一生もののギター探し

こんにちは(*´ω`)
夫の趣味。恐らく一番最初に始めた趣味ではないでしょうか。
もう何十年とやっている、のかな?

社会人でギターと出会う

はじまりは、夫がまだ新卒で働き出した頃のようです。同じ職場にいた先輩にギターの上手な方がいらっしゃったとか。それでその先輩からギターを教わるようになり、バンドをやったり、1人で曲を作ったりと、はじめてから20年近く経った今でも音楽全般を楽しんでいます(*´ω`)
楽しみ過ぎて、今ではギターに始まり、ベース、ブルースハーモニカ、三味線、バイオリン、ドラムまで購入しています。
ひとつひとつ大切に使っているのですが、これだけの種類があって他の趣味もやっていると、毎日触ることはほとんどありませんね(*´ω`)まぁこれが『趣味』ですよね。やりたい時にやる!

夢の1本!人生を賭けた1本!

これは音楽をやる人にとってはよくある事なのかもしれないと、今では思います。当時はびっくりしましたけれど(・ω・`)
夫(・ω・`)「あのね、ギターが欲しい」
突然でしたが、音楽熱が高まっている時によくある事なので「ふ~ん」くらいの気持ちで聞いていました。
私(*´ω`)「そうなんだ。今度はどんなやつ?」
夫(・ω・`)「一生もののギターが欲しい」
私(・ω・`)「? 一生もの?。。。」言葉の持つ意味が重くて、なんだか嫌な予感です
夫(・ω・`)「一生もの」

夫言う『一生もの』とは、厳選に厳選を重ねた、一生に1本のギターを購入したいと言うことでした(*´ω`)お値段は何10万~100万いくか超えるかと言うほどになるかもしれない、と。

高っーーーーい!!(; ゚ ロ゚)

私(; ゚ ロ゚)「ほっ、ほ、本当に?購入考えてるの?」
夫(`・ω・)「うん!」
私(; ゚ ロ゚)まじかー!

ギター探しの旅in御茶ノ水駅

まぁ値段が値段なので、すぐに「OK」とは言えませんでした。お話した結果、夫も安い覚悟で言っているわけではないと!既に20年近く続けている趣味。であればこそ、納得のいく1本が欲しい!と。
ならば!まずはその一生ものになるギターを探しに行こうではないか。という事になりました。物がないのにアレコレ言ってもしかたありません(`・ω・)

ギターと言えば、東京は御茶ノ水駅辺りが一番お店が多いのだそうです。中古の取扱店も多いですし、夫の探すギターは果たして見つかるのでしょうか?
まずは手当たり次第にお店に入ります。そこで夫が気になったモデルを試奏させていただいて、気に入ったギターを購入する予定です(*´ω`)
ふと気が付いたのですが、夫が見ているギターは中古品ばかり。
私(・ω・`)「なんで中古品ギターばかり見てるの?買うなら新品が良いんじゃないの?」
夫(`・ω・)「今欲しいのは長年かけて音が造られたギターなんだ。だから中古を中心に探してる。MartinのD-28モデルのギターが良いなって思ってるから、そのモデルの中古を探してるんだ」
私(・ω・`)「へぇ~」

なぜに中古かと言うと、ギターの主材料は木です。その木が何年もかけて馴染んでいくんだとか。そうすると同じモデルのギターでも音に違いが出るそうです。新品の時からその違いはあり、中古になるとより顕著に表れるとか。
色々と好みの基準があるようですね。その趣味の方でないと理解できないのは、どの趣味も共通ですね(*´ω`)

夫の言うD-28モデル。「Martin」マーチンと呼ばれるブランドのギターのようです。アコースティックギターで、夫が今持っているエレキギターとは異なるギターなのです。お値段はまさにピンキリ!15万前後で手に入る物もあれば、100万を超える物も!
お店を巡って、希望のモデルが置いてあればまずは試奏。そしてそれを何店舗も繰り返しました。
私(・ω・`)若干疲れた。。。「どう?いいのあった?」
夫(・ω・`)「う~ん。。。疲れた」
さすがに夫も何店舗もお店を回り続けて疲れてしまいました。適当なお店でお茶することにしました。
お茶をしながら今まで回ってきたギターの良し悪しについて夫に聞いたところ、どれもそこそこ良いらしいのですが、コレだ!と思うほどではないと。ですが、試奏を繰り返していく内に本当に納得できる音なのかわからなくなってきたと。
(;´ω`)ギター探しも大変ですね。

100年前のギター

ギター探しを再開し、とあるお店に入ると仰々しい飾り棚に収められた1本のギターがありました。
高額なギターは安易に触られないように個別管理されている事が多いようです。このギターもそんな高額ギターでした。
私(・ω・`)凄い棚の飾りだ。もふもふの玉座に座っているかのようなギターだね。お値段120万。。。?
凄い金額でした。中古ギター1本が100万を超える値段だったのです。まさかそんなに高いとは思っておらず、びっくりです。ですが、そんな高額ギターがどんな音色なのか気になります。
私(*´ω`)「ねぇねぇ!これ弾いてみて」
夫(; ゚ ロ゚)「え?! そんな高いギター買わないよ?!」
私(*´ω`)「買う買わないは、試奏してみないとわからないじゃない。とりあえず高額ギターがどんな音なのか知りたくない?」
夫(;´ω`)「知りたい。。。」
好奇心には勝てない夫なのでした。試奏は本来購入する前提なのでしょうが、もしかしたらこのギターを買うかもしれない。。。買うかな?。。。かもしれない!なので、まずは試奏してみることにしました。
店員さんを呼んで仰々しい飾り棚の中からギターを取り出してもらいました。
夫(;´ω`)「ふぉぉぉぉぉ」
私(*´ω`)夫が小さく吠えている。。。面白い。
まったくの他人事な私は、夫が適当に弾く120万ギターの音色を聴いていました。
私(*´ω`)ふ~ん。。。これが120万ギターの音色かぁ。。。これって凄いの?
ギターそれぞれ音が違うのはわかるのですが、このギターの音が素晴らしく良いのかどうか私にはわかりませんでした。試奏を終えた夫に聞いてみました。
私(*´ω`)「どうだった?」
夫(・ω・`)「あんまり良くなかった。悪いわけじゃないんだけど、希望の音じゃなかった」
せっかくの高額ギターだったのですが、ギターの音は値段じゃないようです。

待望のギターと巡り合う!

お店を何件回ったのでしょうか。最早わからないくらい御茶ノ水を歩き続けています(;´ω`)若干どころか結構疲れてきました。
一度入ったお店にももう一度入って、改めて検討してみたり、御茶ノ水駅から少し離れたところにあるお店にも足を運んでみたりしてみましたが、なかなか夫の希望に沿うギターは見つからないようです。
だんだんと夫も諦めモードに入って来た時に、やっと出会いがありました!
もふもふラグマットの上に鎮座する希望モデルを見つけた夫が店員さんに頼んで試奏させていただいたところ、夫の目が輝きました!
夫(*´ω`)「!!!!!」
何も言わないのですが、嬉しそうです。目が輝いています。きっとお気に入りの音なのでしょう。しかし、お値段20万ほど。先程見た高額100万超えギターんい比べれば手の届く範囲ですね。けれど、それでも高額な1本です。
試奏を終えた夫は、いそいそとお店から出て行きました。(・ω・`)なぜ?
夫(;´ω`)「どうししょう!良いギターだった!」
私(・ω・`)「買うのではないの?」
夫(;´ω`)「買っていいのかな?!俺が買ったら悪い気がして!」
興奮状態ですが、即買いに走らないところは良い点です。もう一度お茶しながら、検討会を開きました。

私(`・ω・)「では確認しよう。あのギターは希望する音だったのだね?」
夫(*´ω`)「希望とおりだった!」
私(`・ω・)「中古だけど、ギターの状態はどうだった?」
夫(*´ω`)「状態良かった!綺麗だったし、破損とかもないし」
私(・ω・`)「何に迷っているの?」
夫(;´ω`)「値段が。。。」
私(・ω・`)「ああ。。。」
お値段が高い。それは割とわかりきっていることかと思っていました。なにせ『一生もののギター』を探しに来たわけですから。
夫(;´ω`)「お小遣いじゃ足りない。。。」
私(・ω・`)「そりゃ。。。そうだろうね」
互いのお小遣いは月2万円です。その中から自分の趣味、遊びに関してのお金を出していきます。もちろん相手へのプレゼント代も。
ここで性格が出ました。
私は欲しい物があったらお金を貯めてから買うタイプ。
夫は欲しい物があったらまずは買うタイプ。
お金が先か後かの違いですが、大きな違いです。夫は一生もののギターが欲しいと言っていましたが、お小遣いを貯金していたわけではないようです。
そこで夫が出した結論は『お小遣い前借り制』でした。
夫(;´ω`)「月のお小遣いから支払っていくから、今日あのギター買っていい?」
月々夫のお小遣いから1万の支払いと言う考えのようです。確かにそれならば問題はないでしょう。お小遣いとは言え、実際は家計にプールしてあるお金から出ていくことに変わりはないのですから、高額商品を買う際には必ず互いへの事前報告を必須としています。
私(`・ω・)「毎月1万円のお小遣い生活が2年も続く計算になるけど、耐えられるかね?」
夫(`・ω・)「できます!」
私(*´ω`)「ならばこのお茶飲んだら、買いに行こうか。『一生もののギター』を」
夫(*´ω`)「わーい!」

こうして夫は一生もののギターを手に入れました。

MartinのD-28モデルです。
それはそれは大切に弾いています。中古品とは思えない美品ですね。私もこのギターの音は好きです。
夜にまったりしている時、夫がおもむろに弾きはじめたりします。そんなゆるさがまた良いです(*´ω`)

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