに乗って走りたい』と思っていることでしょう。けれど自分がロードバイクを降り、車に乗った瞬間にその考えは変わりませんか?
路肩を車並みのスピードで追い抜きし、いつ飛び出してくるか、車道側に転んでくるかわからないロードバイクがいるとしたら、怖くありませんか?

ヤビツ峠がロードバイク禁止になる?!

多くの違反者は単独走行のロードバイカーであることが多いようです。チームで走っている人達にもマナー違反はあります。けれどチームで走行している場合、チーム内の誰か1人でもルール・マナーを知っていればチーム全員に周知することができることから、単独走行しているロードバイカーよりも認知度が高いのだと思います。
誰かと一緒でなければ始めることができない趣味ではありません。よってルールやマナーを知らずに自分の走りたいように走ってしまい、誰かの生活を害してしまっていることに気が付かないのです。

ヤビツ峠はその人気から早々とロードバイク禁止に向かって動き始めたようです。道の両端に『Under 30 法定速度遵守』のノボリがちらほら立っています。見つけたことがある方も多いのではないでしょうか。
下ってくるロードバイクが地域住民の方々の恐怖の対象であることは間違いないようです。

車と自転車で事故が起きた場合、どのような怪我をしてしまうか、どのような判決が両者に下されるか知っていますか?自転車は車との衝突を生身に受けて怪我は免れないでしょう。そして例え車側にミスがなくても車対自転車として処理され、車側は割合としてほぼ必ず罰せられてしまうのです。
自分が車側の立場であったなら、どう思いますか?

ロードバイクのマナーアップ運動

このようなロードバイク人気に追いつかないルール・マナーの周知運動が、ロードバイカー達の手で広められています。
自分のブログを持っている人達はブログ内に書いたり、チームに所属している人達はチームメイトに周知したり、チラシを作って峠で配っているロードバイカーもいました。

1人でも多くの人にロードバイクを乗る際のルール・マナーを周知して、健全なロードバイクライフを送りませんか?
楽しめなければ趣味ではありません。それは誰かに迷惑や害を与えていては成り立たないものです。

次回はロードバイク走行時におけるルールやマナーをご紹介します。国や街が対策するのを見ているだけではなく、自分たちでより良いものへ変えていきましょう。

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